神様の裏の顔 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 389
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041046067

作品紹介・あらすじ

神様のような清廉な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみで包まれ、誰もが涙した――と思いきや、年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり……。

感想・レビュー・書評

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  • aoi-soraさん、アールグレイさんに「これも面白いよ」と教えていただいた『逆転美人』で一躍有名になった藤崎翔さんの傑作。ありがとうございます!面白かったです。


    神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した。…のだが、参列者たちが「神様」を偲ぶ中、とんでもない疑惑が。実は坪井は、凶悪な犯罪者だったのではないか…。
    坪井の美しい娘、後輩教師、教え子のアラフォー男性と今時ギャル、ご近所の主婦とお笑い芸人。二転三転する彼らの推理は!?どんでん返しの結末に話題騒然!!
    第34回横溝正史ミステリ大賞(大賞)受賞の衝撃ミステリ!
    ー文庫うらすじより


    本編の中程で坪井清造の正体「神様の裏の顔」がバラされてしまいそうになります。
    「ええっ、まだ半分だよ!もう犯人わかっちゃったってことはないよね。もうひとつ何かあるよね」と思ったらやっぱり理由が。理由はわかったけれど、でもまだページがあるんだけど一体何が…?!
    そこまでは全く気づけなかった凄い理由です。
    次はそっちの世界か…!!


    解説に「『正体は実は○○でした!』を取り入れた物語作りは藤崎翔の代名詞と言っていいだろう」と書かれていますが、全くその通り。
    元お笑い芸人という経歴も一因でしょうか。

    そして凄い殺人事件ばかりなんだけど、なんか笑えちゃいます。
    コミカルな笑えるミステリーでした。

    • まことさん
      aoi-soraさん♪

      教えていただきありがとうございました!
      とっても楽しい笑えるミステリーでした。
      娘さんも読書好きなのですね...
      aoi-soraさん♪

      教えていただきありがとうございました!
      とっても楽しい笑えるミステリーでした。
      娘さんも読書好きなのですね。
      親子で同じ本を楽しめるって素敵ですね!
      2023/03/10
    • aoi-soraさん
      おはようございます
      学校の朝読書で読んでたらしいのですが、先が気になって家でも読んだって言ってました^⁠_⁠^
      ですよね~(笑)
      おはようございます
      学校の朝読書で読んでたらしいのですが、先が気になって家でも読んだって言ってました^⁠_⁠^
      ですよね~(笑)
      2023/03/10
    • まことさん
      aoi-soraさん♪

      朝読書はよい習慣ですね。
      ミステリーは先が気になりますよね!
      でも、最近は皆さん中学生でも横溝正史賞作品と...
      aoi-soraさん♪

      朝読書はよい習慣ですね。
      ミステリーは先が気になりますよね!
      でも、最近は皆さん中学生でも横溝正史賞作品とか読むのですね。
      凄い!
      2023/03/10
  • お葬式という故人を決して貶さない状況下でのドタバタ劇
    早々にひっくり返るが…

    各事件にツッコミどころが多いけど
    深く考えては楽しめない
    不謹慎下で葛藤する面白コント
    流石 笑いの神様を崇拝する元芸人さんだなと感じた 

  • 主人公は校長先生まで勤め上げ、定年後はNPOで活躍したという故人。
    皆から慕われ、神さまだ、とまでいう人もいた。
    主人公には娘がいた。

    娘は弔辞に、父親が気に入っていた言葉を述べた。
    「人間は、二度死を迎える。一度目は、肉体が死んだ時。二度目は、生きている人の心の中から、消えてしまった時、
    どうか、父を皆様の心の中で、長生きさせてあげて下さい。」
    ー本文より―

    盛大に行われた通夜の席で、久しぶりに元教師と元生徒が鉢合わせる。
    そして通夜振る舞いの席で、過去に起きた事件を話しているうちに、何ということか、故人、坪井先生の裏の顔が・・・・・

    いくつかの事件がでてくるわけだが、
    それは・・・・・
    いったい、良い人なのか悪い人だったのか?どちらだったのだろうと思ってしまった。

    私はこの本に★を3つ、と考えていた。
    でも、4つになった。何故なら、娘の
    話が放っちゃあおけない。
    終盤でえ~っ、と。
    そして、しばらく読むと、ええ~っ!と、考えてもみない展開になってしまった!最後は怖い・・・・・


    2022、1、29 読了

    • アールグレイさん
      こんにちは♪

      ポプラさん、コメントありがとうございます。
      他の方がレビューに書いているので教えてしまいますが、故人には姉妹がいる様に書いて...
      こんにちは♪

      ポプラさん、コメントありがとうございます。
      他の方がレビューに書いているので教えてしまいますが、故人には姉妹がいる様に書いてありますが、実は一人娘。二重人格でした。
      従って殺人事件を起こしたのは・・・・
      最後には、もっと怖い殺人を起こしていたことが判ります。
      その故人は・・・・
      (∋∈;,゙
      2022/01/31
    • アールグレイさん
      故人は、娘が二重人格だったと気付いていたのでしょうか?
      故人は、娘が二重人格だったと気付いていたのでしょうか?
      2022/01/31
    • ポプラ並木さん
      ゆうママさん、自分の的外れのコメントすみません。。。核心的なコメント返しがちょっと心配になりますがサイコミステリーでしたね(笑)
      ゆうママさん、自分の的外れのコメントすみません。。。核心的なコメント返しがちょっと心配になりますがサイコミステリーでしたね(笑)
      2022/01/31
  • 読む前にパラパラめくると字がびっしりあったので内心「うへぇ〜読む自信ないなぁ〜」って思って読んだけど、話に引き込まれていつのまにか読み終えました笑 

    良い人と思っていた人が、殺人を犯したりストーカーしたりとお話しが二転三転して面白かったです(^-^) ラストらへんを読んでなるほど裏の顔ってそういうことか( ̄ー ̄)!って思いました。

  • ゆうママさんの本棚で見つけ図書館予約
    ずいぶんたくさんの方に読まれたような本でした

    うん、確かに面白かった

    神様→犯罪者(殺人、エロじいさん)→
    どんどん変わっていく面白さ
    誰かに考えを引きずられる怖さ

    はあヤレヤレと思ったら、またしてもラストに!
    ちょっと無理があるけれど、面白かったことには変わらない

    心配だよね、長女(次女)

    ≪ 神様を 偲ぶお通夜に 集う人 ≫

    • アールグレイさん
      こんにちは(^_^)/
      かよこさん!

      この本を読んだのですね!そう、姉妹?・・・・このことに父親は気付いていたのでしょうか?
      (・o・)こ...
      こんにちは(^_^)/
      かよこさん!

      この本を読んだのですね!そう、姉妹?・・・・このことに父親は気付いていたのでしょうか?
      (・o・)こわ~~(x_x)
      2022/03/06
    • はまだかよこさん
      こんにちはー
      コメントありがとうございます
      気づいていたと匂わせるように書かれてましたよねえ
      ラスト、こわかったですよね
      ホント、心...
      こんにちはー
      コメントありがとうございます
      気づいていたと匂わせるように書かれてましたよねえ
      ラスト、こわかったですよね
      ホント、心配です、彼女(たち)
      2022/03/06
  • 面白い!

  • ▪️本書のサマリー
    ・人は誰しも秘密を抱えて生きているもの。
    ・世にも奇妙な物語で取り上げられそうな作品。
    ・喜劇+ミステリー

    ▪️ざっくりなあらすじ
    誰からも慕われていた神様のような元中学校教諭の坪井誠造さん。
    その方のお通夜に生前親しかった人々が参列。
    そんな中、参列者同士が奇妙な繋がりを持ち、坪井誠造なる方、実は神とは似つかぬ所業を生前していたのではと疑惑が上がる。
    故人の教え子、元同僚、故人が中学校退職後に経営していたアパートの店子、近所のおばさん、そして故人の娘が通夜に繰り広げる喜劇を加えたミステリー。
    神らしからぬ所業を行なっていたのは、本当に故人なのか。
    最後の最後に騙されました。
    最初は、笑います。公衆の場で読むのが憚かれますが、後半はテイストが異なり、一気に恐ろしい話に。

  • 誰からも慕われ、神様のような教師・坪井が亡くなった。彼の葬儀で暴かれていく坪井先生の裏の顔…
    神様には一体どんな顔が隠されていたのか!

    お話の核となるのは、タイトルにもあるように「裏の顔」であり「もう一つの顔」

    「逆転美人」を書いた作家さんなんだから、このまま終わるはずはないと思いながら読み進め…
    やはり最後は予想もしないどんでん返しでした
    裏の顔・もう一つの顔の設定通りに

    裏の顔まで大袈裟でなくても、親しい人でも知らない一面はきっとあって、誤解や思い違いで人間関係って成り立ってるのかな
    そう思うと、やっぱり人って怖いですよね

  • 坪井誠造氏のお通夜には、大勢の弔問客が詰めかけて、そのほとんどが泣いている。元中学教師の彼は誰からも慕われる素晴らしい人格者だったらしい。
    娘で喪主の晴美をはじめ、弔問客それぞれの視点で故人との思い出を回想するのですが…。人格者と思ってた坪井先生に裏の顔があった?
    タイトル「神様の裏の顔」に引っ張られて、もしかしたらこの人ヤバいやつ?と思いながら、どんどん繋がってくる状況証拠にワクワクしました。しかもそれがまたどんどん覆されていく。
    最後はそっち??騙された〜。
    おもしろかったです。

  • これは面白かった!!
    第34回 横溝正史ミステリ大賞<大賞>受賞作

    神様のような清廉潔白な元教師が亡くなり、そのお通夜の参列者から繰り広げられる物語。
    参列者のそれぞれの視点から、故人について語られます。それぞれが故人を偲びながらも、ちょっとだけもつ小さな疑惑や違和感が、我々読者に、この人物は神様ではなく、犯罪者なのではと思わせます。

    そして、物語はその参列者たちが、ひょんなことから、お互いの疑惑や違和感を照らし合わせていくことで、ますます、故人が凶悪な犯罪者のように推理が進みます。
    そのいきつく先は?故人は、神様だったのか?それとも凶悪犯だったのか?

    さまざまな伏線が結びついていくところが秀逸。さらに、登場人物のキャラが立ってて面白い!
    ユーモアもあって笑ってしまう。
    さらにさらに、最後の最後に、もうひとひねり。

    これは、文句なく面白い。
    ミステリー&エンターテイメント

    是非、皆さんにも読んでもらいたいので、詳細はコメントしません。
    とってもお勧め!!

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著者プロフィール

藤崎 翔(ふじさき・しょう)
1985年、茨城県生まれ。茨城県立竜ヶ崎第一高等学校卒業。高校卒業後、お笑いコンビ「セーフティ番頭」を結成。ネタ作りを担当。2010年にコンビを解消し、小説を執筆。、2014年、初めて書いた長編ミステリー「神様のもう一つの顔」(のちに「神様の裏の顔」に改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビューする。著書に『私情対談』(のちに『殺意の対談』に改題)『こんにちは刑事ちゃん』『おしい刑事』『恋するおしい刑事』『お隣さんが殺し屋さん』がある。


「2018年 『時間を止めてみたんだが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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