209号室には知らない子供がいる

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著者 : 櫛木理宇
  • KADOKAWA (2016年12月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041043424

209号室には知らない子供がいるの感想・レビュー・書評

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  • ★3.5

    高級マンション「サンクール」で起こった怪異を描いた5編の連作短編集。

    ・コドモの王国
    ・スープが冷める
    ・父帰る
    ・あまくてにがい
    ・忌み箱

    ・子育て真っ最中の専業主婦の菜穂・まるで子供の旦那と躾けの価値観で苦慮している。
    ・自分の力でマイホームを購入し、理想的な年下夫と結婚したキャリア女性・亜沙子
     しかし、義母はいつまでも少女な人で…。
    ・妻と死別したばかりの憧れの上司と再婚した千晶。だがなさぬ仲の息子と合わない…。
    ・自分勝手な妹に婚約者を盗られ、慰謝料をもらって新たな人生を踏み出した和葉。
    ・209号室のオーナーで、離婚して一人で暮らしている羽美。

    彼女達の前に209号室に暮らしているという「葵」と名乗る男の子が現れる。
    葵は見るからに美しい男の子で小学一年生くらい。
    彼が現れてから葵は彼女達の周囲の人達を虜にしていく。
    一見ちゃんとして見える女性たちは、静かに歪み壊れていく…。
    軋む日常…壊れていく日常…。
    やがて209号室のオーナーの羽美の元にも魔の手が迫り…。
    「葵」とは何者なのか?
    209号室にはどんな謂れがあるのか?
    調べ始めた羽美に明らかになって行く真実…。

    櫛木さんにしては普通のホラーだったかなぁ。
    普通と言っても十分に怖かった。
    最初は何がどうなっているのかわからず頭の中が?マークだらけ
    四章で話がどんどん進むにつれてページを捲る手が止まらなくなった。
    土地の瑕疵…小野不由美さんの残穢を思い出させられました。
    何処に土地の瑕疵があるのかわかんない…すぐそばにあるのではと
    とっても怖かった。
    209号室は、誰しもの近くにあるんじゃないかって思った。

  • とあるマンションが舞台の、連作短編ホラー。
    2話目の義母が若返っていく話、オチがかなり気持ち悪かった。
    土着的な因果が解明される5話目が面白かったが、
    「残穢」みたいなゾクゾク感まではいかなくて少々物足りない感じで読了。
    読後しばらくは、身の周りで知らない子供に遭遇したらちょっと怖いかも。

  • 面白い!
    あっという間に最終話の前まで読めてしまった。
    それが最終話で全て覆された感。
    最初の話と最後の話では全く印象が違ってしまう。
    徐々に不思議系、ホラー系に話がいってるな・・・と思ったけど、最後はまるで現実離れした話になってしまって「ここにおとしこむか・・・」という気がした。
    最初があまりに良かっただけに残念だと思う。

    「サンクレール」という高級マンションの住人たちの話。
    彼らに共通しているのはサンクレールの住人という事と、「葵」という男の子と関わる事になること。

    最初の女性は3歳の子供の子育てに奮闘している女性。
    ある日、子供が同じマンションの葵という男の子と友達になり、その子はそれから彼女の家に入りびたりになる。
    葵は彼女の家で食事もするようになり、負担に感じる彼女はそれを夫に訴えるも、子供のような夫は子供たち2人と童心にかえって遊ぶばかり。
    子供を3人も抱えるような気持ちになった彼女はイライラして彼らを叱りつけるようになる。

    2話目の主人公の女性は姑と二人暮らしのキャリアウーマン。
    彼女の夫は海外に単身赴任している。
    姑はまるで少女のような女性で、ある日、ショッピングモールで葵という迷子の男の子を連れて帰ってしまう。
    そして、そのままずるずると家にその子供を置いておくことに。
    だが、何故か子供の行方不明の記事やニュースが出ない。
    そんな折、単身赴任の夫が帰国する事になってー。

    3話目の主人公の女性は歳がだいぶ離れた男性と結婚した女性。
    彼には彼女とあまり歳の違わない高校生の息子がいる。
    その息子がある日、葵という男の子を家につれてくる。

    4話目の主人公は妹に人生において、あらゆるものを横取りされてきた女性。
    婚約者まで奪われた彼女の心の慰めはチョコレート。
    彼女の生活は葵という男の子に関わる事により破綻していく。

    5話目の主人公はマンションのオーナーの女性。
    離婚してこのマンションの一室に住む彼女の話から「葵」の正体が分かる。

    最終話で全て台無しになった感があるけど、そのひとつひとつの話に描かれている女性たちの心理描写は素晴らしい。
    子育てにイラつく女性や子供っぽい姑にイライラさせられる女性、妹や家族に確執を抱える女性・・・そんな様子が見事に描かれている。
    1話目、2話目を読んで思ったのは、これって、「葵」という子供を通して、子供っぽい大人とそれに振り回される大人というものを描いているのかな・・・という事。
    だけど、徐々にそういうものから離れた現実離れした話になったのが残念。
    だけど、この作者の文章力はどんどん洗練されていってるな・・・と感じた。

  • 連作短編集。
    リバーサイドに建つ瀟洒なマンション、209号室に住む不思議な美少年「葵」が現れてから、住民たちは歪み、崩れ始める。

    ブラックホラーというのか、ぼんやりしてて、結局なんだったのか。後味がよくない、腹ただしい話が多かった。
    (図書館)

  • 初めましての作家さん。イヤミス系ホラーの連作短編集。全5編。

    ●コドモの王国 ・・・専業主婦と子どもを甘やかしてばかりの夫と未就学児の男の子と3人家族。
    ●スープが冷める・・・キャリアウーマンと乙女チックな姑の二人暮らし家族。妻の夫は海外勤務中。
    ●父帰る・・・夫と後妻と高校生の先妻の男の子の3人家族。
    ●あまくてにがい・・・一人暮らしの会社員。生意気でなんでも姉に張り合おうと憎たらしい妹がいる。
    ●忌み箱・・・亡き父の所有するマンションで暮らす女性。209号室のオーナーでもある。

    「サンクレール」というマンションが舞台。
    表題のとおり、209号室に住む美少年・葵くん(あーちゃん)が各マンションの住人たちの心の隙間に入り込んで壊していくストーリー。

    イヤミス系ホラー?うーん、特にイヤミスが好きというわけじゃなくホラーが好きだから読んだのだけど、ホラーって結構ラスト報われないパターンあるので別にそこまで…という感じでした。確かに1話目の夫にはイライラしましたけどね!
    葵くんの目の付け所が鋭いわ…。最初のうちは厄介な子と思われても、徐々に自分じゃなくて家族に不満がいくように洗脳していってるんだもの。こわ~!

    1~3話までがサスペンスっぽくて、4話目から葵くんの謎に触れて、5話目は正体に迫っていくホラー。
    各話読んでいるときは面白かったけど、蓋を開けてみればまあよくあるオチで衝撃もそこまでなく恐怖さも薄い読後感でした。
    1~3で葵くんに取り込まれた人たちって結局どうなったの?
    驚かそうとするパターンのホラーではないので、そういわれてみれば、イヤミス寄りなのかなぁ…。
    なんか「イヤミス」って銘打っておきゃ主婦層バンバン釣れるでしょ?みたいな気もしますが(笑)
    作家さんに非があるわけじゃなくて、売り方がね…という話です。

  • 折原一か秋吉理香子の作品に似たようなのがあったかなぁ。ホラーなの?櫛木理宇ってこんな普通だったっけ?

  • 面白かったんだけど読み進めるごとにストレスが蓄積されて辛い。

  • 地縛霊系・・・怖いっす( ̄ω ̄;)

    リバーサイドの瀟洒なマンション「サンクレール」
    209号室の少年・葵が現れた日から、「ちゃんとした」住人たちは崩れ始める・・・。

    最初のうち、ブラックなんだか?ホラーなんだか?って感じでしたが、葵くんは霊でしたねー、ひぇ~~!!!

    そして、ただのホラーにあらず、ホラーミステリーというのにもうなずける展開。
    暗黒の歴史が染みついた場所には、知らずに安易に近寄らないようにしたいものです。。。

    参考文献にあった「あぶない地名」とか興味あるので、読んでみたいなー。

    新地名が一つ誕生すると、少なくとも数個の旧地名が抹消され、その土地に根付く伝承、災害の歴史も人々から忘れ去られてしまう。
    今の日本には『聞こえの悪い地名は変えてしまえ』という風潮が蔓延し、不自然に明るい印象を受ける地名が付けられる背景には、行政や企業が災害を示す旧地名、いわゆる『あぶない地名』を隠そうとする意図が見られる場合もあるとのこと。くわばら、くわばら。。。

  • 地縛霊の男の子によって、人生を翻弄される女たちを描いたオカルトホラー作品。読み進むうちに嫌な気分になって行くが、ついつい最後まで読まされてしまう。

  • 言うことを聞かない我が子に、躾の手伝いもせず甘やかすだけの夫。そんな毎日にいい加減うんざりしていた頃、あの子がやってきた。白いシャツに青いベストの小さな少年。それから我が家の生活は一変した。

    ホラー!まごうことなきホラー!あー怖い怖い。最初は放置子と駄目夫の後味悪い系の話かと思いきやどんどんホラーに。ある程度因果のあるホラーだったからなんとか日常に持ち込まずにすんだけど、こわいわ……

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209号室には知らない子供がいるの作品紹介

リバーサイドに建つ瀟洒なマンション。
209号室には、少年「あおい」が住んでいる……。

やりがいのある仕事を辞め、専業主婦となった菜穂。
夫は家のことは何一つせず、気が向けば子供の遊び相手になる程度。
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209号室に住む「葵」という名の美少年が現れる。
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そして、209号室のオーナー、羽美の周りでも奇怪な出来事が起き始め……。
これは呪いか、人災か。女の業が交差する、ホラーミステリ決定版。

209号室には知らない子供がいるのKindle版

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