ずうのめ人形

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著者 : 澤村伊智
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041043554

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ずうのめ人形の感想・レビュー・書評

  • ドア越しなのにぼぎわんが放つ異様な空気にノックアウトされてしまった一作目の『ぼぎわんが来る』。今回は人形。布団をかぶっていても見えないはずなのに気配がする…という空気で伝わってくる。ホラー的なこわさが少なめ。(少しヒューマンホラーっぽい)。聞くことで伝わる、自分にも呪いがかかってしまったのではないかと…ぶるっとした。

    序章を読んで誰が誰なのかよくわからないまま過ぎてゆく。中盤でなんとなーくが見えてくるが、ミステリーのような要素もありまんまと驚きの渦に巻き込まれてしまった。(澤村さんミステリも得意そう)。ずうのめの由来の描写が巧みで、思わず一人でおおーっと声に出してしまった。人間が人間らしく(どろどろと)描かれていて、完璧な人物なんていない部分に好感が持てた。前作も今作も連鎖するような後を引く終わり方が気になる。

    先日読んだ本、『罪の声』、『累』、『夢みる葦笛』などと、出てくる言葉がリンクしていて震撼したし、途中まで読んで気がつく伝染系にぞわっとした。思わず雑踏で目を凝らしてしまったり、自分の視界の隅で動くものが気になってしまったよ。

  • 都市伝説と「リング」を掛け合わせたエンタメ要素の強いホラー。
    作中にある小説をはさみながら物語は進んでいく。
    その謎の小説の先をもっと読みたい…と思うところでパッと現実の時間に戻される。
    あぁ、もどかしい…けどそこがいい!
    後半はしっかりホラーだけど、途中までその作中の小説と死との関係性を探るあたりはミステリーっぽい。
    助かる方法は見つかるのか。
    後半ふいに登場してくるあのかたについては、叙述トリックですよね。
    騙された方は多いはず。思わずページを戻して確認してしまいました。
    綾辻さんの書くホラーのようなプロローグも良い。
    2作目まで読んで確信。私この人の作品好きです。

  • 偶然見つけた一冊。意外なほどホラー感が面白く引き込待てれた。

  • 呪いは感染する!?前作に続き、結局のところは人間が一番怖い!また『リング』を幼少期で観たであろう著者世代の恐怖の捉え方なども全体を通して参考になりました。しかし、サラリと書かれてましたが、よくよく考えるとタワーマンション住人52階分を犠牲に!って想像しただけで凄まじい光景ですよね(苦笑)。

  • なんと「ぼぎわん」の彼らがまた活躍(?)してる。シリーズなのでしょうか、嬉しくなって高評価です。でも今回は霊障の本体が不可解で、イマイチ納得がいかない(のがホラーなんですね)。私はホラーが苦手なのでオカルトの世界に造詣はないのですが、澤村伊智さんの作品は帯でも書かれていますがホラーというよりエンタメなので楽しめます。本当のホラー好きさんには物足りないかもしれません。登場人物たちが魅力的で、そうきたか!という過去との繋がりも意外性があって面白かった。キリカも手元にあるので頑張ります。

  • ぼぎわんの作者、澤村先生の書き下ろし二作目。
    ぼぎわんから引き続き野崎さんや琴音さんも出演。
    ずうのめ人形の怖さは勿論のこと、人間の恐ろしさがとても表現されていたな~と感じた。
    次の作品も期待大♪

  • ぼぎわんが、民俗的怪異なのに対し、本作は都市伝説と呪いによる怪異。先入観のまま読み進めて、作者の思惑にキレイに引っかかったと思う。

  • 読了、80点

    ***
    不審死を遂げたライターが遺した原稿。オカルト雑誌で働く藤間は、作中に登場する「ずうのめ人形」という都市伝説に惹かれていく。読み進めるごとに現実に現れる喪服の人形。迫り来る怪異を防ぐため、藤間は先輩である野崎に助けを求めるが―はたしてこの物語は「ホンモノ」か。
    BOOK」データベースより
    ***

    『ぼぎわんが来る』を読みその流れで続きも読んでみました。
    作中作で語られる小説に出てくる都市伝説が呪いを発揮し登場人物を襲う、話が進むにつれて作中作の小説の中身が明らかになり、その結果登場人物たちを惑わすという展開が非常に上手い。
    やや冗長ではありますが、それもきっちり伏線になっているので読み終われば納得の構成でしょう。
    また前作と比較して、理不尽なものに襲われる恐怖や都市伝説の解説などは同じように面白いですが、
    解決のプロセスが非常にすっきりしていました。

    気に留めておきたい部分としては叙述トリックを使っている点で、使い方自体は十分上手いのですが、
    これしか書けない作家さんにならないだろうか、そして今後同じ方向で文体が上手くなっていくならこれよりも後の作品を読んだ方がいいのではと不安になる点でした。

  • 今度の怪異はあなたの手の中に――嗤い声が聞こえたら、もう逃げられない。

    オカルト雑誌で働く藤間は、同僚から都市伝説にまつわる原稿を託される。それは一週間前に不審死を遂げたライターが遺したものらしい。原稿を読み進め「ずうのめ人形」という都市伝説に触れた時――怪異が、始まる。

    怪異よりも人間の怖さの方が中心だったし、前半はメタっぽくオカルトについて話してたからわりと全体的に冷静に読めた。里穂可哀想に、幸せになってって思いながら読んでいたのに!違和感はあったけど気がつかなかった。野崎くんはめちゃめちゃ仕事してた。今回は琴子さんの出番なし。これほど被害出た怪異なのに大元が死ねばそれでオッケーっていうのはちょっとあっさりしすぎていたような。それにしても藤間くんは……。あと公式サイト!!!

  • 前作「ぼぎわんが、くる」の反転具合が好きだった。
    この人の作家性はホラーというより
    扱ってる素材がホラーの
    ミステリーと捉えている。

    今回もホラーと言うジャンルを「メタ」的に扱っている。

    ホラーが世の中にどう認知されているか
    ホラーが好きじゃない人の愛のない感じ
    オタクの傷の舐め合いなど

    客観的なホラーの立ち位置を示した上で【呪怨】が[オールドスタイルの呪い]きたらどうなるかという命題にキチンと答えている。

  • ぼぎわんの作者。
    ぼぎわんが非常に面白かったので、新作も図書館にて。
    怖さに関してはぼぎわんのほうが怖かったと思うのだが、バケモノニたいする絶望感はコッチの方が断トツかな。
    何しろ結局なすすべがなかったわけですから。
    ホラーというよりもミステリー色が強い感じでなかなかに面白かった。
    野崎&真琴コンビはシリーズ化していくのかな?
    次回作も非常に楽しみである。

  • これでもかというほどの、鉄板都市伝説ホラー。こういうの大好きなので、もうたまりません! としか。ホラーに関するネタがいっぱい出てくるのも、ホラー好きには楽しいポイントです。
    不気味な都市伝説「ずうのめ人形」の呪い。タイムリミットが迫る中、呪いの正体に立ち向かう、というお約束な図式だけど、これにはらはらさせられっぱなし。じわじわ迫りくる人形、というのも怖いし、それでも呪いの正体がはっきりしない、そして制御不能、という状況もまた輪をかけて怖くて。
    作中作の原稿にも引き込まれます。そしてラストで明かされる、原稿に隠された真実はある程度分かったのだけれど。まさかあの人が……という驚き。そして引き起こされたとんでもない惨劇に絶句。よりにもよって五十二階って……!

  • 前作も面白かったですがこちらも面白かったです。前半が正統派ホラーなら、こちらはホラーミステリーといった雰囲気があります。
    この作者さんは歪な家族を書くのが上手いなあと思いました。途中までの少女への憐憫が一気にひっくり返る構成が楽しかったです。
    やはり人間が生み出す歪さと「えたいのしれないもの」が一番恐ろしいものだとしみじみと思います。
    何にも原因があるはずがないのに、結果的に呪いを生み出しているという気持ち悪さが怖くて面白いです。最後のなんとも言えないじっとりした人間の厭な感じ、良かったです。

    これだけでも読めますが、前作の登場人物も引き続き出ているので纏めて読むと更に面白いかもしれません。野崎さんと真琴ちゃん、好きです。シリーズにするつもりなのかしら。それはそれで楽しみですが、怪異にばかり首を突っ込んでいるけれど普通に幸せになってもほしい……。

  • 怖さでいうと前作のが上かなと思いますが、前作が怖すぎたので私にはこれくらいがちょうど良かったです。

    今作はもうほぼミステリと言っていいと思います。
    本当に呪いや妖怪が出てくるミステリ。
    京極堂や刀城言耶などお好きな方はハマるかもしれません。

    しかし細かいところは抜きにして、この作者の本は小学生の頃怖い話をドキドキしながら読んでいた気持ちを味わえるから好きです。

  • じょじょに近づいてくるというのは恐怖!

  • オカルト雑誌で働く藤間は、締切り過ぎても原稿未提出のライター湯水宅へ、同僚と共に催促に行く。
    ところが家の中には惨殺されたライター湯水の死体と残された原稿が。
    原稿をこっそり持ち帰った同僚が数日後にこんな事を。

    『原稿をコピーしたので是非読んで下さい。湯水さんが死んだのはその原稿のせいです』

    原稿には、ホラー作品好きで孤独な少女が、図書館に置いてある交流ノート経由で同じホラー好きな少女ゆかりと仲良くなり、
    ゆかりがノートに書いてきた都市伝説の怪異『ずうのめ人形(黒い着物の喪服を着た、おかっぱ頭の少女人形)』を読むうちに、ずうのめ人形が具現化して周囲の人たちが惨殺されていく経緯が書かれていた。

    その原稿を読んだ藤間にも、やがて『ずうのめ人形』が見えるようになり、
    迫り来る怪異を防ぐため、藤間は先輩である野崎に助けを求める。

    以上、そんな作品で、
    2015年ホラー小説大賞を受賞した神作品『ぼぎわんが、来る』のシリーズ2作目となります。

    まずは、リングの貞子のように、小説を媒介にして襲い来る『ずうのめ人形』が凄まじく恐ろしく、恐怖の戦慄に震えます!
    加えて『ぼぎわんが、来る』と同様に、怪異の怖さプラス『人の怖さ』も恐ろしく書かれており、
    且つ、その『人の怖さ』は他のホラーやサスペンスではあまり体験しない部類の恐怖でもあります!

    また、最後の仰天の真相と話の展開が、一流のサスペンスやミステリーの如く冴え渡っており、
    ホラー伝統の恐怖と、現代一流ミステリー・サスペンスの手法が見事にブレンドされた、『唯一無二・本物の恐怖作品』と仕上がっています!

    今作を最初に読んだのは僅か4ヶ月前で、こんなに早く再読したのは初めてでしたが、それでも存分に楽しめる神作品でした!
    単なるホラーには留まらない真の恐怖が堪能出来る今シリーズは、怖い作品が読みたい時に是非オススメしたいですO(≧∇≦)o

    そして今月29日には、シリーズ3作目の『ししりばの家』発売でして、地元本屋で予約済み(^^)めちゃめちゃ楽しみです!

  • すごく面白い。作中の構成が巧みで読み進める手が止まらなかった。
    「呪いの人形」という定番ものかと思っていたが,都市伝説の伝播とリンクした新しさがあり,期待以上の面白さだった。

  • リアルで『リング』通った世代だから。
    いや、もう、自分の想像力が憎くなる。浮かんじゃうじゃんよ。もぉぉぉ。
    対象はざっくり大括りで無差別。なんだか昨今の事件を感じるなぁ。

  • 自己主張が激しかったりや攻撃性の高い人形にはどうも魅力を感じないらしいです。結局主人公たちは4日間寝ていても助かったんじゃないか、なんて思ってしまいました。

  • 中高生の頃に読んだら素直に面白かったかな?
    先入観を利用したミスリードなんてよくある手法だし、死んだ人たちには特になんの感情移入もしてないし呪いの大元?は悪者だからまぁ死んでもいいかなって感じだし
    巻き込まれて100人死んだなんて笑い話にしか思えない
    特に感心するようなところはなかったなぁ

  • 牛の首系の話なんだけど、澤村伊智らしく信頼できない語り手も登場して起伏に富む。ぼぎわんに引き続き超能力3姉妹も登場。

  • おもしろかったー。

    最初はリングのとか残穢のくだりがあったので、親近感がわいた。映画化するとしたら、やっぱりリングみたいな感じになるんだろうか?

    澤村伊智さんの作品は初めて読みました。長編?ですがすらすら読めて、物語に引き込まれますね。
    すらすら読み過ぎて、最後の叙述トリックを見破れず。ずいぶんと考えずに読んできたんだなと思い知らされました。

    りぃさんが実は、いーくんはゆかりちゃんに〇〇してたとか。覚えていないからたちが悪いですね。

  • 冒頭の部分の「?」が、読んでいくにつれて分かってくる。二度読むと、さらに戦慄がはしる不思議な作品。
    前作『ぼぎわんが、くる』に出てくる人が登場していて、前作のファンも楽しめる内容だった。

  • 自分の思い描くホラー小説とはかなり違うけど、エンタメとして読めば、面白い。気がつけば100人以上死んでた。そんな人が死ぬ小説って清涼院さんかこの人しか思い出せないわ。

  • ひたひたと忍び寄る 市松人形を想像しちゃうと 夜中に読んでしまうと 怖くて べそをかきそうになります 読んでるこちらが どんどん先読みして怖くなるので そこをうまく使って 最後の どんでん返しがくると ええええ とびっくりして 読み返すことになります

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ずうのめ人形の作品紹介

オカルト雑誌で働く藤間は、同僚から都市伝説にまつわる原稿を託される。それは一週間前に不審死を遂げたライターが遺したものらしい。原稿を読み進め「ずうのめ人形」という都市伝説に触れた時――怪異が、始まる。

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