セロ弾きのゴーシュ (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040027

感想・レビュー・書評

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  • 私のところにも動物きてほしい^_^

  • 童話の短編集。有名な話のやまなし。セロ弾きのゴージュ。が入っている。
    やまなしは、リズムとかに目線で書かれた内容がとても新鮮である。セロ弾きのゴージュは徹夜で練習しながら、かっこう、猫、ネズミ、を相手にセロを披露することによってどんどん上手になる。ストーリーが面白い。親しみやすい作品。

  • 個人的に好きな話が一番入ってる。

    ●雪渡り
    ●やまなし
    ●氷河鼠の毛皮
    ●シグナルとシグナレス
    ●オッペルと象
    ●ざしき童子のはなし
    ●猫の事務所
    ●北斗将軍と三人兄弟の医者
    ●グスコープドリの伝記
    ●ありときのこ
    ●セロ弾きのゴーシュ

  • 『セロ弾きのゴーシュ』平成8年(1996)、初版昭和8年(セロ弾きのゴーシュ)

    角川の出版で収録作品は、
    <本編>雪渡り、やまなし、氷河鼠の毛皮、シグナルとシグナレス、オツベルと象、ざしき童子のはなし、寓話 猫の事務所、北守将軍と三人兄弟の医者、グスコーブドリの伝記、朝に就ての童話的構図、セロ弾きのゴーシュ
    <付録>ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記、ペンネンノルデはいまはいないよ太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ

    宮沢賢治の物語は、イーハトヴ童話であり、それは考えながら読むのではなく、感じながら読むものであると知った。教科書や新聞を読むときのような読み方ではだめで、賢治が目で見、耳で聞き、手で触れ感じたことを、読者もそのままに感じながら読むものである。特に、「やまなし」の水中のきらめきや「氷河鼠の毛皮」の鉄道から見る淡く冷たい世界は理論などを必要としない、感覚の世界だ。「寓話 猫の事務所」や「グスコーブドリの伝記」を読んで、筆者が何を主張したいかではなく、何を見て何を感じながら書いたのかを想像することが大切だと思う。

  • とても不思議な世界観。

    『グスコーブドリの伝記』がお気に入りです。
    ブドリの最後の決意にはこみ上げるものがあります。

    付録?としてついていた、『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』と『ペンネンノルデは今はいないよ……』は『グスコーブドリの伝記』の元?になったお話だそうですが、あのお話からグスコーブドリになるまでの過程を是非知りたいですね…どんなことがあって、どんな心境で改変していったのかとても気になります。

  • セロ弾きゴーシュの話は、面白い話だと思っていました。
    楽しいという印象はありませんでした。

    セロ弾きゴーシュのアニメで楽しく見ることが出来ました。
    アニメを見てからだとセロ弾きゴーシュを楽しく読んだり、新しい観点を持って読むことができるようになりました。

  • 音楽は多くの動物で技で作られている。そう考えると、いろいろなジャンルはそれぞれの国独特の動物の技であり、これこそが文化の多様性なのだろう。

  • 「グスコーブドリの伝記」が映画公開ということで再読。

    「セロ弾きのゴーシュ」のようなスカッとする物語もいいけども、やはり、「グスコーブドリの伝記」のように、つらく切なくなる、けども希望の持てる物語も好きだ。

    「銀河鉄道の夜」にあるように、みんなの幸い(さいわい)を願うこと、そして犠牲が存在すること、そして、その願いが個から抜け出しているところに感動。

    映画「グスコーブドリの伝記」は、1985年の映画「銀河鉄道の夜」作成スタッフと同じらしい。今回も登場人物がネコという同じ設定なので非常に楽しみだ。

  • 優しい気持ちになりたいときに読む本です。

  • 10月23日読了。iPhoneの青空文庫リーダーアプリにて。宮沢賢治の古典。楽団でセロがうまく弾けないゴーシュ、毎夜遅くまで練習をしていると、毎日動物たちが部屋を訪れだし・・・。かんしゃくを起こしたり動物に当り散らしたりと、ゴーシュが単なる真面目なセロ弾きでないのがいい。それだけにラストの呟きがじんと染みる。

著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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