小せんとおとき

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040348

作品紹介・あらすじ

貧乏芸人、柳家小せんはある妓楼でひとりの女郎と出会う――。現在の落語を作り上げた破天荒な名人の生きざま、そして、彼を支える女房おときを、当時の風俗や文化を交えて描いてゆくノンフィクションノベル!

感想・レビュー・書評

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  • 多くの咄家たちに影響を与えた、柳屋小せん(初代)とは?
    実在した落語家を描く。

    人物名の羅列から始まり、最初はやや入り込みにくい。
    馬楽の若かりし頃のオチのつくエピソードなど、キャラクターがはっきりしてきたあたりから、おもしろくなり始める。

    小せんと千とせ(おとき)が、支え合って廓噺を高め合うところとか。
    同居していた先輩、馬楽と小助六とのやりとりとか。
    病の小せんを最後まで支える、おときと源蔵の献身とか。

    人情味があった。

    作中では、低迷する落語とは反対に、盛り上がっていたという浪花節。
    今はまったく聞かないもので、時代の変遷を感じる。

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著者プロフィール

1953年、東京都生まれ。演芸研究家。趣味が嵩じて落語、江戸小咄等に関わるようになる。父は超常現象研究家中岡俊哉。曾祖父は明治期の大浪曲師 桃中軒雲右衛門。主な著書に、『昭和の爆笑王 三遊亭歌笑』、『俺の喉は一声千両 天才浪曲師・桃中軒雲右衛門』などがある。

「2016年 『小せんとおとき 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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