ずうのめ人形

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 507
感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041043554

感想・レビュー・書評

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  • 呪いは感染する!?前作に続き、結局のところは人間が一番怖い!また『リング』を幼少期で観たであろう著者世代の恐怖の捉え方なども全体を通して参考になりました。しかし、サラリと書かれてましたが、よくよく考えるとタワーマンション住人52階分を犠牲に!って想像しただけで凄まじい光景ですよね(苦笑)。

  • なんと「ぼぎわん」の彼らがまた活躍(?)してる。シリーズなのでしょうか、嬉しくなって高評価です。でも今回は霊障の本体が不可解で、イマイチ納得がいかない(のがホラーなんですね)。私はホラーが苦手なのでオカルトの世界に造詣はないのですが、澤村伊智さんの作品は帯でも書かれていますがホラーというよりエンタメなので楽しめます。本当のホラー好きさんには物足りないかもしれません。登場人物たちが魅力的で、そうきたか!という過去との繋がりも意外性があって面白かった。キリカも手元にあるので頑張ります。

  • 自分の思い描くホラー小説とはかなり違うけど、エンタメとして読めば、面白い。気がつけば100人以上死んでた。そんな人が死ぬ小説って清涼院さんかこの人しか思い出せないわ。

  • ただただ怖い。
    都市伝説モノだけど、人間の怖さもあって、引き込まれて一気に読んだ。

    後味は良くはない。

  • 聞いてしまうと、何がなんだろうが呪われてしまう、という都市伝説のお話。野崎さんと真琴さんが呪いと戦います。相当ピンチに陥りますが、琴子さんはでてきません。

    やっぱりこの手のお話は怖い。呪いの元になる小説を、読者として読むことになってしまうので。でも、この作品では、その小説を書いた人が生きている。呪う目的で書き、実際に何人も死んでいるのに、そのことを記憶から消し、幸せに生きている。そして最後には、殺された女の子の母親に、仕返しを受ける。

    本当に怖いのは、ホラー的な現象ではなく、人の心の闇のような気がする。

  • #読了 期待通りにとても面白く、一気読みしてしまった。以前読んだ「予言の島」とはだいぶテイストが違っているけれど、読み返して伏線に気づく爽快感は一緒かも。
    里穂はただただ可哀想な境遇の女の子かと思いきや、そういう方向に歪んでいたかーと納得でしかない。後味は悪かったし、無関係な人が大量に亡くなるのはものすごい理不尽を感じるが、呪いってのがそもそも理不尽なものだからしょうがないのかな。
    せめて、主人公たちがその後幸せになってくれればいいなーと思う。

  • 一気読み。
    ん、これは?おはD??

  • シリーズの第二弾と知らなかったので野崎と比嘉姉妹が出てきて嬉しかった。
    今回は琴子はほとんど出ず、代わりに美晴登場。
    美晴が言うとおり、同情していたりぃが実は「どうしようもないヤツ」だと分かっていく描写が巧み。
    (確かにりぃの物語は場面が飛んでる箇所があって変な気がしていた)
    戸波にも騙された。
    ただ、100人近くが亡くなったとさらっと書いてるのには「えー!?」でした。

    ※りぃは弟にも暴力ふるってなかった?
    弟が彼女をおびえた目で見た、という描写があるので気になりました。

  • 構成が見事。
    「何やら怖い手記」、これだけでゾクゾクする。
    しかも自分に都合の悪いことは書かれていない……隠し方と明かされていく真実にヒェエエエと唸る。

    アアア、そう来ましたかあ!とラストのほうで膝を打つ。
    先入観怖い。

    この著者、とにかく「閉塞的な家族」を書かせるとイキイキするというか、上手い……
    少女の置かれた状況、あれやこれやありますが、やはり同情してしまう。

  • 図書館より。

    ヤバイ、やっぱり恐いよ((( ;゚Д゚)))
    解けない呪い?条件は?最後まで一気読みしてしまった。最後もまた、呪いの流失か。現代だからこその手段で拡がる呪い?にゾッとしたよ。
    しかし…貞子もリングも殊能先生もリアルで知ってる自分に驚いた(笑)

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著者プロフィール

1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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