校閲ガール ア・ラ・モード

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著者 : 宮木あや子
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年12月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041036440

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校閲ガール ア・ラ・モードの感想・レビュー・書評

  • 「校閲ガール」スピンオフ。今回は悦子の周辺の人々を主人公にした短編集。
    校閲部先輩の米岡以外は女性誌編集の森尾、文芸編集部の貝塚・藤岩、そして校閲部部長の茸原までが文芸編集時代のエピソードのため、校閲というより編集の裏話が盛り沢山で、とても興味深く読んだ。
    勢いがとにかくすさまじかった1作目に比べると、「アラモード」らしく色々な味が楽しめて、個人的にはこの2作目の方が好みである。それぞれのキャラクターが深く掘り下げられて、特に、チャラくて要領いいだけな面が際立っていた貝塚の章、1作目の印象が残っていない茸原(ごめんなさい、1作目読んでからかなり時間が経っていて)の章は読みごたえあり。茸原の章は、意外なほど濃密な内容で、宮木さんの他の作品を彷彿とさせる。「校閲ガール」をカラッとしたコメディと捉えていたら、まさかこんなラブものを放り込んでくるとは…!そして、宮木作品の「あの人」がカメオ出演。
    宮木作品の小ネタもまた大好きで、本作でももじりが大変お上手。個人的には「冬虫夏草社」が好きである。
    多少は誇張している部分もあるだろうけど、現実はともかく、エンタメとして十分楽しめる作品。パワーをもらえます!

  • ファッション誌が大好きで、憧れのファッション誌の編集部で働くことを夢見て出版社に入社するもなぜか社内一地味な「校閲部」で働くことになってしまった「オシャカワ(むだにおしゃれでかわいそう、の略)」ガール、悦子の『まわりにいる人たち』にスポットをあてたスピンオフ的な作品だ。
    個性的で痛快愉快無敵なキャラクターたちの悩みや過去や夢や希望が詰め込まれていて単純に楽しい。
    日本の文学は死んだ、100年後に残る作品なんて現代にはない、と憂える人物が作中に出てくるのに、当の作家の宮木あや子はそれがどうしたとばかりに、今でなければわからないようなファッション用語や流行語やらをふんだんに取り入れて「面白いって大事!」と文学を蹴散らす勢いなのがおかしい。
    作家の業の深さが思い切りデフォルメされて描かれているのもわざとなんだろうなぁ。
    出版界、文学界、というものの渦中にありながら、作者がそこからちょっと引いて笑っているような印象を受けた。

  • 悦子以外の人の話かぁ。
    前作を読んでから随分日数が経っているので登場人物が思い出せないや。マジ、ヤバイ、あたしの記憶力。
    でも、おもしろかったからヨシ。ちゅうか、もっと校閲に関することを読みたかったな。

  • 今回は校閲ガール・悦子の周りの人達の話。短編集。
    ファッション誌の編集・森尾、校閲部の同僚・米岡、文芸のカタブツ同期・藤岩、文芸のテキトー男・貝塚、校閲部の部長・茸原、大御所作家・本郷のそれぞれの過去話が盛りだくさんで面白かった!

  • 主人公を取り囲む人々が主人公になる短編集
    ちょこちょこ出てくる悦子が相変わらずで、思わず「ふっ」っと声が出てしまう。
    第五話は予想外の展開で今までとカラーの違うお話。これはこれでありかも。

  • 各登場人物のスピンオフ的なシリーズ第二作

    しょおんさんのお話で、思わずほろりと。
    まさか校閲ガールで泣かされるとは思ってなかった!笑

    宮木さんの描く一人称の語りが大好きで、
    ほんとになんでも描けるひとだなすごいなー。

    たぶん特別出演だったんだろうけど、
    まんまとセレモニー黒真珠も読みたくなるよね。
    やられた。

  • 7年前、可愛くて頭もいい帰国子女で読者モデルをやってた、そのツテでファッション雑誌編集者になった森尾はかつてのモデル友達に遭遇。自分のセクシュアリティに悩む米岡。オシャレに興味なし、東大卒のくそ真面目な編集藤岩は河野に感化されつつも文芸批評家の研究をしている彼と女が一緒にいたことで喧嘩をする。新人賞以降ブラック企業でのハードな仕事で2作めを書けなかった田巻をなんとか売り出したい編集者貝塚。かつて編集者として担当した作家桜川葵の最期を見届けたエリンギこと茸原。妻が失踪した作家本郷

    ◆いやもう、これめちゃめちゃ好きだ!河野悦子の仕事っぷりと記憶力と啖呵に惚れ惚れだった「校閲ガール」だったけど、みんな愛すべき人たちだわっ。コネ入社ながら仕事は「されるほう」だったから現場よくわかってる森尾も、順風満帆ではなくてお父さんが過労死、なんもできないお母さんに泣きつかれて浪人もできず「自分のいるべき場所じゃない」って鬱々としてたけど、 読者モデル時代の友達に会ったり、引き抜きがかかって自分のやりたい道を見つめ直すあたりかっこいいし、その背中を押した(と私は思う)校閲にいながら自分スタイルを守ってる河野悦子の態度もカッコイイ♪ちょっといいなと思った凹版印刷の営業正宗くんに言う前に撃沈した米岡くんにファッションチェックお願いしてる正宗にだって女性の目から見て、というなら「尚更私でしょうが!この人女性じゃない、っていうか男でも女でもどっちでもないんだから!」って米岡じゃなくても痺れる!

    悦子が文芸から雑誌に異動させられたのが実はスキルアップだったなんて…エリンギ、やるなぁ。テツパンとオシャカワの「鉄」からのアイアンメイデン→ヴィクトリアンメイデン→ヴィクトリアシークレット、のくだり、超好きwwテツパン藤岩も、悦子の仕事ぶりを認めてるし、自分の知らなかったオシャレの世界をシャットアウトはしない、彼ともガチで喧嘩していい子だ。悦子のトレンチコートの蘊蓄も好きww
    受付嬢今井ちゃんの、「乳は作れる」の、路線ちがいな説明にクスクスしながらも耳がいいから4ヶ国語も喋れるけと綴りがわからないから書けない、漢字と敬語は苦手、て、「受付なんかっめ言うけど意外と楽しいよ」って、この子もただのコネ入社なお馬鹿お嬢様じゃなくて愛しい!!
    横暴としか思ってなかった貝塚の意外な一生懸命さ、森尾への空回り、悦子のマジウケwそして本当にクズなのか世渡りうまいだけなのかの濱野。しかし、今回一番凄かったのはは短い中に凝縮されたエリンギこと茸原渚音と桜川葵の凄絶な過去だなぁ。「校閲ガール」ではヒステリックな束縛妻かと思ってた本郷大作の奥さんの可愛らしさと強さもなかなか。次作はいつ出るんだろうワクワク。あーもう、どれもこれも面白すぎてウザウザ語りすぎてしまったわー

  • 続編きたー!

    働く女子(一部除く)、仕事に大忙し!
    社畜っぷりがなんか共感を呼ぶ。笑。
    ところでアレクシマビーユのワンピ、調べたらお高いですね!かわいいけど!

    「ムカデかよ!いやムカデでも余るわ!」

  • 校閲ガールの主人公、河野悦子の周りの人たち。

    同期の女性雑誌編集者の森尾。
    読モ時代の知人との再会で、編集者としての自分の立場について考えたこと。

    同僚の米岡が抱えるセクシャリティ問題。

    同期のおしゃれとは無縁だった藤岩が
    悦子の影響もあり自分とは違う人種も徐々に受け入れていく様子。彼氏とのやり取り。

    横暴気味な仕事っぷりの貝塚の奮闘。
    今は売れていない作家を育てようという正当な気持ち。

    校閲部の部長の若き日々。
    才能を持っていながらも精神的に不安定だった女性作家に
    身も心を捧げた思い出。

    ミステリー作家本郷先生の妻の失踪事件。

    また、この世界に入り込めたことが嬉しい。
    いろんなタイプの人がいても、いいわけね。
    私は女なのでこれを読んで楽しいけれど
    男が読んで楽しいと思うのかは、、、不明。

    早く映像化しないだろうか)^o^(

  • 「校閲ガール」の続編。
    前作主人公の河野悦子がメイン……ではなく、彼女の周囲の人々が主人公の短編集。
    どの話でも悦子がいい味だしているので、前作が好きな方にもおすすめ。
    短編はどれも笑いの中にしんみりしたり、気づかされたりと魅力が多い。
    中でも、悦子の同僚である米岡が主人公の「校閲ガールのまわりのガールなんだかボーイなんだか・米岡」が特におすすめ。
    米岡の感じる息苦しさは、全く同じではなくとも誰しも感じたことがあるのではないか。
    人が人として男女のくくりなく生きていける場所。深く呼吸のできる場所。
    それを見つけられずに、うまく呼吸ができないまま、人の形をした魚が口をあける。
    それでも最後に読了した時の心地よさ、小さく胸がさざめく、少しうきうきした感じは是非とも体験してほしい。

    http://www.shimonoseki-cu.ac.jp/library/

  • かわいくポップな表紙で、校閲ガール再び!
    期待を一切裏切らないおもしろさでした。
    前作を読んでるときから、続編を読みたい!と思っていたので本書を目にしたときから、読みたくてうずうずしていました。ただし、今回の主人公は悦子ではなく、周囲の人たち。

    見ているだけで爽快で楽しくなる悦子に劣らず、周りの人たちのキャラも個性的なので読んでいて楽しいんですよね。
    それに、知れば知るほど新たな一面が見えてきて。
    基本的にギャップ萌えしやすいので、貝塚なんてツボですね。チャラいけど実は真面目、とか、最高にカッコイイ!
    彼の作家に対する想いに、胸が温かくなりますね。
    地味でも読んでいてほんわり心が温まる作品を、編集者の方にはどんどん世に出して欲しいです。

    器用な森尾が本当にやりたいことに力を尽くすのも、これまた個性的な彼をこよなく愛する藤岩も、家族を大事にする素直な米岡も、どの章もよかったですね。
    ある種の型のようなものを打ち破って進む爽快さは、前作と変わらずで読んでいて元気が出ます。

    それに、有森樹李の名前が出てきてちょっぴりにやり。あとはセレモニー黒真珠って、タイトルは知っているのですが読んでいたらもっと楽しめたのに!と思うと臍を噛む思いです。
    単に登場するだけなので読んでいなかったからどうということはないのですが、著者がファンを喜ばしてくれるこういう仕掛けに反応できるとより楽しさが増す気がしています。

    おまけマンガでは、またまた次に期待をさせてくれる中身で、きっと再び続編があるはず、と信じながら楽しみに待っていたいと思います。

  • 校閲ガールの続編、というか番外編って感じかな。前作主人公・河野悦子の同僚たちの短編集。
    悦子が周りでうろちょろしてるくらいだったから、ちょっと物足りない?いや、でもどのキャラも濃くてやっぱり面白かった!
    みんな一生懸命仕事をしていてカッコイイ。

    早く文庫化してくれないかな~。そしたら買う!

  • 周囲の人間にスポットを当てた、短編集。
    第2弾だが、続編というよりスピンオフ。
    濃いキャラが多い作品なので、脇役たちが主人公でも、存在感抜群。
    それぞれの話は単純に楽しい。
    ただ、校閲の話と悦子の出番が少なくて、残念。
    本編としての続編が、次回は読みたい。

  • 河野悦子の各脇役短編集。
    各々悩みを抱えつつ、みんな前向き。応援したくなる。
    茸原の話はちょっと切ない。

  • 2作目ながら早くもスピンオフ。
    でもこっちのが好み。
    おまけ漫画でまんまとセレモニー黒真珠も予約してしまった。
    嗚呼思うツボ。

    【図書館・初読・8月9日読了】

  • 面白かった! キャラ各々がちゃんと生きて仕事して生活しててってすごい! 脇キャラも面白い話ってやっぱいいな〜☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ テツパンが特に面白かった! りおんたんは無いけど!

  • 読了。

    以前から校閲という仕事に興味があったので面白く読めた。
    どうやら前作があるらしい。次はそれも読む。

    全てコメディタッチかと思ったけど、茸原渚音の話は泣きそうだったし貝塚のも良い話だったな。

    前作では主人公だったらしき河野もそれぞれの章で絡んでて、その絡みも笑えた。
    (170712)

  • ドラマを見てから小説を読みました。
    悦子さんの周辺の人物についてスピンオフ。
    悦子さんが殆ど登場しないのは残念ですが、周辺の濃い人の深掘りもよかったです。

    ドラマの配役を頭に浮かべながら読んでしまいましたが
    特に森尾と藤岩さんがドラマとは随分違う印象。

    森尾さんがドラマでは語られていないけれど、かなりスゴイひと
    藤岩さんの彼とのやり取りも意外でした。

  • 校閲ガールの周りの人の話
    周りから見てもえっちゃんいい味出してるw

  • 本シリーズの主人公、河野悦子の、周りの登場人物が主役の短編集。

    同期の森尾、藤岩、先輩の米岡、貝塚、上司の茸原(たけはら)、そして大物作家の本郷大作。

    ドラマでは書かれていなかったストーリーが多く、面白かった。
    河野悦子は今回脇役としてしか書かれていないが、それでも彼女の仕事への真面目な姿勢や、芯のある強い心は魅力的で、口や態度が悪いながらも、周りの人たちにいい影響を与えている。

    台詞のテンポが良くて、漫画を読んでいるかのような面白さがある。

    3作目も楽しみ!

  • ドラマも面白かったが、小説も良かった!

  • 校閲ガールの周辺の人たちにスポットを当てたスピンオフ作品集のようなもの。ドラマを経て悦子大好きになってしまった私には、えっちゃん成分が足りませんでしたが、それぞれしっかり掘り下げられていてよかったです。

  • 基調お笑い小説に見え、マンガと同じ雰囲気を感じるのだが、さて…。6編+「おまけマンガ」。図書館本。80

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校閲ガール ア・ラ・モードの作品紹介

「校閲ガール」のまわりも大変! 出版社・景凡社の面々のオモテウラ満載
===
出版社の校閲部で働く河野悦子(こうの・えつこ)。部の同僚や上司、同期のファッション誌や文芸の編集者など、彼女をとりまく人たちも色々抱えていて……。日々の仕事への活力が湧く、ワーキングエンタメ第二弾!
===

憧れのファッション雑誌の編集者を夢見て、総合出版社・景凡社に就職した河野悦子。
しかし、「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、悦子が配属されたのは校閲部だった。

入社して2年目、ファッション誌への異動を夢見て苦手な文芸書の校閲原稿に向かい合う日々を過ごす悦子。
そして明るく一直線な彼女の周りには、個性豊かな仕事仲間もたくさん。
悦子の同期で、帰国子女のファッション誌編集者、
これまた同期の東大出身カタブツ文芸編集者、
校閲部同僚でよきアドバイスをくれる、グレーゾーン(オネエ系)のお洒落男子、
悦子の天敵(!?)のテキトー編集男、
エリンギに似ている校閲部の部長、
なぜか悦子を気に入るベテラン作家、などなど、
彼ら彼女らも、日々の仕事の悩みや、驚くべき過去があって……。
読むと元気が出るワーキングエンタメ!

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