英国一家、インドで危機一髪

  • KADOKAWA/角川書店
3.21
  • (4)
  • (5)
  • (15)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 133
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041036471

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み

  • 今までと同じ食に関する本かと思ったのですが40歳を前にして色々と行き詰った著者が妻子を連れてインドへ食の旅に行ったつもりが妻の謀でヨガを始めて健康になる本でした。

    最初の内は不平不満だらけで読んでいて面白くなかったのですが妻と破綻寸前まで行きヨガを受け入れ、内面の変化を感じるるあたりから普通に読めるようになりました。
    本人は否定しているけれど言い分を読む限りアル中。そして心配性な上にすぐにイラつく著者を受け入れて改善させる奥様の根気の良さに脱帽しました。

  • 前半でちょっとだけ食べ物の話があって、後半はヨガです。 心身ともに気合が入らない作者がインドでヨガをしてちょっと健康になる感じ。

  • 前半は楽しい食べ歩き、後半はヨガを通じて身体の浄化を図るという体験記。作者は元々はカソリックで教会にも通っていたが、時間をかける意味が見出だせなくて遠退いてしまい、無神論者というスタイルでいた。妻にアル中を指摘され、気が向かないままヨガと向き合わざるをえなくなった。頑なな気持ちが素直に教義を理解するのは難しいが、肉体的には変化が起き、意識の向上に役立ったよう。紀行文としては子供達の素直で無邪気な様子、奥さんの人間としてのレベルの高さに癒された。本人は奥さんの正しさについ反発したくなるのかな。

  • インド料理を食べる、てはなく、ヨガを通じて著者が中年の危機と向き合う様が最大の読みどころになっている。とはいえ、精神的な世界観は、食べ物の美味しさという物質的な誘惑よりは魅力的でなく、この内容なら著者の作品でなくとも良かった、と言えなくもない。が、旅行記としてはやはり読みやすく、ストレスを溜めている場面などはインドならでは。その中で、著者(とその一家)の、色々なものを見たり体験しようとする姿勢があってこそ、その国その人々について書く資格があるというものと思った。

  • 『英国一家、日本を食べる』の著者家族が向かったのはインド。ただし食べ歩きは主とする旅は思わぬ方向へ。著者の精神的苦難を救うために妻はヨガ体験を促す。従来作品とは異なり著者のネガティヴな要素が目立つ。

著者プロフィール

英国サセックス生まれ。トラベルジャーナリスト、フードジャーナリスト。2010年「ギルド・オブ・フードライター賞」受賞。パリの有名料理学校ル・コルドン・ブルーで一年間修業し、ミシュラン三つ星レストラン、ジョエル・ロブションのラテリエでの経験を綴った"Sacre Cordon Bleu"はBBCとTime Outで週間ベストセラーになった。

「2020年 『三頭の虎はひとつの山に棲めない 日中韓、英国人が旅して考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マイケル・ブースの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
辻村 深月
宮下奈都
マイケル・ブース
原田 マハ
西 加奈子
万城目 学
恩田 陸
劉 慈欣
矢部 太郎
三浦 しをん
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×