ハンター・キラー アメリカ空軍・遠隔操縦航空機パイロットの証言

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  • KADOKAWA/角川書店 (2015年12月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041037072

ハンター・キラー アメリカ空軍・遠隔操縦航空機パイロットの証言の感想・レビュー・書評

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  •  著者のマッカーリーは元アメリカ空軍中佐。遠隔操作無人機(RPA)のパイロット・司令官。そのため、関心の中心はRPA部隊の運用や作戦実施の中で果たしてきた役割の方にあり、個々の兵士の心理面・精神面の問題についてはほとんど言及がない。「戦慄の内幕」という帯の宣伝は売らんかなのためのミスリーディングだろう。

     ただし、現代の米国の軍事作戦の中で、RPAがどんな役割を担っているかという点では、非常に勉強になった。〈戦争〉と〈殺人〉の境界をなし崩し的に消し去っていくRPAによる対テロ戦争がどのように実践されているか、生々しく伝える中身になっている。
     筆者はRPAの実戦投入当初からパイロットとして「活躍」していたこともあって、アフガン戦争・イラク戦争・オバマ政権期とRPAの「コミュニティ」が徐々に軍事的プレゼンスを増していく様子を、ある種の「成長物語」のように描いている。アメリカ人の人命コストを嫌ったオバマ政権期にRPAが重用されたことは明らかだが、その東アフリカでの拠点はジプチにある。そういえば、自衛隊最初の実質的な海外拠点となった南スーダン派遣時の駐屯地も、ジプチに置かれていた。このあたりの地政学は、たいへん気になるところではある。

  • 遠隔操作機は戦争をゲーム化する、という論調があったが、どうもそうではないらしい。
    ・一方的に標的の命を奪う罪悪感
    ・高解像度カメラを使った攻撃後の残骸確認の残像が頭から消えない
    ・倫理的問題の有無にかかわらず、問題があると非難される兵器そのものに関わる事へのストレス

    理論的・倫理的に合っていることと、生身の人間としてシックリくることとのギャップが、物凄い勢いで広がっているなー

  • 「アフガン、たったひとりの生還」と併せて読むと、とても面白い。

  • 殺るか殺られるか、ではなく、殺るかしくじるか。無人機プレデターによる標的殺害=100:0の戦いを、任務に当たった米軍将校が描く。正直なところ、不快になるどころか、作戦成功を望んで読み進める自分に驚いた。我々の立ち位置が米軍側だからなのか、ゲーム感覚に陥っているからなのか、一瞬でスマートに事が済むからなのか? 長時間標的を追う中、あまりに日常生活を観察しすぎた為、著者が標的にある種の親近感を抱く場面があるが、人間性があらわれたのもそこまで。直接自分の手を介さないという事がどれほど感覚をバーチャルなものにするかが、全編から伝わってくるようだった。

  • 空軍パイロットが、無人遠隔操縦航空機プレデターの操縦士になり、追跡・ミサイル発射トレーニングを経て実戦、アフガン・パキスタン・イラク・東アフリカ。2004〜2012年、二軍扱いから、対テロ戦争の主役となるまで。

    コストパフォーマンス、機能と精度を考えれば、無人機の優位性は必然。国のため戦争に参加したい、テロリスト追跡・銃撃任務遂行、というのは、今の日本的感覚からは異次元ですが。

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ハンター・キラー アメリカ空軍・遠隔操縦航空機パイロットの証言の作品紹介

アルカイダとの戦いで初めて注目を集めた米軍の遠隔操縦航空機(RPA)戦闘プログラムの内情が、パイロットにより初めて綴られる。爆音も揺れもなく、ボタンひとつで数千キロ離れた敵を殺戮する異常な心理とは?

ハンター・キラー アメリカ空軍・遠隔操縦航空機パイロットの証言のKindle版

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