水木しげるの日本霊異記 (怪BOOKS)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 46
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041032831

作品紹介・あらすじ

雷様のお告げによって生まれた怪力の子供・蛇丸の化け物退治――。平安時代前期に書かれた日本最古の仏教説話集『日本霊異記』から七話を水木しげるが漫画化。この世ならざるモノたちを描いた妖怪譚の決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 昔の話はこちらの先入観を裏切るような展開が多くて、本書もその系統のものが多い。水木先生の好みもそういう方向にありそう。

  • もともと仏教の効用を宣伝するために編まれた説話集①「雷の落とし子」が水木キャラで、鬼退治をするのは近所の困り者をたしなめる感じ。②ドクロと化した幽霊が兄の罪を暴く話、怨霊信仰。③死神の温情、西洋的。④輪廻転生で牛になる話、仏教は哺乳類家畜肉食をタブーとしたが、もともと貧しい民は肉食しなかった⑤心優しき娘が大蛇の子供を産む話、昔の嫁入りは女性に選択権なかった。⑥鷲にさらわれた赤子の話、⑦観音様の温情。最終、「水木さん」が『結婚したほうが良いよ』と仲人役を買ってでて物語に入り込んだ。全巻で生死の境もあいまいに

  • 日本霊異記を水木しげる氏が、その一部を漫画化したものだが、漫画だけにあっさり読み終わってしまった。しかしそれなりに面白い。

  • 妖怪を描き続けた水木先生が、2010年代に描く、妖怪ウォッチとは全く異なる世界。
    リアルな妖怪、本当に存在する妖怪を、丁寧に、そして脚色せず、人の世界との関わり、交わりを漫画にしてあります。
    怪談めいた内容ではないので、漫画作品として楽しむのもあり、巻末の説明まで読んでその妖怪の存在に思いをはせるのもあり、です。

  • 追悼 水木しげる先生
    京都でも、何年かぶりに復活を遂げた丸善くらいの本屋になるとちゃんと追悼コーナーが出来てます。勿論、このミスのコーナーがあります。大きな本屋は楽しいけれど、ジュンク堂や丸善や旭屋(京都にはないけと)へ入ると、知的好奇心を刺激されますなぁ。『僕を買ってよ』『私は楽しいわよ』と棚から本たちが話しかけてくるよね。大きくても大垣書店はあかんね。思想が無いというか、テイストにかけるというか。
    それはともかく、水木先生を偲んで読みました。星3つです。タネ本のある奴は先生独特の「テイスト」にかけます。

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著者プロフィール

1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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