- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041046289
感想・レビュー・書評
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う~ん。
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『鬼畜系特殊設定パズラー』の異名を持つ著者の三作目。舞台は人の顔をした瘤が体中にできる奇病が蔓延した日本。かなりぶっ飛んでいますが、これといった欠点や矛盾は感じられないですし、徹底的に作り込まれていて好印象。
また、人面瘡による推理合戦とどんでん返しの連発は予想の範疇をはるかに超えるので満足感があります。間違いなく一般受けしませんが、毎回こういう奇抜な本格ミステリーを描いて欲しいです。 -
えげつないなあ…設定が。
なんというか、えげつない世界の中で本格ミステリをやって、中盤の二転三転から、えげつない真相と、ラストにも残るイヤな感じの作品ですね。
正直、白井さんの過去作読むかなあとは思ってますが… -
これまでの二冊よりこれは「お見事!!」な本。前の二冊より設定に無理が無い(とはいっても…やはりえげつない…)それに、人物像が分かり易い。お約束の本格推理も楽しめたし、どんでん返しまで。
先入観で読むことをためらっている人がいたら、是非おすすめしたい。 -
2016/10/10読了
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身体に人面瘡ができるウイルスの存在する世界で起きる風俗店での火災と人身売買、田舎の中学校の周りで起きる暴行事件と殺人事件が結びつき話は思いもしない結末へひた走る――。
作者お得意のグロテスクな特殊設定と描写、閉鎖的で陰惨な暴力に振り回される子供たち、意外な探偵役、作者の既発作品からのネタなどがこれでもかと散りばめられており大変楽しい作品だった。
特に好きなのは人面瘡による多重解決シーンとあのキャラクターの再登場(?)シーンか。そして今回の特殊設定である人面瘡を利用したトリックは、作者の同人誌作品のトリックを彷彿させニヤリとさせられた。