ifの悲劇 (角川文庫)

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著者 : 浦賀和宏
  • KADOKAWA (2017年4月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047750

ifの悲劇 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 構成上、何かあるなってずっと感じさせられるんだけど、結構後半まで気づかなかった。もっと考えればわかりやすい構図だったと思う。ちょっと悔しい。
    複雑な分、最後細かく解説せざるを得なかったんだろうな。

  • パラレルワールドの話。
    しっかり読むと逆に楽しめないのかもしれないが、読みやすい文体なのですらすら読め、だからこそ、衝撃も大きかった。
    久々に面白かった。

  • 浦賀和宏『ifの悲劇』角川文庫。

    実験小説のようなパラレルワールドミステリー。そして、週刊標榜のライター・桑原銀次郎シリーズでもあった。奇をてらった感が強く、現実味が感じ取れなかった点で小説としては失敗だと思った。しかし、ミステリーとしてはそれなりの面白さはある。

    北海道に住む小説家の加納豪が溺愛する妹の彩は婚約者の奥津の浮気を知り、自殺する。妹を死へ向かわせた奥津への復讐を誓った加納は奥津を殺害するも、遺体を車で運ぶ途中に交通事故を起こす。交通事故をきっかけに殺人が露呈した場合としなかった場合の二つの場合が交互に描かれ、やがて二つのストーリーは交わり、衝撃に真実が明らかになる。

  • あまり感心しない出来栄えと言いますか…特に最終章を読んでも驚くようなことはありませんでした…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    なんかやたらと会話文が続いて、登場人物がしっちゃかめっちゃかに交錯するものですから、印象の薄い登場人物とか忘れちゃいますよ!? きちんと頭ん中で整理して読んでいかないと混乱しますねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、それにしてもパラレルワールド?的な構成も組み込みつつ、きちんとミステリ作品に仕上げるんですから浦賀氏も変わったというか…初期の、思春期特有の鬱屈したアレとかはもう無くなった感がありますねぇ…。

    「記憶の果て」とか、自分は青春小説として読んでいたきらいがありますから…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 「パラレルワールドをテーマにした小説を書きたいんです」
    (加納)

    犯行直後に目撃者を殺してしまった場合と目撃者を殺さなかった場合の2パターンで交互に話が進んでいく。後半からどっちがどっちの話か少し難しくなった。最後のエピローグでまとめがあるが…読み返したらまたスッキリするのかも。

  • 「もしもあのとき...」で分岐する二つのマーダーケース。
    復讐を計画した男がアリバイトリックの最中に
    (A.目撃者を殺してしまう)
    (B.目撃者を殺さずに済んだ)。
    どんどん乖離が目立ってくる二つのシチュエーションが着地点を想像させ、ifの世界に連れていく。

  • 初読の作家さんです。

    先入観という快速列車に乗せられて、違和感と混乱の残像を視界の端に感じつつ疾走。終着駅でご丁寧なアナウンスを受けている感じでした。各駅停車で始発駅まで戻る必要性を感じます。

  • らしさ満載すぎて正直最初の引っかかりで構成は予測がついちゃったのだけれど、それはもうこのひとの作品好きとしては最大限に嬉しい。
    「緋い猫」が、そういう嗜好なのは分かってるけど私が歳食ってしまったごめん…となってた分、特に。(それすらもコントロールされてるのかしら。)
    エピローグの謎解きはこんなに優しくしなくてもいい気がするけど、ある人物の底意地の悪さと傲慢さが滲むところが本来のおちではあると思う。

    いちばん意外だったのは、銀次郎シリーズだってことかもしれない。

  • ストーリーよりもトリックを重視する類のミステリである。帯に「絶対に騙される!」とあるように、一部のトリックに感づいても、人物の関係や殺人の動機等、大半の内容は推測できなかった。そのような意味で、本格ミステリとして見れば良作といえるのだろう。ただ、ストーリーやキャラクタをそれぞれ見た場合はどうか。

    論理的で話の筋は通っているが、現実的とは感じなかった。もちろん、創作物、特に本格ミステリにおいては現実性どうのでの批判はお門違いの部類に入ることはわかっている。しかし、現実性度外視のミステリは少なくとも私の好みではない。また設定上、キャラクタを深く掘り下げることはできないため、登場人物の魅力は必然的に低いものになっている。純粋にトリックを楽しむ読者諸氏にはお勧めであるが、起伏のあるストーリーとキャラクタとを求めている層には紹介しないタイプの作品である。

    私は読みやすく、起伏のある作品が好きなのだ。ストーリーあってのトリックなのだ。本作は"ifの世界"を交互に描く特殊なフォーマットであったことや、掘り下げられない複数のキャラクタの名前を覚えるのも困難であったことから、尋常でない混乱を伴う読書体験であった。一言でいえば、くたびれた。著者は私の苦手なパズルのような作品を執筆するタイプなのだろうという印象は抱いたが、一作で判断するのも早計である。今後、著者の通常のフォーマットで書かれた作品もチェックしてみようと思う。

  • 伏線自体は結構露骨で違和感を覚えながら読み進めていくので正直読みづらかった。ややこしい内容だったからか最後のエピローグで詳しく解説されすぎてて笑いました。
    おかげで内容は把握できますが。

    よくも悪くも久しぶりに浦賀っぽさを感じた作品だったので個人的には楽しめました。

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ifの悲劇 (角川文庫)の作品紹介

北海道・網走に住む小説家の加納豪は、かわいい妹の彩を溺愛していたが、彩が商社に就職して夕張でひとり暮らしを始め、やがて同期の奥津と結婚することになり悲嘆に暮れる。しかし婚約者・奥津の浮気が発覚し、彩はショックで飛び降り自殺してしまう。奥津への復讐を誓った兄は、奥津を網走に誘い出し殺害する。奥津の遺体を車に隠しアリバイを構築するために夕張に向かう途中、加納は交通事故を起こしてしまう――。
ここから物語はふたつに分岐していく⇒
A:交通事故で人身事故を起こし、殺人が露呈した場合
B:交通事故を起こしたものの事なきを得て、殺人が露呈しない場合
……果たして加納の運命やいかに。
ふたつのパラレルワールドがひとつに結びつくとき、衝撃の事実が明らかになる。

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