ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇 (角川文庫)

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著者 : 初野晴
  • KADOKAWA (2017年2月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040003

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ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  •  「退出ゲーム」などハルチカシリーズの登場人物それぞれの番外編。短編が4編と、「退出ゲーム」のときの没ネタを見つけてしまった掌編1編。

     ハルチカシリーズを読んでいること前提に書かれているとは思います。本編で書かれている清水南高校の吹奏楽部の状況や、それぞれの人物の性格などが番外編でもそのまま表れています。
     まあ、これまでのシリーズを知らずに初めて読んだときでも、軽快なテンポであっという間に読めると思います。

     それぞれがちょっとした謎解き風味。面白かったです。

  • ハルもチカもほとんど登場せず、吹奏楽部の主要メンバーの周辺で起こる出来事、それぞれなかなか面白かったし、次に繋がりそうな伏線もひかれたようだ。だがなんで文庫本でしか出ないのだ、やはりラノベ扱いなのだろうか、それに装丁がイラストは別としてあまり凝ってなく本屋に縦に並べてあるといかにも地味だ、出版社が力を入れてないのだろうか、この前の映画もひどい出来だったし、ちょっと著者が気の毒だ。まだまだ続編が出そうだが、普門館に出場するまであと何作待たねばならないのだろうか。

  • 猪突猛進タイプのチカと、冷静沈着だけどどこかとぼけたハルタの名コンビが日常の謎を解き明かしつつ、吹奏楽部の活動に邁進するハルチカシリーズのスピンオフ。
    主役のふたりは登場せず、吹奏楽部のその他の個性的な面々のあほらしくも奇妙な短編が詰められている。
    ハルチカシリーズを知らないと何がなにやらな感じだろうけれど、本編が好きな人間にはちょっと嬉しいおやつのような存在だ。

  • ついに発売されたハルチカシリーズの番外篇。
    2016年春頃から待ち続けていたので、発売は素直に嬉しい。映画化万歳。

    ▼収録作品
    「ポチ犯科帳」―檜山界雄×後藤朱里―
    「風変わりな再会の集い」―芹澤直子×片桐圭介―
    掌編「穂村千夏は戯曲の没ネタを回収する」
    「巡るピクトグラム」―マレン・セイ×名越俊也―
    「ひとり吹奏楽部」―成島美代子×???―

    番外篇なので、ハルタとチカ(+草壁先生)はたびたび名前が出る程度。だけど、吹奏楽部のメンバーにとっていかに彼らの存在が大きいかが改めてわかる。

    ハルチカ以外のメンバーでは、マレンとカイユがお気に入りだから、二人が主役の話が読めて良かった。

    後藤さんは面白い子だなあ。弟も素直でかわいいし。

    片桐(元)部長は、あのメンバーをまとめてただけあって器がでかい。
    「スプリングラフィ」(※『初恋ソムリエ』収録)でのエピソードがここで生きてくるとは。さすが。
    片桐妹が何も知らずに南高吹奏楽部に入部したらどうなることやら。楽しみが一つ増えましたよ。
    そして片桐(元)部長を探す芹澤さんがかわいかった。

    名越も本当にブレないね。そこが彼のいいところでもあるけど。

    成島さんの話は表題作になっているだけあって、やはりじんとくる。

    まず、成島さんの中学時代の師の教えがいい。
    成島さん同様、心があっての身体だとばかり思っていたけど、おかげで考え方が変わった。

    かつて南高の吹奏楽部に在籍し、活動休止に追い込まれた望月さん。
    彼は部の活動日誌で、困難や逆境を乗り越えられるひとを五つのタイプに分けた。
    ファイター、シンカー、ビリーバー、コネクター、リアリスト。
    この五人がそろえば、優秀な指導者が去ろうと部員が減ろうと、なんとか持ちこたえることができるというのだ。

    それからいくつもの時間が流れ、今、南高の吹奏楽部にはこの五人が集っている。
    望月さんが日誌の最後に書いた願いは、現実になったのだ。そしてそれは紛れもない奇跡なのだな、と目頭が熱くなる。

    成島さんが会いたいと願う人は、近くにいるのになあ。それがすごくもどかしい。
    いつか芹澤さんとの壁が取っ払われて、先生を紹介してもらえる日が来ることを願う。


    ブクログさんの献本企画にて頂きました。素敵な本との出合いに感謝。

  • 「ハルチカ」シリーズですが、サブキャラクターがメインの番外短編集です。
    それぞれの話は、独立しているようでリンクしています。

    「○○×○○」と表記していますが、カップリングという訳ではありません。
    「今まで考えたことはないけど、この組み合わせはアリだわ」と思ったり「これはガチだな」とニヤニヤしたり。
    「マレン×名越」を見て、「マレンは攻だったのか(笑)」と思ったり。

    ◆ポチ犯科帳-檜山界雄×後藤朱里-
    寺の息子で、ご近所ネットワークに強いカイユ。
    吹奏楽部一年生を束ねる元気娘の朱里。

    これまでの「ハルチカ」シリーズで、二人が喋っているシーンはなかった気がします。
    当初、カイユは幼馴染ということもあって、「芹澤さんと仲が良い」と思っていましたが、一番の仲良しは貧乏仲間のハルタかもしれません。

    朱里ちゃんは、日野原さんに噛み付いているイメージが強いです。
    ハルタを「格好良い」と言っていた気がしますが、あくまでも目の保養としか見ていなさそうです。

    朱里の弟が子犬を拾ったので、里親探しをするが難航していた。
    相談されたカイユは、「心当たりがある」と言う。

    顔見知りのオバさんはカイユの寺の檀家で、これまで何匹も犬を引き取っている。
    カイユはオバさんのところでゴミ拾いをする時に、さり気なく里親の話を切り出すつもりでいた。
    しかし、朱里がオバさんの家について来てしまい、ストレートに「犬を貰って欲しい」を言ってしまう。

    オバさんは朱里を気に入った様子だし、子犬のことを可哀想に思っている。
    しかし、OKともNOとも言ってくれなくて、宙ぶらりんになる。

    オバさんのところで一番長く飼われている平蔵が、ここのところ盛んに吠えていた。
    オバさん曰く「息子を騙している性悪女を思い出しているのだろう」とのこと。

    息子は本当に騙されていたらしく、女性とは別れたらしい。
    オバさんの悩みの種はなくなった筈なのに、何故、平蔵は吠えているのか。

    カイユが掃除の為に床下へ潜り込んだ時、スズメバチの巣を見つけた。
    「ハチを警戒して吠えていた」と思っていたが、巣の下にはハチの死骸しかなかった。

    平蔵が伝えたかった危険は、オバさんの体調が悪くなっていたことでした。
    長い間オバさんといたので、些細な表情の変化を察知したようです。

    オバさんがカイユに勧められて健康診断を受けると、初期の胃がんが発見されました。
    一週間で退院出来るらしく、子犬の里親になってくれるそうです。

    カイユは「能天気で行き当たりばったり」なイメージがありましたが、意外と根回しをしたり気を遣ったりしています。
    一年留年をしているので一人で過ごしている時もありますが、引きこもりたい訳ではなくて「一人でいる時間も必要」と考えています。

    カイユのお父さんの本職は僧侶ですが、檀家が少なくなってきているので、トラック運転手として働いてもいます。
    朱里ちゃんがトラックに轢かれそうになった時、「メンゴメンゴ」と謝っています。
    後の話でトラックに十円パンチされた跡があったみたいですが、朱里ちゃんの仕業ではないよね。

    朱里ちゃんはKYな行動をしているように見えますが、憎めない人懐こさがあります。
    カイユの家に押し掛けて、彼女風に「来ちゃった」と言ったシーンには笑いました。
    弟が拾ったコーギーを「ペロリスト」、後藤家では「無差別ペロが起きている」という言葉のチョイスも秀逸です。

    「野良犬」と聞いてカイユがチラリと「銀牙伝説」を思い浮かべますが、ハルタも同じ発想をしたようです。
    悪質なことに、適当な地図を描いています。
    本当に奥羽山脈に犬を捨てる人が出たらどうするのよ。

    ◆風変わりな再会の集い-芹澤直... 続きを読む

  • ハルチカシリーズ番外編。ハルチカ以外の面々の、吹奏楽部内での活動以外の日常を描いた短編集。どんどん本編から離れていっている…。笑

    ①の後藤さんの弟が④で名越・マレンの鉄棒教室で出会う。
    ②の片桐元部長の妹が、④のベルマーク計画を立てていたことが⑤で正体が明かされる。
    ③の即興劇の台本が④で再登場。また、芹澤さんのピアノの先生は⑤で望月(兵藤)樹と判明。
    こんな感じかしら。

    成島さんのいう「リアリスト」の中に、芹澤さんが入っていないことが寂しい。自分と同じタイプだからかな。まだ日が浅いからかな。
    ちなみに自分は何タイプだろうか…。シンカー?コネクター?どれにも属せないかな。そんなに芯のある人間ではない…。

    部活ばっかりだけど恋愛もね、と後藤さんとカイユ、マレンと成島さんがいい感じなのかな。私は片桐元部長と芹澤さんが好き。いわゆる「普通」の生活を送れなかった芹澤さん。片桐元部長が気になっても、どうしたらいいのかわこらないんだろうな。喧嘩腰の関係から先に進めないというか。窓辺を眺めて姿を探したり、いるという情報を聞きつけてダッシュしたり、可愛らしいのに。卒業までに自分の気持ちが伝えられるといいね。

  • ハルタとチカが出てこない番外編でも他キャラも好きなので満足!
    「この子来年入部してくれねーかな」とか、そういった想像も楽しいのはなかなかないですよ。 片桐部長の妹が入って来るだろうからまたひと悶着あるだろうな、と思いつつ。

  • 再読。
    ハルチカシリーズぜんぶ読み返そうと思いつつ、山から発掘できなくてこれだけとりあえず。
    好きだなあって思いながら読みました。

  • ハルチカが語り手じゃない、スピンオフになるんかな?

  • ハルチカと先生以外のメンバーはうろ覚えだったけど問題なし。駄菓子屋の話が良かった。

  • 吹奏楽部のハルチカ以外が主人公の短編集。埋蔵金。それぞれ性格の理解も深まったし、ほとんど出てこないふたりに対する友愛ににやにやした。やっぱり演劇部いいよね。

  • 意外な組み合わせで部員たちの横顔を描き出す短篇集。
    シリーズ本編を読んでいたほうがわかりやすいが、これだけでも楽しめる。ささやかなミステリを含みながら、青春を感じさせる。

  • 「ハルチカ」シリーズ番外編。今回はチカちゃん視点ではなく、他の吹奏楽部メンバーそれぞれの視点から物語が展開されていく。視点が変わることで、それぞれの意外な一面が垣間見えてとても新鮮だった。また、それぞれの考えや想いだったりも知ることができてほっこりした。それぞれの話が少しずつ横に繋がっていくのも面白い。片桐部長の妹の入部が楽しみ。

  • 「ハルチカ」シリーズ番外篇。

    そもそも、ハルとチカが一人一人部員を集めて行くところから
    始まった話だったと思い出した。

    その集められたというか集まるべくして集まった部員の話。
    キャラが濃いぞ。

    高校生の話は大好きで今回も面白く読んだ。

    「ハルチカ」は名前しか出てこないけど、
    存在感ハンパないのもシリーズの特徴。

    あ、あとベルマークの仕組み。
    そうだったのかぁ、と今さら思った。
    現役PTAの頃は集めるだけ集めて丸投げだったからなぁ。
    でも、たまに、こんなところにベルマーク!と思うことあるけどね。

    最後の表題作が一番のお気に入り。

    ファイター、シンカー、ビリーバー、コネクター、リアリスト。
    5タイプが集まれば最強。
    なんとかレンジャーみたいだなぁ。
    でも、ほんとその通りだね。
    そして自分のタイプを決めつけず、
    置かれた立場で変化できたらもっと凄いね。
    とてもよかった。
    リアリストの彼女らしい。

    いつか会えるといいね、先輩に。

  • 片桐妹、南高に新品のトランペット寄贈したところを見ると吹奏楽部に入部するつもりなのだな(そして新品を自分で使うつもりだな)

  • ハルチカシリーズ番外編。
    まだまだ足踏みが続いていて煮詰まりかけたところだったので、良い気分転換になった。
    カイユ、芹澤、マレン、成島、それぞれの視点で描かれているのだが、やはりハルチカはみんなに頼りにされ愛されていると分かる。
    一方でリアリスト芹澤の言葉は重い。プロを目指す過程で部活動をすることがプラスになる分野もあればマイナスに働く分野もある。サッカーや野球、相撲などは部活動をきっかけにプロへの道が拓けることが多いが、一方で幼い頃から海外へ行き早々にプロとして活躍する人もいる。特にクラシックの世界はそれが顕著で、本当に食べていける人は音大卒業を待たずに海外で活躍している(確か前作に出てきた話)そうで、吹奏楽部のように拘束時間の長い部はプロを目指す者には最も避けたいところだろう。
    それを思うとよく芹澤は入部してくれたなと思う。
    私が結構好きなのは成島。彼女が冷静に客観的に、そして愛をもって吹奏楽部を見つめていることが改めて分かって良かった。
    狸教頭が言うように草壁先生は本来ならこんな地方の学校に燻っている人ではない。だからこそ、次の大会こそ、何かしらの結果を見せて欲しい。そしてその予感は着実に近付いている。
    個人的にはベルマーク運動の話がとても身近で興味深く読んだ。

  • ファイター、シンカー、ビリーバー、コネクター、リアリスト。それぞれの軌跡をもう1度読み返したくなりました。

  • 文のテンポがなんとも良い。人間のガンの気配を嗅ぎ分ける犬がいるとな!凄いな!ベルマークはほんと鼻息で飛んでいくんだよね(笑)でも切って貼っていく作業がとても好きなんで、PTA役員終えても点数数え易いようメーカーごとに切り貼りして子どもに待たせたら後任さんから「戻って来い」言われた(苦笑)

  • 【収録作品】ポチ犯科帳 -檜山界雄(カイユ)×後藤朱里-/風変わりな再会の集い -芹澤直子×片桐圭介-/掌編 穂村千夏は戯曲の没ネタを回収する/巡るピクトグラム -マレン・セイ×名越俊也-/ひとり吹奏楽部 -成島美代子×???-

    穂村と上条が集めた部員たちの思いが垣間見える番外扁。

  • 番外篇だけあって(?)、ハルチカ番外篇なのにハルもチカもほぼ出てこない。
    表紙は1年生の2人、カイユと朱里。カイユは黒髪のイメージだなぁ。記述あったっけ?アニメ版は確か黒かった。まぁそれはいいや。

    全部で5篇だけど1篇は掌編なので置いておいて、全部で4篇。
    春太と千夏を除いたメインキャラがそれぞれで登場する。
    ハルチカはミステリなので、当然これらもそういうものになるが、主眼は謎というよりもそれを取り巻く人間模様なのはハルチカらしい。
    そしてそれぞれで出てきた話題が少しずつリンクして別のストーリーが見え隠れする。来年度が楽しみだ。

  • 主人公の二人が出なくても、ちょっと癖のある登場人物達が楽しい短編集でした。ところどころにのエピソードが繋がっていて、次回作の期待も高まります。

  • 様々なキャラに焦点を当てた短編集。
    普段脇に回っているキャラの、心の内が見れたのが良かったです。
    吹奏楽の事だけじゃなく、他のキャラの視点から見る事で物語が広くなって楽しい。

  • これまで描かれたエピソードを別な視点から語り,登場人物達の為人と謎を描く.物語はどこに収束するだろうか.

  • ハルチカシリーズ、番外短編。
    ペアごとの短編なので、二人の親密さがぎゅっと。
    芹澤×片桐ペアのあのノリというか、関係性が割りと好き。
    成島×???ペアは次作に向けてなんかソワソワしてしまう。。植村直己の「青春を山に賭けて」は前のどこかの作品でも出ていた気がしたけど、思い出せん。。。むむ。

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ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇 (角川文庫)の作品紹介

〈ハルチカ〉シリーズ番外篇が文庫書き下ろしで登場!
捨て犬をめぐり後藤朱里とカイユが奮闘する「ポチ犯科帳」。芹澤直子と片桐が駄菓子屋でお婆さんの消失に遭遇する「風変わりな再会の集い」。謎のアルバイトをしている名越をマレンが危惧する「巡るピクトグラム」。そして副部長になった成島美代子がかつての吹奏楽部の活動日誌に思いを馳せる「ひとり吹奏楽部」。運命的に集まった、個性豊かな吹奏楽部メンバーたちの知られざる青春と謎を描く、贅沢な番外篇!

ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇 (角川文庫)のKindle版

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