ONE 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.74
  • (35)
  • (128)
  • (86)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 1025
感想 : 82
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040164

作品紹介・あらすじ

新人刑事・比奈子の故郷長野と都内で発見された幼児の部分遺体は神話等になぞらえて遺棄されていた。被虐待児童のカウンセリングを行う団体を探るなか深手を負った比奈子。一方、脱走した連続殺人鬼・都夜は……。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前巻ZEROからの続き。捕らわれの身となった藤堂比奈子にハラハラさせられる。捜査班や妙子たちは必死に探索を続ける。三木鑑識官の恋人麗華までも動員する。比奈子を巡る人の繋がりを描いているのがいい。解剖学の本のことから犯人は分かってしまったが、最後まで読ませる。

  • ほんまは、ZERO読んだ後、他の小説読もうと思ってたのに…ZEROが後半へ続く(ONE)ってなったので…更に早く展開知りたくて、速攻読んでしまった^^;
    逃げた殺人鬼もいっぱい殺すし、今回の犯人も…
    「罪を憎んで人を憎まず」とは言うけど、そんな簡単なもんではないよな…
    何か息をするように普通に人を殺めるとか、何だかなぁ…そういう環境に生まれてきた不幸はあるにしても…
    小説だけでなく実際にもいるんやろうし。野比先生に頑張って貰わんと!
    捕らわれた比奈子さんは、シリーズが、まだ続くので、分かるけど、何とか無事(//∇//)
    今まで関わって来た人が頑張って動いてくれた。人徳の賜物やな。私も見習おう!

  • ZEROからONEへ。
    前作の内容が一気に繋がり、とても面白かったです。
    比奈子が囚われているところから始まっているので、比奈子不在の中で犯人、都夜、猟奇犯罪捜査班の面々でストーリーが進みますが、それぞれのキャラが立っていて面白いです。今まであまり目立たなかったですが清水さんもいい味が出ていると思いました。

    乳幼児の虐待がらもたらす悲劇が少しでも減少するようにと思わされます。

  • シリーズ6作目。
    ZEROの続き。
    子供の育て方、愛情の注ぎ方は大切。
    その後の人生、生き方が決まってしまうものね。
    その子は悪くないんだけど、負の連鎖ですよね。
    これはどこで止められるのだろうか。
    悲しくなりました。
    やはり先入観は敵となる。
    みんなに愛されている藤堂比奈子でした。

  • 藤堂さんがいない現場で、藤堂さんの存在感がひしひし伝わる。ええ話やわ~。犯罪の中身は救いようがないんだけどな。
    都夜さんは出てくるわ、ガンさんと野比先生は再会するわ、盛りだくさんが過ぎました。お腹一杯です。

  • 猟奇犯罪ホイホイと言われている捜査官の藤堂比奈子。彼女の故郷・長野で起こった幼児連続殺人事件。その陰に虐待児童のカウンセリングを行う団体が関係あることを疑った比奈子はそこで何者かに襲われる。連続殺人犯の都夜、鈴木ひろし…「ZERO」から続く「ONE」

    いや~失敗したわ。
    なんか間違って「ZERO」のあとに「MIX」を読んじゃったのよね。その上、「ZERO」の後でかなり間が空いてたから内容を忘れかけてたかも…

    なんだけど…
    やっぱりおもしろかったな~。
    都夜の殺しっぷりが相変わらず非道でブレんな~
    そしてなんかきゅんときたのが野比先生の取り乱しっぷり!は~なんか萌えた。
    そして死神先生とジョージのやりとりとか好きだわ~。

    そうか…永久くん
    こんな感じだったのね。
    なんかあらためてMIX読みたくなった~。

    いや、次に読むべきなのはBACKだっけ?
    楽しみ~。

  • シリーズ第6弾。前作『ZERO』からの続きである。前作の最終盤で最悪の事態に巻き込まれた藤堂比奈子が半ば過ぎまで登場せず、少しやきもきする。刑務所から脱獄した佐藤都夜が殺人を重ね、依然として、鈴木ひろしの正体は謎のまま…果たして、比奈子の運命や如何に!

    テレビドラマ化で人気に火が付いた本シリーズ。毎回、猟奇的な事件が描かれるのだが、シリーズを重ねる度に猟奇度が増しているように思う。しかし、作品の当たり外れが大きく、魅力的な登場人物が多いだけに少し残念に思う。今回は犯人の意外性だけが目立ち、佐藤都夜を再登場させた意味が無かったように思う。なんと勿体無いことか。

    次作は、今年の冬に『BACK 』というタイトルで発売されるようだ。

  • 「ZERO」の続編。コロナ騒動で図書館が閉まっていたので随分間が空いてしまった。この薄さなら1冊にまとめてほしかったなぁ。
    永久が野比先生のもとに引き取られたのはよかった。大友は救えなかったけど、永久を救うことによって野比先生も救われるといい。
    都夜はあれでおしまい…?大脱走の割にはあっけなかったなぁ。てっきりラスボス的な存在になるのかと思ったんだけど。
    それにしても、麗華さんはいい仕事をするな。。

  • ドラマでいう最終回に当たるお話。
    もしかしてそうかな?
    でも出来るならそうであって欲しくないな…
    そんなことを思いながら読み進めました。
    結果は予想通りだったけど、彼は比奈子を殺さなくて、殺さない理由もなんだか切なくて。
    異常なんだけれどもその異常を比奈子は受け止めてそしてそれは中島先生も。

    前巻のラストで行方不明となった比奈子を探すために色んな人が協力してくれる。
    そして比奈子が居なくなって、こんな時に藤堂が居たらどうするんだろうか、と思う厚田班最高オブ最高。

  • 六作目!
    今回は五作目からの続きで、一つの事件の完結編でした!

    今回は特に、猟奇犯罪捜査班の秘密の協力者によるプロファイルが活躍を増していました!
    足で稼ぐ刑事、遺体の声を聴く法医学者、地を張り現場の遺留品を見つけ出す鑑識、犯行状況から犯人の精神に「潜入」しその人物の輪郭を鮮明にしていくプロファイラー。
    なんだか戦隊モノのような胸熱感があります。

    以前の巻に登場した連続殺人鬼が絡んでくるなど、長編としての魅力が発揮されているなという楽しみがありました!

    今作は特に、特徴的な建物や人物の見た目の表現が細かだったので頭の中で情景描写がしやすくて面白かったです。
    事件の内容は重かったけど…

    七作目も楽しみです!

全82件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内藤了の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ピエール ルメー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×