秋葉原先留交番ゆうれい付き

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 428
感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041032688

作品紹介・あらすじ

イケメンで社交性の高さがこうじて幽霊まで見える警官向谷と、毒舌で聡明オタク気質の警官権田が働く秋葉原では、今日も地域に根ざした小さな謎が進行中。一方、向谷の眼には足だけの女性の幽霊が見えたのだが……。

感想・レビュー・書評

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  • 軽い感じで読めました。
    最後は涙が止まらなかった…
    ドラマ化してもおもしろそうだし…シリーズ化しても良さそうな感じ。

  • シリーズ化されても面白い本だと思う。凸凹コンビプラスゆうれいで、普通の捜査では解決出来ない事件で活躍して欲しい❗️

  • 面白かった。興味そそのかされまくりの導入。おっとり、ゆったり、温かく、誠実に流れる西條さんの時代物は勿論好きだけど、予想外の状況がポンポン出てくる現代物は、はじけるサイダーみたいに楽しく^_^ 、ホロリとさせられる場面から幽霊という単語ににつかわしくない爽やかなラストへのいざない方には拍手!とても好きな一冊に出会えて嬉しい。

  • 秋葉原の先留交番で起こった5つの人情ミステリー…。

    秋葉原をこよなく愛する権田。
    東大出なのに、ノンキャリアの交番勤務に拘り続ける巨体なキモオタク野郎。
    交番の奥には、おびただしい数の本と漫画やDVDに大量のフィギュア。
    そこに、毎度毎度女性問題で謹慎になり、権田の先留交番預かりになったイケメン向谷。
    彼が連れて来たのは「足子さん」膝下だけの幽霊…。
    向谷は、昔から霊感の強い巫女が代々出ていた家系で小さい頃から見えていた。
    向谷だけに見える足子さん権田には見えない。
    でも、すんなり足子さんの存在を信じる権田が良かったなぁ。
    何とか足子さんとコミュニケーションが取れるようになると、
    足子さんはメイドカフェの№1キャスト渡井季穂で、何者かに殺害され
    足だけの幽霊になっていることが判明。
    権田と向谷は、独自にその事件の捜査をしていく事に…。
    しかし、交番には次々と事件が発生し二人と足子さんで事件を解決していく。

    巨体で一見気持ち悪いメガネトドのオタクの権田。
    しかし、頭脳明晰で推理力も素晴らしく、愛情も豊かな切れ者。
    それに比べ、超イケメンでコミュニケーション能力はずば抜けているが、
    その他は全てダメダメの向谷との凸凹コンビが面白かった~♪
    足子さんの心の毒舌も面白かった~(๑´ლ`๑)フフ♡

    足子さんは実は幽霊じゃなくって生きているんじゃないかって
    期待してたけど…残念ながら外れちゃったp(´⌒`。Q)グスン
    でも、足子さん成仏もせず今も先留交番で幸せに暮らしてる。
    続編があるのかも…楽しみです(❁´ `❁) ♡

  • 笑って泣ける自分好みの作品だった♡(๑˃̶͈̀o˂̶͈́๑)
    始まってすぐから面白くて、読みやすいから最後までスラスラ〜って一気読みした♡!
    西條奈加さんの作品初めて読んだけど、もっと他の作品も読みたくなった( ˊᵕˋ* )

  • おもしろかった! すぐアニメになりそう、というか、アニメを見ているようだった。笑えるところもあり、考えさせられるところもあり、ほろりとさせられるところもある。依存症、モラハラ、いじめ、貧困、親子の情など。

  • 秋葉原が舞台のコミカルなミステリー。
    ヒロインの季穂が足だけの幽霊として東京の田舎の村で目覚めるところから始まる。
    顔はいいが頭は悪め、霊感ありの警察官、向谷と同じく警察官でキモオタ風だが頭の切れる権田(霊感なし)のコンビが『足子さん』こと季穂に何があったのかを捜査する。

    サブカルチャーの街、秋葉原ならではのアニメやメイドに関する事件も捜査しながら少しずつ季穂の死の真相、抱えていた悩みが明かされていく。

    足だけでなんとか向谷&権田とコミュニケーションを取ろうと奮闘したり、向谷と権田の漫才のようなやりとりが面白かった。
    コメディのようで、季穂の死の真相については物悲しい展開で、読み応えがあった。

  • 秋葉原にある先留交番。
    そこに駐在する頭脳明晰でもオタクな権田先輩とイケメンでめっぽう強いけどおバカな向谷。
    向谷には霊感があり、彼に見える足だけの幽霊足子さん。
    二人の巡査が足子さんの事件の秘密を解決していく。

    オタク文化の秋葉原、その中で陰になって見えない様々な出来事を、権田と向谷の奇妙なコンビで、優しさのある解決に導いていく。
    死んでしまった足子さんは生き返らないけど、そこそこ納得出来たかな。

  • 向谷と権田のデコボココンビのお巡りさんが、小さな事件を解決しつつ、ヒロイン?の謎に迫って行く。発想はユニークだが、西條さんらしい、人を見る温かな視線にウルッときた。

  • 東大卒なのに駐在所勤務のメガネトド、幽霊が見えるイケメン巡査、足だけの幽霊。
    なんとも突飛な設定でユニークです。
    「三途の川で落としもの」に出てくる奪衣婆が小学生の脳内ではダツ・エ・ヴァだっのも面白かったですが「骨折り損のくたばれ儲け」など、細かい所の言葉のセンスも楽しくて好きです。

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著者プロフィール

1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞。著書に『九十九藤』『ごんたくれ』『猫の傀儡』『銀杏手ならい』『無暁の鈴』『曲亭の家』『秋葉原先留交番ゆうれい付き』『隠居すごろく』など多数。

「2023年 『隠居おてだま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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