BACK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

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  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047644

感想・レビュー・書評

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  • 特殊な受刑者を収容する秘密の病院が襲撃され、収容者たちが無残な殺され方をする。職員も何人か誘拐され、手首と眼球をくりぬかれた死体となって発見される。実はこれは大きな陰謀の始まりだったのだ。
    相変わらず題名通り猟奇的な殺人が起こるが、対照的に人間の尊厳も問われているような気がする。前巻の犯人児玉永久少年との中島保(天才的プロファイラー)・藤堂比奈子の触れ合いが胸に迫る。親に愛されずに感情の欠落した者に未来はあるのか。まだ先は見えない。

  • 第7弾!
    後半へ続くとまでは、言わないが、何か微妙な感じ。
    病院での大量殺人!
    更に手首から先と目玉を抜き取られた遺体も!相変わらずグロい…
    でも、今回は、下っ端が捕まっただけかな。この病院は、警察が秘密裏に作ったもの。なので、なかなか、捜査が進展せず、最後はシャンシャンで終わらせて…
    自組織が絡んでるんで、あやふやなまま、闇に葬られる…何か完成解決な感じがなく、背後の大きな闇がそろそろ動き出しそう!って終わってしまう…
    今後の展開にワクワクしながらも、消化不良な…
    その次読まんと消化しない!作者の術中にハマってしまう^^;

  • 精神・神経研究センターにいる金子が描く絵の中に幽霊という人影がある。比奈子の後ろに。これがbackの題名の由来か?それとも・・・

    クリスマスに千代田区の総合病院にて停電中に死傷者多数の事件が起こる。
    手際の良さからプロによる犯行かと思われた。その病院には、極秘で特殊な受刑者が入院している特別病棟がある。犯人の動機は何なのか?気になってくる。
    殺害方法も気になる。
    看護師は両目の眼球がくり抜かれ、手首が切断されている。埠頭のコンテナに同様の遺体も発見される。なぜこんな事を・・・キーワードは税金泥棒なのか?

    これらの情報を元に保がプロファイルしていく、看護師は事件のカムフラージュが目的で、犯人は自己顕示欲が強く自信家と言う。重ねて警察の地道な捜査もあり、一人の人物が浮かび上がる。その人物は主犯格らしからぬ所から複数犯と考えられる。
    この推理はまさか、ミスリードなのかと疑ってしまった。

    その人物を特定し、手錠をかけようとした際に、突然異変が起こり死んでしまった。渡嘉敷は主犯格なのか?それとももっと大きな背景があるのか?
    題名の意味が見えてくる。

    比奈子と保と永久で精神・神経研究センターにて話す場面は、考えさせられた。死神女史が寄り添うことは難しいと言う。家族であっても完全に寄り添うことはできないだろう。もしできると言うなら、それは表面的なものにしか思えない。

  • 七作目!
    急展開がきたっ!!
    今回の事件はこの巻では完結しませんでした…が、きっと今後の展開に大きく関わるのだろうと予想される、規模の大きなものでした。
    どうなっちゃうの、どうなっちゃうんだ!!

    発売日順でいくと、次はスピンオフなのですが、続きが気になりすぎて本編の方読んじゃおうかなって思ってたところ、発売日順に読むのがオススメとのレビューを見かけたので、予定通りスピンオフを読もうと思います!
    ブクログやっててよかったー!

    法医学者、死神女史のスピンオフ!
    楽しみだっ!!

  • 都内の病院で起きた大量殺人事件。
    手口は冷静で、まるで淡々と与えられた仕事をこなすように犯行は短時間で行なわれていた。
    犯人の目的は何か?
    怪しげな容疑者がようやくリストアップされるが、犯人と思われた男は死亡してしまう。
    事件は一見幕を閉じたかにみえたのだが・・・。
    事件の詳細が世間に明らかにされないまま、解決した「ON」事件。
    情報は不正確なまま流され、地下に潜っている悪意ある人間たちが中島に注目をしていた。

    中島と比奈子。
    互いに距離を少し置いたような関わり方が好きだ。
    これまでの経緯から、二人の未来が明るいものになるはずもない。
    だが無理だとわかってはいても、見返りを求めることなく、そっと見守るように想いを抱き続ける姿は切なくて、そして優しくあたたかい。
    次は「MIX」。
    比奈子の、そして中島の未来に何が待ち受けているのか。
    楽しみだ。

  • ぎゃー!また、まさかの上下巻か!
    続きを早く読むしかないね
    今回は愛しの心理学者のセンセに
    ジワジワと怪しげな何かが迫っている不穏な雰囲気
    次巻が気になるばかり…

  • 前巻、前前巻のように、本巻も本巻だけでは完結せず、今後へのプロローグのようでした。

    前巻では比奈子が狙われたけど、今度はあの人がターゲットになりそうな予感。しかも、黒幕は姿を見せず。

    始まりのシーンがこう繋がってくるのかというのはなるほどだったが、そこもはっきりせずに終わる。

    登場人物のキャラが少しずつわかってきて、
    その関係性が変化していくのも面白い。

    次巻が楽しみ!

  • シリーズ第7弾。
    特別な受刑者を入院させている病院で、患者のみを
    狙った殺人。
    事件は無理やり終わらせた感じだけど
    最後の方で犯人の本当の目的に思い至り、改めてゾッとした。
    これは新たな展開への序章と取った方がいいでしょう。
    何とも言えない嫌な予感しかしないんですけどぉ~

  • 本が薄いからこの事件がどんな風に解決していくのかと思ったら、解決したように見せてるだけだった…

    真紀ちゃんが三木捜査官に恋愛感情があったのがびっくり!
    保と比奈子はどうなってしまうのだろう…
    金子が書いた絵の真相は!?
    続きが気になる。

  • 4.6

著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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