校閲ガール トルネード

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041044926

感想・レビュー・書評

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  • '22年9月2日、Amazon audibleで、聴き終えました。シリーズ3作目。

    シリーズを通して、楽しんで聴けました。もちろん、本作も!感謝です!

    これが、最終巻なのかな?そんな感じの、ラストでした。それぞれの路は、分かれていく…でも、みんな良かったね!と、僕は感じました。また、出会いもある!前を向いて!と、それぞれの背中を叩きたくなる、幸せなラストだったような…。

    宮木あや子さん、今シリーズが初体験でしたが、ちょっと調べてみると…他にも興味のある話があります。是非、…読んで(聴いて)みたい!

  • 「やりたい仕事と向いてる仕事が、違ったんです、それをやっと昨日、受け入れられたんです。でも本当は、受け入れたくなんかなかった。」

    校閲ガール
    校閲ガール ア・ラ・モード
    校閲ガール トルネード

    と語呂の大変良い3部作でした。続きは出ない感じ?終わり?ものすごく切りよく終わったけど、でも森尾へのモヤモヤが解決してないからまだやるかしらん。

    校閲という馴染みのない、でも本好きなら名前は知ってるお仕事紹介物。

    主人公河野悦子がやかましく自己中に見えても爽やかで(読者から)好かれる理由が、「女子を嫌いになったことがない、嫉妬や焦りや比較を感じたことがない」という稀有な(ほんとに?女子は心の裏でバトルするのがやっぱりデフォルトなの?)性質のためということが明かされた3冊目でした。

    大変ライトで読みやすく楽しく、しかし働くとは何かと問いかけながら成長する王道ストーリーであり、つまるところこの本好きだ。
    ドラマも面白かったな〜。

  • シリーズ3作目は、まさに「トルネード」!更にテンポよく、謎解きの面白さもあり、一気読みしてしまいました。若干バタついた気がしなくもないが、十分楽しめた。スピンオフと思っていた2作目「アラモード」の各話のその後っぽい描写もちょいちょいありで、ちゃんとつながっている感が出ているのも嬉しい。
    長年の夢が叶ったか…に思えた悦子だが、なかなかに厳しい現実、読んでいるこっちまで打ちのめされる。憧れの仕事に就いて、己の使えなさを痛感することのキツさ、身に覚えがあるだけに、辛いものがある。改めて…ファッション誌を作るのがこんなに苛酷とは!恐れ入ります。
    結構ビターな展開とは思うけど、すごく深い。それまで勢いよく突っ走ってきただけに、その決断は、心に重く響く。でも私、この展開は好きだなぁ。もしかしたら読む年代によって受け取り方は様々かもしれない。20代だったら「わかりたくない!受け入れたくない!」なんて鼻息荒く思ったかもしれないが、酸いも甘いもまぁまぁ噛み分けた40代の自分にとっては、うんうんと頷くことばかりだ。
    それぞれの人生に幸あれ!これで一旦は一区切りかと思うけど、またいつか、皆の元気な姿にお目にかかれる日を待っています。

  • 自分が好きなこと、やりたいことと、
    自分にできることが必ずしも一致するとは限らない。
    そんな時、後者を選ぶのが結局、幸せなのだという。
    つらい選択かもしれないが、事実だと思う。


    悦子はきっと幸せになるさ。

  • シリーズものとは知らず最終巻を読んでしまいました。
    ちょっと前、ドラマで校閲ものありましたね。見てないんですが、書籍も校閲関係がたくさん出てきて、校閲なんだろう?と気になっていました。
    宮木さんの作品だったので手に取りました。
    主人公と自分の年齢が離れているので、悦子の感覚と共感しづらいな。最初のほうは読みづらくて、なかなか進まなかったのですが、第三話「事例はある朝突然に」から、どんどん惹きこまれて、読むのが止まらなかったです。
    宮木さんは、女性同士の感情が絡み合う描写、うまいんですよね。誰もが自分の居場所を探していた、しんみりとしたラストと、貝塚の存在感が急上昇しました。

  • シリーズ3作目。
    3作目は校閲のお仕事というよりは
    社会人が仕事にどんな風に向き合うかってことに特化してた。
    校閲話が好きなのでそこはちょっと物足りないけど・・・
    仕方ない、異動しちゃうんだものね。

    やりたい仕事と向いている仕事のギャップ。
    今、求められている役割と与えられる仕事。
    目指したいもの、目指せないもの。

    大人はみんなそれぞれの
    着地点を見つけながらお仕事しているのです。

    という話をとーっても軽快に表現してくれる作品でした。

    楽しかったぁ、
    終わり?なのでしょうか。

    大人の女性になった悦子に会いたいなぁ。

    脳内は幸人が菅田君ヾ(≧▽≦)ノですから、
    楽しくて楽しくて!!!
    菅田君アフロバージョン、妄想にて楽しみました。

    ドラマはやや子供っぽくて、ちょっと物足りなかったですが・・・

    菅田君の脱力感がたまらなくよかったっす。

  • 校閲ガールシリーズ第3弾。
    入社3年目の悦子は、公私共に忙しくなってきた。

    付き合っているのか微妙な空気だった是永と関係が発展したり、念願だったファッション誌へ期間限定の異動があったり。。。
    相変わらずの悦子節が久々に読めて楽しかった。
    ラストは「あ~、そうなっちゃうかぁ」という印象。続編あるかしら。

    宮木作品の他キャラがチラホラ出てきたりしてそれも面白い。

    ドラマも見ていたけど、やっぱり原作の悦子の方が好きだなぁ。

  • ファッション誌の編集者を夢見る校閲部の河野悦子。恋に落ちたアフロと出かけた軽井沢で、ある作家の家に招かれて…。そして、ついに憧れの雑誌の編集部に異動!? 『小説屋sari‐sari』連載に書き下ろしを追加。

    成長したなぁ…。

  • 相変わらずテンポよし。
    自分が天職だと思っていたファッション誌の編集に異動になるが、実際働いていくと思いの外体や頭が動かない。今までしていた校閲が、以外や以外、天職だと気づく。

  • アフロでモデルな彼との内心大騒ぎな初々しい軽井沢旅行、念願の編集部で萎れながら地に足をつけ努力する根の真面目さ、校閲が天職でやりたい仕事が向いていない現実に悲壮な覚悟をする二十五歳の有り様等纏めて応援したくなる。人と比べて優劣をつけられない特性が興味深く、ゆとりと言われる物怖じしなさも微笑ましい。

著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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