望み

  • 926人登録
  • 3.98評価
    • (93)
    • (150)
    • (77)
    • (11)
    • (0)
  • 147レビュー
著者 : 雫井脩介
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年9月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041039885

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

望みの感想・レビュー・書評

  • 魂が揺さぶられる一冊でした。
    著者の作品はすべて読んでいますが、
    その中でも、特に忘れられない作品になりました。

    高校一年生の少年が殺された。
    被害者は息子の同級生だった。

    現場から逃げる少年たちが目撃され、
    時を同じくして、行方がわからなくなった息子。

    犯人かもしれない…
    もう生きていないかもしれない…
    生きていたほうがいいのか、それとも…

    生きている。それは加害者であること?
    被害者であることは死を意味する?
    生きていてほしいと願うことは、信じているということなのか?

    望みなき望みの中で、翻弄される家族。
    父・母・妹それぞれの想い。 
    「僕は信じます。あいつはそういうやつじゃないから」
    純粋に息子を信じてくれる友達の存在がせつない。

    苦しかった…
    この家族に感情移入しすぎて、結末がわかるまで、ほぼ300ページ、
    たった数日間のできごとが、気が遠くなるくらい長かった。

    読了後、本を閉じ、目に飛び込んできた二文字。
    これほど堪え難く、哀しい『望み』を私は知らない。

  • 小説を読んで落涙したのは、いつ以来だろうか・・・
    同じような少年犯罪を扱った作品に、薬丸岳著『Aではない君に』がある。
    『A』が、犯罪を犯した少年の父親の苦悩を描いているのに対し、本作は、加害者なのか被害者なのかわからない立場の両親の懊悩に焦点を当てている。
    加害者でもいい生きていてほしいと望む母親に対し、父親は息子の無実を信じ、また世間との兼ね合いから被害者であってほしいと望む。
    事件を巡って、娘を含めた家族へのバッシング、無責任なうわさが拡散するSNS、取引先の豹変等々。そして事件は終幕へ・・・
    作者の筆力に絡めとられたまま、読み終えた。
    中高生を持つ世代の読後感は、自分の子供に限ってこんなことはないという安堵感か、それともこんなこともあり得るかもとの不安感か。
    読者に、家族のありようを問いかける感動作。

  • 石川一登は建築デザインの仕事をしている。
    妻、貴代美は自宅で校正の仕事を。
    長男の規士(ただし)は高校生。
    妹の雅は中学生。
    ごく平凡な4人の家族。

    外泊をするようになった規士を気にかけていた一登と貴代美。
    そんな矢先、事件は起きる。
    石川家の近所で高校生が遺体で発見される。
    その場から立ち去った2人の若者。
    規士は外泊をしたまま帰らない。

    警察から規士が事件に関わっているようだと知らされた一登と貴代美。
    規士は加害者か?、それとも被害者か?
    自分たちは加害者家族か?、被害者家族か?

    事件の全容がわかるまで、真実がわかるまで、家族が望むものは…
    息子の無実?
    被害者であってくれること?
    加害者であっても生きていてくれること?

    重いテーマでした。

    ネット社会の今、否が応でも触れてしまう情報がある。
    その正確さは二の次で、人々の興味を引くものはあっという間に拡散される。
    そして、拡散された情報が、まことしやかにささやかれ始め、いつのまにやら真実のように語られる。

    私自身、情報に振り回されない!という自信がない…
    恐ろしい…

  • ああ、予想と逆の展開だった。色々思い悩んでいたことが突然ブツッ、と断ち切られた感じ。逃亡者が二人で行方不明が三人。自分の息子は加害者なのか被害者なのか…どちらも絶対嫌だと思いながらも、やっぱり…生きてて欲しかった…。
    被害者側、加害者側どちらの気持ちも味わった気分。どちらになっても地獄なのに、世間の好奇の目にさらされて二度殺された気持ちになる。読んでてつらかった。

  • 東京のベットタウンに住み、建築デザインの仕事をしている石川一登と校正者の妻・喜代美。
    二人には高一の息子・規士と中三の娘・雅とともに平和に暮らしていた。
    規士が高校生になって初めての夏休み。友人も増え、無断外泊も度々するようになった。
    そんな夏休み明けた9月のある週末。規士が2日経っても家に帰ってこず、
    連絡すら途絶えてしまった。
    心配していた矢先、息子の友人が複数人に殺害されたニュースを見て、
    二人は胸騒ぎを覚える…。

    少年犯罪を扱った著書ですが、本書は犯罪に関わった少年の家族に
    焦点が当てられています。
    現場から逃げた少年は2人。行方不明になっている少年は3人。
    この矛盾から、夫婦の辛くて長い時間が始まって行きます。
    行方不明になっている規士は、加害者で友人をリンチ殺害したのか…?。
    被害者でもう亡くなっているのか…?
    どちらにしても、親としてはこれ程辛い事はありません。
    生きていれば加害者である事を被害者であれば死んでいる事を意味します。
    この可能性、望みなき望みの間で父と母の心は翻弄それ続けていく。
    夫婦の気持ちのすれ違い。揺れ動く心。移りゆく気持ちが丁寧に描かれていた。
    丁寧過ぎてちょっと長くてなかなか話が進まない…じれったくも思いましたが、
    なのに先が気になって仕方がない!
    酷いマスコミの取材攻勢。家にされる嫌がらせ。
    離れていく仕事仲間に親戚。
    面白おかしく書き立てるネット住民。
    読んでいて苦しかった。
    最後には祈る様な気持ちで読んでいました。涙が零れました。

    とてもとても重いテーマでした。とっても読み応えのある素晴らしい作品でした。

  • 重くそして苦い。
    心情に訴える作品。

  • もしこの現実が自分の身に起こってしまったら、私はどうするのだろう。どんな現実になったとしても、それを受け入れる覚悟が出来るだろうか…。
    本文中で初めて「望み」という文字を目にしたとき、タイトルの重みをずっしりと感じた。どう変わっていくかわからない、家族を取り巻く環境。誰の望み通りになったとしても、悲しい現実からは逃れられない。先のことは考えても仕方がないと思いつつも、各々が想像の中で不安にとらわれていく心理描写に、こちらまで不安になる。物語は読者をも巻き込んでゆく。読む側の心境もページをめくるたびに変わるのだ。
    指の間をするすると零れ落ちていく常識、価値観、想い。正解はどこにもない。
    こんなに胸の苦しくなる物語は読んだことがなかった。私のように、思春期の息子を持つ家族だけでなく、すべての世代に読んでみてほしいと思う。

  • やりきれない結末ではある。
    どちらに転んでもやりきれない結末にしかならない物語だったが、事件の謎解き、誰が犯人なのかということを推理する作品ではない。
    家族が事件に巻き込まれた時、家族が遭遇する、外を取り巻く環境と、内面の精神がさらされる嵐。

    母は、人を殺していても、息子が生きていることを望む。
    母性とはそういうものだ。

    父は、自分たちが人殺しを育ててしまったという事実を肯うことはできない。

    妹は、身内から犯罪者が出たとしたら、自分の人生はどうなるのかを心配する。

    はたして、行方不明の家族は、被害者なのか加害者なのか。
    どちらを望むかと言われれば、どちらも望まないのだが、その選択は無い。
    どちらを望んだとしてもそれは『望み(希望)のない望み』だ。

    ていねいに、細やかに描写され、誰の気持ちも分かるだけに、結末が近づくのを恐れた。
    マスコミの迷惑さは、いつものことだが、それよりも悪質だと思うのは、何も分からないうちから犯人を勝手に決め付け、自宅に玉子を投げつけたりペンキを吹きかけたりした輩だ。
    明日には自分の軽犯罪を反省することもなくけろりと忘れて次の興味の対象に湧いてしまうのだろう。
    ストーリーに直接関係は無いが、そんなことも考えてしまった。

  • 久しぶりの雫井さん。テーマは重い。…うーん考えさせられます。でも結論は出ない。

    終盤で一つの結論が出たとき思わず涙してしまいました。や、こういう作品で涙が出るとは思わなかった。しかしたとえフィクションであっても人の生き死にというのは大変重いものなのだということを今更改めて感じましたね。

    立場で真逆になる世間の扱い。
    以前「加害者家族」というルポを読んだことを思い出しました。確かに被害者家族の悲しみと怒りの深さ、喪失感や虚無感などと比較すべくもないのですが、加害者家族という存在は自らは無罪であるにもかかわらず世間からは抹殺され、決して目立たず大きな声も世間に向けて出さずただ生きるためだけに生きることを余儀なくされる、場合によってはそれさえも許されなくなるという苛烈さを、その一冊で知ったのでした。そのことを思い出しました。

    主人公一家の「救い」はあまりにむごい。
    いや本当の意味では救われていないのだと思いますが、事件が起きてしまったらもう、どうだったらよかったのかというのは意味をなさないものなのかもしれません。
    読後タイトルを見返すと一段と重みを感じます。

  • わが子には生きていてほしい、それが加害者としてでも。
    人を殺すような人間ではなかったと信じたい、結果、被害者だったとしても。
    両親どちらの思いも一理あり、正解が見つからない。
    共に胸が苦しくなる。
    揺れる家族の苦しみがひしひしと伝わり、読み応えがある。
    最後はぐっときた。

  • 石川一登・貴代美夫婦は高校一年の息子・規士が、度々夜遊びや外泊をするようになり心配していた。そんな矢先、息子が昼になっても帰らず心配していると、近所で少年の遺体が発見される。この事件に規士が関与している疑いが出るが、他にももう一人の少年が殺されている可能性も浮上。規士は加害者なのか、それとも既に・・・
    ミステリー的に警察の動きや犯人逮捕の経緯などはほとんどなく、妹の雅を含めた石川家3人の胸の内が描かれている。
    非常に重かった。息子を信じればこそ加害者でないと思うが、そうであれば生きて会える希望は絶望的な状況。生きていてくれと願うことは、息子が殺人犯になること。その葛藤が繊細に描かれていて、胸に重くのしかかった。一登・貴代美夫婦の考え方の違い、どちらが良いということでないのだろうが、男性と女性の違いもあるのだろうかと。実際に子供を持つ親としては、スパッと割り切ることは無理だろうなと自問自答する場面も。
    この本のタイトルに「望み」という言葉を持ってくるのはさすが。

  • ブクログさんの献本企画で頂きました。
    ありがとうございました。

    二度と読みたくない…
    こんなにも悲しくて苦しくなる物語なんて二度と読みたくない。

    私には三人の子供がいる。
    その子供達の誰かがこの物語のように何かの事件に巻き込まれ、
    こんな結末を迎えてしまったら、どうやって受け止めたら良いのかわからないし、そのあとどうやって生きて良いのかもわからなくなっちゃいます。
    私はどちらを願うだろうか…
    加害者としての現実と被害者としての現実
    どちらにせよ待っているのは地獄だ。
    どんなに時間を費やしても、
    どんなに謝罪や自己憐憫を積み上げても
    答えなんか見つけられないんだろうな…
    出来ることならこんな境遇にはなりたくないなぁ

    自分が本作の当事者ような立場になったらどうしよう…
    そんな想像ってしたこと僕にもありますよ。
    ただ、あくまでも想像した事があるだけで、
    現実に自分や家族の身にこんな事件が起こった訳じゃない。
    だから日頃目にする事件事故の報道なんかを自分に当て嵌めて考えても当事者家族の気持ちなんて分からなかったし、こんなにも身近に感じる事なんかなかったです。

    だからこそ読んでいてムチャクチャ怖かった。
    もう「どうなるんだ、どうなっちゃうんだ」って気持ちが渦巻いちゃって…
    こんなにも苦しくて辛い心情ってどこでどうやって、探してくるんですか?事件事故に巻き込まれた家族の手記とか取材報告みたいなもの、いろんな資料を読み込んだら書けるんですか?

    この本をこの物語を読んで、スゴイ体験をさせてもらいました。
    けど二度と読みたくないです。
    正直、こんなにツライ体験をもう一回する気になれません。
    ただこの体験はものすごく大事な何かがある気がします。

    子供のいるお父さんとお母さんに読んでみて欲しい作品です。

    後悔すること必至ですが、
    内に残るものは大事なものかもしれません。

  • サンプル版にて読了。実際 こうなったら どうだろう? 同じ親として 他人事ではないという想いで 読み進めてた。もし、我が子がそうならば?被害者、加害者、どちらも望みたくない。ただ ひたすら 無事に帰ってきてほしい それだけは 本当に 願う。事件の真相がわからない段階での マスコミやSNSの怖さ またそれに惑わされる周りの人たち それも また リアルで恐ろしかった。

  •  親として、辛いですね。

     生きていて欲しいが、罪を犯していないと信じたい。加害者の家族か、被害者の家族か、どちらにしても救いのない話です。

     とても重い話ですが、引き込まれます。

  • 殺人事件に子供がかかわった家族の葛藤を描く社会派小説。

    犯罪者として生きているのか、被害者として死んでいるのか、どちらかの究極の覚悟を決めようとする両親の葛藤の苦しさが子を持つ親として犇々と伝わりました。
    母親の気持ち、父親の気持ち、妹の気持ち、どれも間違ってはいないと思いますし、そう思うしかない臨場感が苦しかったです。
    ストリーテラーなだけに家族の気持ちのぶれが生じるように一転二転させて読者も閉塞感に陥らせず飽きさせないのはさすがです。
    しかしながら、どちらかの究極の結末には至るわけですが、家族としては救われたのが作者の良心(優しさ)と思います。

  • 自分の家族が行方不明になり
    関連していると思う殺人事件が起きる。
    加害者なのか被害者なのか分からず
    ネットで色んな憶測が飛び交う中
    加害者のわけがないと信じるか?
    でもそれは死を意味すること…。
    加害者としてでも生きていて欲しいか?
    どちらにしても不幸で
    事件とは無縁に普通に生きられることのありがたさを思う。

  • 少年犯罪、犯人とされた少年の余りにも悲しい人生の最後、加害者家族の苦しい胸の内、人を殺しても生きていてほしいのか殺されてしまったほうが良いのか、それで望み通りのこととなるのか、殺された少年の身内、友人、加害者とその家族が果たしてどういう気持ちになるのか、追うマスコミへの対応、ネットの掲示板や情報に嘘か真実か錯綜し、翻弄されたり、様々な思いが交錯しその狭間で苦しんでしまう気持ちなど、様々なことを考えさせられた。被害者家族、加害者家族の苦しい思い、潔白を証明したい思い、命の重さも感じられる。

  • 本を読んで久しぶりに泣いたぞ。

    「生きていてほしい」から加害者でもいい、と思う気持ち。
    「息子を信じる」からこそ被害者になっている、と思う気持ち。

    どちらも否定できないよ、親として。
    辛すぎる、親として。

  • 殺人事件が起こり、自分の息子がそのグループに関わっている事がわかった家族の葛藤。
    息子は加害者なのか、被害者なのか。

    自分の立場、家族のこれからを考え、息子が被害者であることを望む父親。
    加害者であろうとも生きていてくれることを望む母親。
    自分の未来のために、兄が加害者であっては困る妹。

    父と母の気持ちを交互に描く展開のため、結果に至るまでには助長気味ではありましたが、終わりが来るのは正直怖かったです。

    生きていて欲しいけれども自分の子供は信じたい。
    だからこそ、加害者なんだと信じこもうとしている母親が辛かった。
    どちらの立場も有り得ることだし、真実にたどり着くまでの時間こそがこの物語のキモだと思いますが、キツイです。

    高一の子が、夜帰宅しないことを、もう少し気に留めていたら、違った展開になったかもしれないのでは、と、これは物語のテーマにはそわない意見ですが、その時期を無事終えた親としては思わずにはいられません。

  • 被害者なのか加害者なのか。 鋭い視点のストーリー。 人間って結局自分が一番大事なのよね。 ある意味考えさせられた。

  • 親として身につまされる。ただ、自分が子どもの立場だったら、信じて欲しいと思う。
    事件の報道を目にするたびに思うのは、無関係の人たちの「義憤」もどきの八つ当たりの醜さ。それがないだけでずいぶん生きやすい世の中だろうに。自分も犯罪者になっていることを自覚させるべきだろう。

  • 殺人を犯し逃走した少年グループに、自分の息子が加わっていた。行方不明の少年の中に被害者がもう一人いるという。息子は殺人犯なのか、それとも被害者として死んでいるのか…。二つの運命に翻弄される家族の物語です。どちらに転んでも不幸しかない未来に、父は息子の矜持と家族の将来の為に正義を信じ、母はどんな苦労をしようとも息子の生存だけを祈りました。どちらが間違いでもなく、二つに分かれた両親の想いはそのまま息子への愛情だったのだと思います。私は第三の結末を祈りながら読みました。苦い後味です。

  • 自分の子供の生を願うか、無実を願うか、今一つ感情移入できずにいたが、真相が判明してからの展開は身につまされる。

    翻弄された親に犯人を憎む気持ちがないというのは普通なら違和感があるだろうが、本書の結末には説得力がある。

  • 平穏だった家族の中の高校生の息子が帰ってこなくて連絡も取れず、そんな中TVで息子の同級生が殺害されるという事件が起きる。自分の息子が事件に関わってることは間違いないが、果たして息子は加害者なのか被害者なのか、、、、という葛藤に悩む家族のお話。息子が人を殺すはずがない!と信じている父親と、加害者でもいいから生きて帰ってきて欲しいと願う母親と、自分の将来が不利になるから加害者だと困る妹。
    いやー、、、父親のように人殺しのはずがない!と思う=被害者=もう生きていないっていうのも辛すぎるし、加害者でも生きていて欲しいといっても壮絶すぎる今後が待ってるし、、、すごい葛藤だなと。
    それと、まだ加害者なのか被害者なのかわからないのに、世間は勝手に加害者だと決めつけて家に卵ぶつけたり、外に出れないほどマスコミに囲まれたりひどい。ひどいけど、実際そうなんだろう。で、実は被害者だとわかると打って変わった態度で同情されるんだよなぁ。。。嫌だね、、、
    最後の結末も本当にやるせないし、辛い。
    特に、泣き崩れて懺悔する妹ね。わたしも兄がいるからきっと同じことを思って自分を保身すると思うからものすごく痛かった。

  • 夫婦二人の望みは全く別の方向を向いている。しかもそれらは、どちらを向いても望みなき望み。明るい光を放つものではない。二つの可能性の狭間で、望みなき望みの間で、心は翻弄され続ける。どうすれば良かったのか、いくら考えても正しい答えは出てこない。考えれば考えるほど奈落の苦境に落ち込んでいく。少しずつ明らかになっていく真実にも、悲しくただ受け入れるのみ。厳しい現実の前に人はどう向き合っていくべきなのか。深く考えさせられた。

全147件中 1 - 25件を表示

望みに関連するまとめ

望みを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

望みを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

望みを本棚に「積読」で登録しているひと

望みの作品紹介

あの子は殺人犯なのか。それとも被害者なのか。揺れ動く父と母の思い――。

東京のベッドタウンに住み、建築デザインの仕事をしている石川一登(かずと)と校正者の妻・貴代美(きよみ)。二人は、高一の息子・規士(ただし)と中三の娘・雅(みやび)と共に、家族四人平和に暮らしていた。規士が高校生になって初めての夏休み。友人も増え、無断外泊も度々するようになったが、二人は特別な注意を払っていなかった。そんな夏休みが明けた9月のある週末。規士が2日経っても家に帰ってこず、連絡すら途絶えてしまった。心配していた矢先、息子の友人が複数人に殺害されたニュースを見て、二人は胸騒ぎを覚える。行方不明は三人。そのうち犯人だと見られる逃走中の少年は二人。息子は犯人なのか、それとも……。
息子の無実を望む一登と、犯人であっても生きていて欲しいと望む貴代美。相反する父と母の望みが交錯する――。心に深く突き刺さる衝撃の心理サスペンス。

ツイートする