侵蝕 壊される家族の記録 (角川ホラー文庫)

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著者 : 櫛木理宇
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年6月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041043363

侵蝕 壊される家族の記録 (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 無味乾燥な改題になっちゃった。でも内容は葉月の化粧同様に濃く、正常な思考を奪われて大切な家族を大切に思えなくなっていく様が恐ろしい。この手の事件は現実起きているし、愚かと笑えない不気味さがある。子どもを亡くした喪失感につけ込まれたら、留美子みたいにならないって保証はないなぁ。
    美海の最後の切り札かと予想していた菜の花畑の思い出に隠された真実に唖然。父親最低。まさかのどんでん返しにもびっくりだった。
    「加害者でもあり被害者」という言葉がこの上なく重く、人生を狂わされてしまった多くの人を思うとやりきれない思いが胸に沈殿していく。なかなかハードな一冊だった。

  • 普通の家庭に入り込み、居座り、支配して壊す……。北九州一家監禁殺人事件を彷彿とさせる恐ろしい内容。最悪の結末に至らず良かったが恐ろしい。
    ただ、葉月については中途半端に終わった感じで少し消化不良。

  • 実際にある事件で、占い師が家族を洗脳して住み込んでしまう様に、この小説でも化粧の濃い女がある家庭を破滅へ追い込みます。
    手口がリアルで、こんな風に洗脳されていくんだなって思った。

  • 家族が洗脳されていくのがじわじわ侵食されていく感じ。途中から気になって一気読みでした。女の正体には気づかなかったので驚きました。眠らせてもらえないのが一番の拷問なんだな。実際の事件でもそうだったんだろうか?

  • なかなか面白かった。ホラー文庫だけど、そんなにホラーではなく。
    ちょっと終わり方があっけなかったというか、剥がれていくところ、「葉月」の終わりをもっと書き込んで欲しかった。
    170626

  • 幼い長男の事故死以来、沈んだ空気に満ちていた皆川家に現れた同じ名前の少年。その後、寄生し始める奇妙な男女。洗脳され壊される一家の恐怖の果てに待ち受ける驚愕の真実とは。
    現実にも北九州や尼崎にあった事件のように、家族を支配して崩壊させる手口が実に巧妙で恐ろしい。どんな円満な家族にも必ず小さな不満は各々あるわけで、その小さな隙を突かれると呆気ないほど家族という巣は脆い。本作は奇をてらわずにラストを迎えれば、もっと恐怖におののいたのに。

  • 遥か昔から、狙いを付けた家庭に取り入り・入り込み・寄生して洗脳して全てを貪り尽くす寄居虫女が、新たなターゲットを定めて取り入っていくホラー作品。

    現実に有り得る怖さなので凄まじく怖いし、後味も凄く悪いです。


    ただ実際に昔、僕の知り合いのお母さんのママ友の娘さんに出来た恋人が、
    まさに寄居虫男で、殺人はなかったものの、娘さん宅に入り込み両親もすっかり洗脳され、

    知り合いのお母さんも洗脳されて大金を貸したものの、
    正気に返って男性を呼び出したら、少しでも同情を得られるように自分で腕を怪我させ、血を滴ながら現れたという話を聞いた事があり、
    男性も小説に出てくるような手口も用いて洗脳していったのかな?と様々考えながら読みました。


    小説を楽しむという意味ではリアルな怖さと後味悪しでオススメ出来ませんが、こういう恐ろしい人間が実際にいるという危険を知るためには読んだ方が良いという意味でオススメです。

  • ざわざわ・ぞわぞわとする感覚。
    最後の「哀しい」結末。
    侵蝕される感覚にゾクゾクします。

  • 心理描写ともに情景描写がとても緻密で、よって厭な感じがまとわりついてくる(褒めてます)。ホラー+ミステリ+イヤミスがとても絶妙な塩梅で折り重なった物語でした。筆者が女性だったとは、、さすが。文体の独特の寒々しさがとても素敵でした。

  • 文庫本を購入。父親の影が薄い女家庭をターゲットに家族と親しくなり、その家に居着いて支配してしまう厚塗り女と身知らず男児。徐々に洗脳されていく描写は人間の脆さが良く分かる。最後のネタバレは少し強引な感じもしたが、中盤の家族崩壊への様は見事。

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侵蝕 壊される家族の記録 (角川ホラー文庫)の作品紹介

ねえ。
このうちって、とてもいいおうちよね。
――わたしの、理想のおうちだわ。

皆川美海は平凡な高校生だった。あの女が、現れるまでは……。
幼い弟の事故死以来、沈んだ空気に満ちていた皆川家の玄関に、
弟と同じ名前の少年が訪れた。
行き場のない彼を、美海の母は家に入れてしまう。
後日、白ずくめの衣裳に厚塗りの化粧をした異様な女が現れる。
彼女は少年の母だと言い、皆川家に“寄生”し始め……。

洗脳され壊れてゆく家族の姿におののく美海。
恐怖の果てに彼女を待つ驚きの結末とは……。

恐ろしくて、やがて切ない、
大人気シリーズ『ホーンテッド・キャンパス』著者による傑作ミステリ!

(単行本『寄居虫女』改題)

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