いまさら翼といわれても

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 2557
感想 : 297
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047613

感想・レビュー・書評

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  • 古典部シリーズ6作目。まず奉太郎が書いたメロスの読書感想文が良かった、その柔軟な発想流石。今回は奉太郎がモットーを言い始める切っ掛け、中学卒業制作、摩耶花が漫研辞めるまでとか、過去話が多くてより古典部メンバーが掘り下げられてて、更に好きになった。

  • 2023.6.6 読了

    初の作家さん。
    で、読み始めてすぐ分かったんですが、
    これシリーズものだった。。。

    いきなり 6作目から読み始めてしまった。。。

    けど、なんとなく意味もわかって
    キャラクターたちも いい感じだし、
    それなりに謎解きぽいのもあるし、
    面白かったので、遡って読もうかな!

    折木奉太郎の高校生活。古典部の日常。
    奉太郎のモットーは
    やらなくていいことは、やらない。
    やらなくてはいけないことは、手短に。

    奉太郎の描写 面白くて、クセになる。

  • 青春小説の範疇?
    ミステリー?
    友情や、青春の表現が絶妙 な
    小説でした

  • 6年ぶりに読む古典部の短編集。本書の中では「鏡には映らない」という短編に特に衝撃を受けた。ホータローに彼女(!)がいるのかも…という謎にも興味を引かれた。落ちがわかるという人もいるかもしれないが、身構えず普通に読んでたら一本取られた感じがする。「長い休日」はホータローがなぜ今のような省エネ青年になったのかという過去が語られ、シリーズ全体でみても重要なエピソードかもしれない。最後の「いまさら翼といわれても」唐突に終わるので合唱祭の本番に間に合ったのかという疑問が残ったが、それらは作者にとって些末な出来事なのかもしれない。詳細→
    http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou13415.html

  • 読み返し。青春が深まる。この本から6年経つのに続巻まだ。たぶん私が生きてるあいだに卒業しない。

  • いきなり最新刊から読んでしまった古典部シリーズです。
    まずった。ちゃんと1話から読みたかった。
    イヤ、これ短編集なんですが、良かったです。

    古典部の面々のパーソナルデータ皆無の私を、ちゃんと読ませて楽しませる筆力。
    さすがの米澤穂信氏です、うん。
    確か、第1話の長編「氷菓」がデビュー作だったと思う。
    その後、何年も中高生やってる古典部の面々ですが、
    不思議と古さを感じさせません。

    でも、ちゃんと「氷菓」から読み直そう、自分。

  • 少し前に『氷菓』を読んで〈古典部〉シリーズを続けて読みたくなったのですが、私が利用している図書館にはその後のシリーズがこちらのしかなく、第二弾から第五弾を飛ばして読むことになってしまいました。6つの短編はそれぞれに完結するので内容を理解するのには支障がなく、十分に楽しむことが出来ました。ですがやはり過去のエピソードが所々入ってくるので、飛ばした二弾~五弾の内容がより気になりました。(あとで必ず読みたいと思います!)
    折木奉太郎が「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」というモットーを持つきっかけになった話を語る『長い休日』はなにか最後じわっと感銘を受けました。ここで奉太郎がある意味解放された一方で、最後の表題作『いまさら翼といわれても』では千反田えるが背負わされてきたものの故に苦しむ内容になっていて、とてもやるせなかったです。彼女がこれからどのように自分の生きる道を見出していくのか、とても気になります。

  • 古典部シリーズの短編集。
    なぜ折木奉太郎は省エネ主義になったのか? 摩耶花の漫研退部の話など相変わらずの秀逸さを感じさせる文章である。

  • 今後の展開が気になりすぎるし、<古典部>シリーズは文庫判で揃えるのが一番良いなとも思った。

    モーストフェーバリットは『わたしたちの伝説の一冊』、次点が『鏡には映らない』
    全てのキャラが愛おしいけれど、滅茶苦茶応援したいと思っているキャラは伊原摩耶花である。その彼女が、どんな経緯があって漫画研究会を辞めたのか。いずれ語られるだろうと期待していたので、読了後は胸が一杯になって拍手したくなった。
    また『鏡には映らない』では、ずっと疑問だった中学での一件が描かれていて率直に嬉しい。如何してそうなってしまったのかという部分も「奉太郎らしいな」と思える。“省エネ主義”を掲げるキッカケとなった『長い休日』も良いが、『鏡には映らない』の方が好い。

    果たして、次巻はいつ世に放たれるのだろうか……。

  • いまさら翼といわれても、飛ぶことを知らない鳥は飛ぶことができない。飛ぶことを知らない鳥が誰かの手を借りて羽ばたくまでを、僕は見たい。

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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