ここは神楽坂西洋館 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041034910

作品紹介・あらすじ

都会の喧騒を忘れられる街、神楽坂。婚約者に裏切られた泉は、 路地裏にひっそりと佇む「神楽坂西洋館」を訪れる。 そこで植物を愛する若き管理人・藤江陽介と出会うが、 彼にはちょっと不思議な特技があって?

感想・レビュー・書評

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  • 都会の喧噪を忘れられる街、神楽坂。婚約者に裏切られた泉は路地裏にひっそりと佇む「神楽坂西洋館」を訪れる。西洋館を管理するのは無愛想な青年。藤江洋介。彼にはちょっと不思議な特技があった。人が抱える悩みを、身近にある草花を見ただけで察知し解決してしまう。下宿人たちから次々と問題が持ち込まれて・・・・

  • そこそこ面白かったので、続きも読むことにしました。

  • 婚約者に裏切られた泉は路地裏にひっそりと佇む「神楽坂西洋館」に住み始める。
    美形なおおやと一風変わった下宿人たちと関わることで立ち直ります。

  • 結婚を控えもうすぐ新居に入居という五日前に、よりによってその新居で婚約者の浮気現場を目撃した泉は全ての人間関係をたち、神楽坂西洋館へ下宿することになります。
    そこは無愛想な年若い大家と一風変わった下宿人たちが住んでいて、そこで繰り広げられるハートフルなお話です。

    大家の陽介は植物に詳しく、その植物の様子から下宿人が抱える問題を解決していきます。終盤は陽介の抱える問題に泉が手助けしたりと二人の関係も変化しているようなのですが、この巻だけでは決着しません。
    続きがとても気になります。

  • 神楽坂にある西洋館は、藤江陽介が大家の下宿。
    専属の料理人、三島

    小野泉は、結婚式を目の前にして、婚約者の浮気に遭遇。ショックで、自分のいた場所から逃避するも、派遣先も辞めることにしていたし、マンションの契約も切れる。
    そこで神楽坂西洋館とめぐり合う。

    陽介は「俺は大家として下宿人の生活を守る義務がある。」が信念。

    102号室 ミロシュ ・コラッチ セルビア出身でフランス国29歳 苔好き

    105号室

    香織さん、プルーストのオーナー
    陽介の小学校の担任でもあった


    ロールキャベツ 泉の好物

  • 恋も仕事もなくした二十八歳の泉が訪れた、植物を愛する悪気なく無愛想な青年大家が守る、そこを必要とする人たちに優しい下宿。毎日を素敵にしたい苔好きの白人男性、原因不明に話せない小六少年とその母、通称月下美人の巨体の引き籠もり。精一杯の防御で王子様のような、アロマオイル販売店を営む霊感のある麗人が良い。

  • 軽くて甘いジュニア向けライトノベルと期待していなかったのだが、今の自分に必要なヒントをくれた。「毎日を素敵にする」ためにコケを撒く人物、「自分が素敵だと思う毎日のため」になる「毎日行くのが楽しみになる」仕事を探す人物。日常に幸せの土台があることに気づかせてくれようとする作品。

  • 【あらすじ】
    都会の喧騒を忘れられる街、神楽坂。婚約者に裏切られた泉は、 路地裏にひっそりと佇む「神楽坂西洋館」を訪れる。 そこで植物を愛する若き管理人・藤江陽介と出会うが、 彼にはちょっと不思議な特技があって?

    【感想】

  • この本を読む前に樹木医の小説を読んだからなんだか植物の縁を感じます。
    図書館で何げなく手に取っただけなんだけれどなぁ。

    庭いじりが好きな大家が運営するそれぞれの弱みを抱えて住んでいる下宿屋の話です。
    やわらかい雰囲気のある話でした。

    私は主人公の親にさえ黙っていた理由は共感できるし理解できます。
    この何とも言えない違和感や不快感。自分だけが「家族」という形に溶け込めない異質感。
    わからない人もいると思います。

  • タイトルと表紙で読んでみたけど、あんまり。

  • Message body

    優しくてほっとする作品
    僕も毎日が素敵になるように頑張って行きたい

    月下美人が何してる人なのか気になる
    犯罪者じゃないんだよね?
    っていうか、さらっと犯罪しなかったかい?

  • 三川みり の 作品は好きなのだけど、これはいまいち主人公に共感できず。
    地の文で、主人公が、世間の厳しさとか人間の弱さとかを考えている部分が、説明的でウザい感じがした。他の作品では感じなかったのに、現代ものだからか?
    三十路前の失恋した女性、というえらく現実的なヒロインと、おとぎ話のような下宿の設定がうまくかみあっていない。ラストももろに現実路線のお話で、全体的にちぐはぐな感じがした。

    神楽坂に長く住んでいたので、神楽坂や有名なお店の描写が楽しめた。

  • 神楽坂の西洋館の大家 不愛想な青年 藤江陽介が、主人公で、植物を愛し、借家人の問題を解決していく。

    初めて読む三川みり氏の作品である。
    私も、そんなにたくさんの花は、知らないけれど、花好きである。

    先日、有川浩の「植物図鑑」にも載っていたハゼランが、我が家にも、いつのまにか咲いていたことがあった。
    テラリウムの秘密など歯、少し、無理のある話である。
    親にも内緒で、家を出て連絡しない娘など、、、、少し想定外なストーリーから始まるが、、、、最後の花にない、桜色では、相続問題が、出てくる。
    人が、良すぎて、どちらも、矛先を鎮めるが、今の時代、現金主義であろう。
    ここでは、やはり、メルヘンチックで、桜の木から染めた桜色のマフラーが、一番の宝物みたいに、描かれているが、、、、
    今は、それを有難いと、思って、マフラーと、神楽坂の西洋館とを両てんびんにかけたら、皆だったら、どちらを選択するであろうと、、、、と、ふと考えてみた。

    私も世俗化されている、、、、と、笑ってしまった。
    でも、ほっこりと読める作品であった。

  • まあまあです。それぞれの心の傷を癒していく過程は、読んでるこちらもホッとするものですが、私は主人公のとった最初の行動は好きではありません。いくら婚約者の浮気現場にショックを受けたとはいえ、親にさえ黙って姿をくらますのは大人の行動ではないです。その他ちょこちょこ共感出来ない点があったのと、主人公と大家さんが惹かれ合う恋愛要素は強引に感じました。それ、いる?

  • 2016/4/11(月曜日)

  • 下宿人に起こる様々な事件を解決していく、西洋館の大家さんを中心とした物語。
    無愛想だけど優しい大家のフジエさん筆頭に、優しい人たちが住んでいてとても暖かい話になっています。
    なかなか現実には無いかなと思いますが、ちょうどテラリウムのように見ているだけで癒されます。

  • だいたい 話の展開が見えるから
    安心して読めた。

    毎日楽しく平和に過ごせれば それで満足。
    それは、立派な目標であり 夢である。

    なんか、そーいうの ちょっと安心する。
    肩の力、ゆるゆるっと抜いてさ。
    そんなんで いいんだなー て思わせてくれる。

    後半は、やや 暑苦しくて むむむ だったけど
    まぁ、許そう(←なぜか上から目線ww)

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著者プロフィール

広島県出身。第7回角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞受賞。『シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精』にてデビュー。温かく優しい読後感が持ち味で、登場人物の繊細な心理描写も高く評価されている。他著に「封鬼花伝」シリーズ、「箱入り王女の災難」シリーズ、「一華後宮料理帖」シリーズ、『ここは神楽坂西洋館』『仙文閣の稀書目録』などがある。

「2021年 『転生佳人伝 寵姫は二度皇帝と出会う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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