僕だけがいない街 (8) (角川コミックス・エース)

著者 :
  • KADOKAWA
4.12
  • (115)
  • (144)
  • (64)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 1409
感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041039151

作品紹介・あらすじ

売れない漫画家だった藤沼悟は「再上映」という現象に巻き込まれて何を“得て”何を“失った”のか。自分の人生をやり直した彼が、辿り着いた時間に待っていたものとは一体…?時空間サスペンス、感動の完結巻!!

感想・レビュー・書評

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  • 映画を見てから原作の漫画を購入しました。なので、八代が犯人なのは解っていたのですがラストが全然違うので驚きました。私は原作の終わりかたの方が好きです。映画は悲しい終わりかただったので。

  • やっと最終巻まで読んだ。映画とは違ったラストで良かったと思う。「僕だけがいない街」という言葉の解釈も、映画とは違っていた。

    それでも、やはり基本は「ゲーム世代の若者たちが、繰り返しの効かない現実に向き合う時に、どのような『覚悟』が要るのか」という、私のこの作品に対する解釈は変えない。

    悟に覚悟ができたあとに、リバイバル(再上映)能力が発動していないことは、私の解釈を補強してくれたと思う。「つまずいたら、そこが新しいスタートだ」。悟の心のスタートに
    なったテレビのヒーローの台詞が、この長い物語を作ったように、この作品はハブル崩壊時に少年期を送り、超氷河期を生きてきた青年たちの心の歴史だったのかもしれない。

    2016年5月18日読了

  • お、おもろ〜!!8巻完結とは思われへん重みやし最後の終わり方良過ぎるやろ!!!あ、声に出てた

  • 再上映の謎はよくわからないままだったけど、なんか泣きそうになった最後だった。違う場面、異なる時間でも、大切な人とはまた出会えて、共に生きることができ、未来は変えられる、ということが作者さんの一番言いたかったことじゃないのかなあ。違うのかもしれないが、私はそう思った。

  • 「心の中に空いた穴を埋めたい」

    未来は常に白紙だ
    自分の意志だけが
    そこに足跡を刻める

    穴は埋められるのか、
    過去の記憶が薄れていくだけなのか。
    忘れたいけど忘れられないこと
    忘れたくないけど忘れていってしまうこと
    過去を生かすも殺すも自分次第か。

  • 完結巻。全てを思い出した悟と、自分の行いが故にリバイバルを信じた矢白。8年間と、15分の邂逅の結果の先には……。
    タイトルの『僕だけがいない街』の本当の意味が理解できた最終巻。最後は静かにフェードアウトしていく終わり方が、雪が降って足跡が消えていくようで、嫌ではなかった。
    全8巻と、決して長くはなかったが、緩急と読み応えがあり面白いタイトルだった。
    上手く完結したが、その後の愛梨との関わりも気になるところ。

  • 大団円。物語の構造として難しかったと思うが、よくぞ成立まで漕ぎ着けたと思う。名場面。感動シーンの多い巻でした。

  • 後半一気読みできました。

    犯人が誰かというのは何となく
    初めの方から胡散臭いなぁと思っていたけれど
    やっぱりなぁで。

    ただ、これってひずみが起きてるんじゃない?と
    思ってしまうのは確か。
    それを、うまく言い訳すれば
    冒頭の始まりが既にリバイバル(再上映)だったのでは。

    着地はよかったと思う。
    面白かった。

  • 2巻から8巻までレンタル。1巻でこれは面白そうと思い借りて借りた本の中で一番最後に(夜の10時ごろから)読み始め、あまりに面白かったので一気に完結まで。 タイムリープ関係という面白いタイプのテーマでさらに15年経過させるという展開。犯人が分かってからの展開の仕方等すごく面白かった。

  • 終着点は同じなのかもしれないけど、アニメとは全然違う流れだった。悟が眠っていた15年で同級生は大人になり力ももった。ほんと彼らの協力無しには成し終えなかったんだね。

  • また,再上映という結末を危惧していたので,新しい真っ白なページで未来に繋ぐ世界で終わったのが本当に嬉しい.小5からの強い友情と母の信念,愛に感動です.

  • きれいにまとまったとは思うけど、期待が大きすぎた所とアイリ出番少なくない?という所でちょっと肩すかし。皆の思いと言葉に支えられて前へ進んできた悟はとても格好良かったし、「冗談に決まってるべさ」と泣く母さんもあーよかったなぁとしみじみ思ったけど。
    ハッピーエンドなのに、もう話すことはないのに、でも名残惜しいような話し足りないような寂しさが。スピンオフとかあればまた読んでしまう気がする。

  • 完結! アニメ版とは違うラストで、どちらも良かった。アナザーストーリーが気になる。

  • シリーズ全巻読破。
    ちょっと変わったタイムリープもの。
    エンディングに向かうに従って話もどんどん
    綺麗にまとまっていく。
    個人的にはもう1,2転欲しい所だったけれど
    それを言うのは贅沢か。

  • すごい充実感。対決自体はこれまでと比べれば短いんだけど、これまでの積み重ねの最後という緊張感で思わず息を止めて読む迫力。

  • 終わってしまった。
    この不可思議なタイトルの意味を、改めて実感する。
    歴史を変えることが必ずしもまずいことじゃないと、『バックトゥーザフューチャー』で知った。そしていま「僕だけがいない街」にしかなし得なかった未来をようやく手にした悟に、彼をサポートし続けた母や仲間たちに拍手を送りたい。

    真犯人。研ぎ澄ました感性を違うベクトルに変えられたなら、いや彼の人が研ぎ澄まされたのはその罪からであるのだろうと考える。悟といつか対峙する時まで、いつまでも終わらないのだ。

    雪が降る。真っ白に街を塗り替える。
    さあ運命の1歩を始めよう。

  • アニメを見終わって満足していたので、原作漫画がまだ終わっていない事をすっかり忘れていた。
    やはり良かったー!

    あとがきの「非日常的な日常」での現場話しも面白かったな~。これは映画も観ておけば良かったかしら…。レンタルするか地上波待つか…悩ましい。

  • 全巻を通して、緊迫感は少しなくなってくるが、ラストはよかった。
    「僕だけがいない街」はそういう意味かー。

  • 最終巻。この手の緻密な作品は、とにかくグダグダになることなく終われば良し。先にアニメの結末を見ていたけど、基本的には同じだったね。

  • 「つまずいたら、そこが新しいスタート地点だ。」

  • アニメの最終回で密かに感動したので(笑)
    この本を読んだ時は
    あぁ…こうゆう終わり方できたか。みたいな!(b^ー°)
    犯人とどう対峙するのか?
    敵はなかなかのモノ
    しかし悟は未来で体験した経験と知識がある、
    これが最終決戦!!
    《ぼくだけががいない15年》が宝物と言い切れる悟の強さ
    過去の眠らなかった15年の記憶が薄れ無くなった時が
    もう『再上映』の起こらない本当の人生。
    幼いながらに…
    そして記憶をもどしてからも敵(相手)に立ち向かっていく悟の姿は
    文集に書いたヒーローそのもの(≧∇≦)b OK

  • 対決シーンは「みんなの力が僕の力」みたいな展開でちょっと萎えました。

    ラストシーンは、タイムトラベルものの王道で終わったけれど、これだけタイムトラベルした先(消えた時間列)になんの配慮もない主人公も珍しい…かな。

    途中まで面白かったのだけど、目が覚めてからの流れは好みではなかったな。それまでの面白味か消えてしまっていた。

  • 特殊能力に頼りきらないところがよかった。お母さんの心中お察しします。

  • 全8巻読了。
    真犯人が明らかになってからの展開は、正直なところ絵前半ほどの鮮やかな驚きはなかったけれど、全体として無駄な流れが一切なく、綺麗に8巻でまとめたのは素晴らしいと思う。よくストーリーを考えられたいいマンガを読んだ。しかも初期はかなりバッドエンドな雰囲気で進んでいたのに、終わってみればちゃんとハッピーエンド。読後感の良い作品。

  • ノイタミナアニメ版先に見てのようやく完結巻確認。双方、巡り巡ったストーリーの終わり方に胸熱。

  • タイムリープものは数あれど、これは久々に良作でしたので★5つ。
    これをハッピーエンドという一言で片付けるのはあまりにも軽すぎるというか、主人公とその母親の精神力は並大抵のものではない。その重みを噛み締めつつもう一度読みなおしてみたい。
    アニメも主人公が殺されるところまでは良い描写だと思ったが、その後の描写は尺が少なすぎるせいもあり、コミックで伝わる熱量が伝えきれなかったのかなーという気がした。

  • vs八代学、もう少し引っ張ると思ってた。二重三重の罠と、二重三重の防壁。この作品らしい最後。アニメはちょっと観念的だったけど、原作者の意向は汲んでいてたと予想。寝ていた15年は決して空白の期間なんかではなかった。

  • うおおーやはりそういう気持ちになるのだな犯人よ
    不屈の精神かっこいいな
    夢なのかどうかもあるけどでもそれがハンデってすごいな

  • アニメが面白かったので…職場で仲間と犯人当てとか久々にやったわ(笑)コミックスの方がより面白かったです。叙述トリック的な。結構な本格派だったような。1巻から8巻大人買いしてすっきりした!!!

  • 犯人が分かったあとも、あんなにハラハラしたのは初めて。
    最高の終わり方だけど、駆け足でまとめちゃった感があり。
    ま、でも、愛梨が来てくれたからいいか。
    よかったね、悟^^

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著者プロフィール

北海道出身、千葉県在住。第40回「手塚賞」佳作。第41回「手塚賞」準入選。1995年「アフタヌーン四季賞 春のコンテスト」準入選。代表作は『カミヤドリ』(角川書店刊)、『鬼燈の島』、『魍魎のゆりかご』(スクエア・エニックス刊)など。

「2022年 『夢で見たあの子のために (11)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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