政略結婚

  • 478人登録
  • 3.66評価
    • (17)
    • (32)
    • (43)
    • (3)
    • (0)
  • 51レビュー
著者 : 高殿円
  • KADOKAWA (2017年6月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047682

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
辻村 深月
塩田 武士
三浦 しをん
朝井 リョウ
米澤 穂信
柚木 麻子
有効な右矢印 無効な右矢印

政略結婚の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 表紙の絵のように三代続く(直にではないが)女性たちの物語。

    タイトルだけみたら嫌々結婚させられる感じだけど、1話の勇も、2話の万里子も相手に恵まれたと思う。万里子は許婚との結婚ではなかったけど。
    3つの話の中ではこの「プリンセス・クタニ」が好きかな。お似合いの2人が一緒になれたから。

    でも1話も3話も、もちろん面白かった。お皿が時代を超えた。

  • 中編3編
    幕末,明治,昭和とそれぞれの時代に生きた華族のヒロイン.前田家の関係のあるややこしい系図は結婚問題などで重要であるが,そんなものを差し引いてもどの章の主人公も自分というものがあって魅力的だ.九谷焼のてんさいの大皿が最後にも登場して,作者の「てんさいの君」への思いが伝わってくる.私も大聖寺藩前田利極殿が好きだった.

  • タイトルの「政略結婚」に戸惑う。実際、三話目は結婚もしていない華族女優の話である。江戸、明治、昭和と時代に流されながらも逞しく生きた女性達。身分というものがあり、高い身分であるが故の葛藤が面白い。誇りを持って生きる気高さみたいなものを感じた。

  • 江戸、明治、昭和に生まれたおひいさまたちの人生。
    「政略結婚」という言葉の持つ、ネガティブなイメージはここには一つもない。それぞれのおひいさまたちの生き生きとした強い笑顔がそこかしこにあふれている。
    親や家のために結婚であろうと、自分で決めた結婚であろうと、そして結婚という道を選ばなかったとしても、自分で人生を切り開いていく女たちのたくましさたるや!
    あぁ、すっきりした!高殿小説の人生賛歌!カッコいいオンナたちに惚れりゃいましたよ!

  • 江戸11代ぐらいから昭和にかけた繋がりのある物語。
    久しぶりに歴史物。
    その時代に対して、色々考えながら生きていく女性の話。自分の生まれた場所と自分が生きたい方向を葛藤しながらも生きている感じがとても心に響いた。
    きっと読んだことはそのうち忘れちゃう本だけど、久しぶりにゆっくり読む小説としてはとても良かった。

  • 【図書館本】
    幕末、明治、大正、昭和にそれぞれ生き抜いた三人の女性の物語。
    政略結婚というタイトルが当てはまるのは二章まで、最後の話は全く関係なくこれぞ女の一生、って感じの話だった。
    時代小説は藩士の名前が多く出てくると頭痛くなるので、一章の話は少し苦痛だったが、正室側室が当たり前の時代に主人公夫婦のお互いを思いやるストーリーが良かった。それにしても昔は短命だったんだなって改めて知らされた。
    二章目のプリンセス・クタニ、はまさに理想の話で好みだった。この人とくっつけばいいなって男性とくっついてくれたのとラストのシーンがなんとも幸せな気持ちになれる。三作品に共通している九谷焼を斬新なアイディアで色んなものに取り入れようとする主人公が好きだな。憧れる生き方だ。
    三章目の華族女優は、ある意味毒母とそれを支える娘の話だった。この主人公の母親は幸せだったのかなぁと、なんだか少し虚しくもあり哀しくもあり、同情すらしてしまう。主人公の生き方は本当にある意味図太くてたくましい!そして最後は黒柳徹子さん?というなんとも面白いオチだった。
    ストーリー自体は二作目が好きだけど、全体的に女性の強さ、弱さ、人生の生き方への教訓が描かれているようで共感できることが多かった。
    三作とも微妙に繋がっている。全作通して九谷焼のお皿が共通の意味を表しているのも感慨深い。
    宝石や小物でなく、お皿というところが下手したらすぐに割れそうなのにいつもどっしり構えてそこにある。これがこの本のメッセージなのではないかと、考える。

  • 題名と内容は違うような気がしますが、魅力的な女性の話で、一枚のお皿で繋がっています。

  • 図書館で借りた本。
    それぞれの時代を生きた、3人の女性の話。「てんさいの君」「プリンセス・クタニ」「華族女優」第一話の厚姫の腹違いの妹勇姫の話が一番印象に残った。今の時代とはまったく違った結婚の形。

  • 3篇が収められていて それぞれ時代が違うのですが
    すこしずつ内容がかぶっています、こういうスタイル、なんて言うんだっけ…?^^;

    やはり 舞台でもドラマでも小説でも 短いとその分感動が薄いです。

    人物の描き込みができないから 説明文が多くなってしまい
    感動が薄くなってしまう。

    この作品は 表紙のイラストでもわかるように 
    江戸末期・明治大正・昭和の それぞれの時代に生きた3人の女性の物語。

    第一章 てんさいの君
    第二章 プリンセス・クタニ
    第三章 華族女優

    すごく忙しかったので 全部読めないかもしれないから 読めるところだけ読んで
    返却しよう、と思って 一番興味深いタイトルの
    「華族女優」から読み始め 結局 全部読んでしまいました。

    私が政略結婚、と聞いて思い浮かべるのは
    まず、ハプスブルク家。
    政略結婚を繰り返し ヨーロッパに領土を広げていきました。

    マリーアントワネットは フランスのルイ16世に嫁ぎましたね。

    それと 大河ドラマを欠かさず観て 小説も読んだ 篤姫
    薩摩藩から江戸に上り 将軍家定との政略結婚。
    後ろで糸を引いていたのは 島津公。

    昔は結婚は当事者の意思など関係なく決められたので
    大変な思いをされたでしょうね…

    家から 個へと時代が下るに連れて 生き方の自由度が高まっていくのがわかり面白いです。


    第一章 てんさいの君の てんさいとは 野菜の甜菜です。

    加賀大聖寺藩前田家の藩主の娘の勇(いさ)は18歳で分家の前田利極(としなが)に嫁ぎます。
    故郷を離れ 江戸にある前田藩の屋敷での日々が描かれています。
    跡取りが結婚の前に若くして亡くなる、ということが続き
    養子をさがしたり 側室を選んだり…お家存続のために奔走する勇。

    それでも 利極は 側室を取らず 勇に心を寄せてくれて
    甘い殿様 それで てんさいの君と。

    勇が持ってきた 九谷焼の青手の大皿に 
    甜菜の絵が描かれていたからでもありました。

    あまりにも今の常識とは違う 江戸の結婚、お家事情が描かれていて
    興味深く読みました。

    第二章 プリンセス・クタニ

    加賀藩の分家 小松藩の末裔の万里子は明治時代にして
    海外で生まれ育ったために 両親と帰国してみて
    激しいカルチャーショックを受けます。
    厳格な祖母に行動を制約されて、息苦しい日々を過ごしていました。
    いいなづけが アメリカで働いていると知り これ幸いと渡米、
    サンフランシスコ万博で ロンドン在住時に身に着けた英語力で活躍します。
    その万博で 九谷焼を紹介し ビジネスウーマンとしての才能を開花させました。

    いいなづけとの結婚を反故にして 
    アメリカで九谷焼の輸入をしている 友人の兄と結婚。
    帰国して 九谷焼の窯を二人で訪れた時に
    プリンセスクタニ!と故郷の人たちから 迎えられるシーンは胸熱でした♪

    それにしても ちょっと出来過ぎな感じはしましたが…
    そんなに ポンポンと調子よく運ぶかな?という 胡散臭さは感じましたけど
    読まされました。

    第三章 華族女優

    これ、政略結婚と何の関係もない気がするのですが…

    華族とか伯爵とか ヅカファンが喜びそうな言葉がいっぱいでてきまして
    丁度 はいからさんが通るも読んでて どっちがどっちの華族ネタだったか…笑

    これは 深草伯爵家の誇り高き母と娘の物語。

    かつては 優遇されていた伯爵家にも 経済恐慌後生活が厳しくなり
    花音子が住んでいた 瀟洒な洋館(白樺の館と呼んでいた)を手放すことに。

    花音子は 学習院に通う傍ら 母とともに新宿のラヴィアンローズという
    劇場の舞台で歌い、時には 脚上げ(ラインダンスのような)もしていました。

    花音子には もう母のように 伯爵家の誇りなどなく
    自由に自分の好きなように生きる姿が描かれています。

    3つの時代 それぞれを生きた女性像を読んで
    時代の流れとともに 女性の生き方の変化も分かって面白かったです。

    すごくオススメ、という本ではないですが サラッと楽しめます。

  • 政略結婚のお話ではなくて、女性の価値が結婚して子供を産むこと、家を守ること、だと信じられてきた時代に生きた女性の話。

    良かった、より、読めなくない、に近いかな。
    なんだろなー、悪くないけど物足りない感じ。
    個人的にはプリンセスクタニが1番良かった。

    2017.10.28
    150

全51件中 1 - 10件を表示

政略結婚に関連する談話室の質問

政略結婚を本棚に登録しているひと

政略結婚を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

政略結婚を本棚に「積読」で登録しているひと

政略結婚の作品紹介

金沢城で生まれた私の結婚相手はわずか生後半年で決まった。(中略)
早すぎると思うかも知れないが、当時ではごくごく当たり前のことで、
大名の子の結婚はすべて政略結婚、
祝言の日まで互いに顔を合わせず、文も交わさぬのが慣習である。
私の生まれた文化の世とはそういう時代であった。――第一章「てんさいの君」より

不思議な縁(えにし)でつながる、三つの時代を生き抜いた三人の女性たち。
聡明さとしなやかさを兼ね備え、自然体で激動の時代を生き抜く彼女らを三部構成でドラマチックに描き出した壮大な大河ロマン!
―――
加賀藩主前田斉広(なりなが)の三女・勇(いさ)は、生後半年で加賀大聖寺藩主前田利之(としこれ)の次男・利極(としなか)のもとに嫁ぐことが決まっていた。やがて生まれ育った金沢を離れ江戸へと嫁いだ勇は、広大な屋敷のなかの複雑な人間関係や新しいしきたりに戸惑いながらも順応し、大聖寺藩になくてはならない人物になっていく。だが、石高十万石を誇る大聖寺藩の内実は苦しかった。その財政を改善させるような産業が必要と考えた利極と勇が注目したのは――(「第一章 てんさいの君」)。
加賀藩の分家・小松藩の子孫である万里子。パリで生まれ、ロンドンで育った彼女は、明治41年帰国し、頑なな日本の伝統文化にカルチャーショックを受ける。やがて家とも深い縁のある九谷焼をアメリカで売る輸出業に携わることとなり、徐々に職業夫人への展望をいだくが、万里子の上に日本伝統のお家の問題が重くのしかかる。日本で始めてサンフランシスコ万博の華族出身コンパニオンガールになった女性は、文明開化をどう生きるのか――(「第二章 プリンセス・クタニ」)。
貴族院議員・深草也親を祖父に持つ花音子は、瀟洒豪壮な洋館に生まれ育ち、何不自由なく暮らした。だが、花音子が幼稚園に上がるちょうどその頃、昭和恐慌によって生活は激変。すべてを失った花音子と母・衣子は、新宿の劇場・ラヴィアンローズ武蔵野座に辿り着く。学習院に通いながら身分を隠して舞台に立つ花音子は一躍スターダムにのし上がるが――(「第三章 華族女優」)。

ツイートする