- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041046340
作品紹介・あらすじ
能楽家の娘として生まれた綾は、女ながら能楽師になりたいと志す。東京からロンドン、そしてパリへ──。美を追い求め、舞を追い求めて、明治・大正・昭和の時代を生き抜いた女性の、華麗なる大河小説!
感想・レビュー・書評
-
時は明治時代、能楽の家に生まれた綾、そして、二人の優秀な男性。三人で過ごす青春。綾はその一人と結婚しヨーロッパに行き、パリにて出会う公爵夫人と美の世界に浸る。美を求めた綾のお話。その時代の美しさは素敵さを感じ、そしてお金を持つ人の感覚にも驚いた。美への追求、姿勢、他人不寛容は美しく良かったけれど、全体的には薄さを感じたかな。女性が書くとまた違ったかなと。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019 2
-
能楽家の娘として生まれ女ながら能楽師になりたいと志した比丘尼こと綾の語る、東京、ロンドン、パリで明治や大正を過ごした若き日々の回想。三姉妹の次女として才媛へと成長し、親友同士である学生の片方と結婚するもドロドロはせず、全体が水で綺麗に薄めたみたいに内容は薄くないのにさらさらして心地好かった。
-
上品で優雅な昼メロにありそうなストーリーでした。信念を貫くのも心の強さだとも思いますが、お金に不自由しない人たちだから、こういう生き方ができたのだと思います。この作者さんは初めて読みますが、経歴が異色ですね。一流大卒後、ファンドマネージャーとして活躍し、金融系の小説がドラマ化されてるって。
-
美しく、謎めいた比丘尼が語った、その生涯とは。
明治、大正、昭和の時代を、富裕層の目から、美しく描いく。
まっすぐな主人公には、清らかな美しさがあった。
美しいものを愛し、美しいもののために生きる女性たち。そしてそんな女性たちを愛する男たちが、まわりを取り巻いていく。
美化され過ぎるきらいはあるものの、優雅で、華やかで、美しい世界。