平安うた恋語 忍ぶ想いと籠の鳥 (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 68
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041036099

作品紹介・あらすじ

和歌が苦手な姉・照子の入内に合わせ、お付きの女房として宮中入りした茜。憧れの“銀の少将”雅雪に会えず寂しい想いを募らせていた茜だが、 ある日偶然、照子が雅雪への恋心を詠んだ和歌を見つけてしまい!?

感想・レビュー・書評

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  • ほとんど茜と銀の少将雅雪との恋のさや当てのお話。照子の歌を書いた紙を拾ったことにより、変に気を使った茜が独走というのか、爆走というのか、憶測で動き回るが、宮中では何でも遠回しに言ったり、当てこすりを言ったりするので、茜がそんなふうな行動を取ってしまうのもしょうがないかなあ。菖蒲の会の歌合せが一応のクライマックスだが、もう一息盛り上がりに欠ける。

  • あいかわらず茜の猪突猛進ぶりにはイライラさせられるところがありますけど、今回は無意識に男と仲よくする茜に雅雪が嫉妬してたりするところが書かれていて、そこはニヤニヤしちゃいました。

    茜の浅はかな考えで窮地に陥ったところは、ナイスなタイミングで雅雪登場ですし、思いあまってキスしちゃったりするところもよしです。

    朱貞が最初どっち側かなって思ってましたけど、完全に茜側の人間で結構いい人ですし、個人的には雅雪より朱貞の方が好きかも。

  • 男性陣の魅せ場が少なくてどいつもこいつも…という有様ですが前回蔑ろにされすぎではと気になっていた姉様との仲がしっかり描かれているのは良かった。

  • 主人公のあまり深く考えない行動にイライラするけど、話の展開上の必要性と、何よりもキャラ設定として筋が通ってるので、最後まで読むと納得がいく。
    男性陣があんまり出て来なかったのが寂しいな。

  • 互いに嫉妬しながらも、なんだか結局素直な二人なので、仄々と可愛らしい。

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著者プロフィール

4月22日生まれ、愛知県在住。第6回角川ビーンズ小説大賞にて<奨励賞>受賞。2009年に「赤き月の廻るころ」でデビュー。その他の著作に「蒼の狼は華を愛でる」、「薔薇は王宮に咲く」「巫女華伝」がある。

「2023年 『後宮の錬金術妃 2 悪の華は黄金の恋を夢見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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