うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041037089

感想・レビュー・書評

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  • 筆者はじめ、「うつトンネル」を抜けた人達の体験談集。
    抜けたと言っても、不調な時がなくなったわけではないし、またトンネルに入ることもしばしば。
    読みやすい漫画で取っつきやすく、しかしうつの辛さはしっかり伝えようとしているのがいい。
    うつである人、そうかも知れないと思っている人だけでなく、この漫画の聞き手のようにうつではない人も理解を深めるために一読の価値があると思う。
    うつは心の風邪ではない、癌だ!という言葉が刺さった。

  • 気持ちが楽になった。
    マンガだから、気楽に読めるのも良かった。
    久しぶりにマンガを読んだ。
    マンガというものが、こんなに凄いものだったなんて、今になって気付いた。
    なんか本を読もうとなると、なんとなく構えてしまう。
    これが文章だけだったら、今の自分には読めなかったかも。
    自分は自分でいいんだって思えた。
    きっといつか、自分にも、笑える日が来ると思えた。

  • 参考になること、示唆あったがちょっと今の自分が読むには辛かった…。
    自己肯定感、必要とされる事は大事な事。
    逃げてもいい。

  • うつは誰もがかかるもの、という意味で「うつは心の風邪」と捉えていたけど、うつは人の命を奪うものだから「うつは心のがん」であると述べられている点について強く共感した。過去、僕の同僚にも何人かうつ病になってしまった人がいた。その頃にこの本に書かれていることが頭に入っていれば、つらい思いをしていた同僚にもうまく接することができたのではないかと思う。

  • パロディマンガの巨星がマジに描いた、明日は我が身のうつ病脱出コミック!

    著者自身のうつ病脱出体験をベースにうつ病からの脱出に成功した人たちをレポート。うつ病について実体験から知識を学べ、かつ悩みを分かち合い勇気付けられる、画期的なドキュメンタリーコミック!

  • Amazonレビューも高評価だったし、紙の本は一時品切れだった。
    内容は・・・すごく良かった。
    田中さんの経験されたこと、田中さんの言葉で、時間をかけて出てきた答えがそこにあって。

    ご自身の鬱体験をこんなふうに作品として、それもこんな、多くの人の役に立つような作品に仕上げるなんて、やっぱりすごい、作り手さんだな。
    絵がめちゃくちゃ上手いだけじゃないんだな(笑)

    たくさん売れて多くの人の手に渡りますように。
    私は紙の本にお得感を感じるタイプだが、電子だと1話100円から購入可能だった。
    色んな買い方が出来るってさすがだなーと変なところでも感心した。

  • うつ病を、暗いトンネルやねばりつくモンスターに例え、コミカルに描かれている。
    うつ病が治ることを、単に「投薬治療による寛解」で捉えていた自分としては視野が広がった。例えば、「自分が好きになる」「他者に必要とされる」「劣悪な環境から逃げて気分が晴れる」ことを病気が緩和した状態と描写されている。
    ただ、作者が病を治す大きなきっかけとして、「薬を使わず自らうつを治した精神科医」宮地賢也の本を挙げているが、あくまで参考程度に留めておく方がよいだろう。薬を使った治療はメインストリームとして行われているからだ。

  • 押し付けがましくなく、うつについて広い視野で、多くを知ることのできる本。今は違うけど、将来そうなった場合に、この本に書かれたことを知っているだけで、対処しやすくなると思う。日頃の思考のクセがうつに結びつかないか、自問自答することで、予防にも効きそう。

  • うつは心の風邪ではなく、ガンだということにしっくりきた。様々な人がどういうきっかけでうつになり、ウツヌケしたのか参考になる一冊。

  • 『感想』
    〇うつの話はどうしてなったかとか、こんなにつらいという話が多いけど、結局はどう抜け出したかが大事なわけで、その点を描いてくれた本書はためになる。

    〇うつから抜け出した本が巷に少ないのは、抜け出すことが難しいからだが、今は無理でもいつかは抜け出せるという希望が、患者や家族には必要。それが未来へのエネルギーになる。

    〇うつになったらまずは自分自身を休めないといけないので、仕事をやめることがやっぱり必要なんだろうな。あとは周囲の理解を得て、自己肯定感を持てるようになったら出口の光が見えてくるかな。

    〇本人もつらいのだろうが、周囲の人間もつらい。だって自分じゃないのだから本当のところはわからないし、文句だって言いたくなる。本人は感情的に来るのだから、支える人も理論的にはわかっても感情的にどうしてもなっちゃう。

    〇自分の実体験を人に語れるということは、過去の自分を受け入れて今の自分を認めているのだから、それが立ち直れている証拠だな。

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著者プロフィール

1944-2018年。新潟県佐渡郡金井町生まれ。新潟大学人文学部経済学科卒業。高校教諭を経て、67年京都大学国内留学、88年筑波大学教授、94年群馬県立女子大学教授などを歴任。従来の、武士を中心とした「日本近世史」の史観に異議を唱え、当時の一般庶民である百姓こそが時代の主役であったという視点を、村々に残る史料をひもときながら主張しつづけた。著書に『佐渡金銀山の史的研究』(刀水書房、第9回角川源義賞)、『帳箱の中の江戸時代史』(刀水書房、新潟日報文化賞)、『日本の江戸時代』(刀水書房)ほか多数。

「2022年 『百姓の江戸時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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