新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド

著者 :
制作 : 新海 誠  角川書店 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 290
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047804

作品紹介・あらすじ

『秒速5センチメートル』(07年)、『言の葉の庭』(13年)など意欲的な作品を数多く作り出し、
次世代の宮崎駿、ポスト細田守と称される気鋭のアニメーション映画監督・新海誠。
美しい色彩で描かれるすれ違う男女の物語を、精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”は
世代や業界、国内外を問わず大きな刺激と影響をおよぼしてきた。
その新海誠監督の待望の新作となる『君の名は。』でキャラクターデザインを務めるのは、
『心が叫びたがってるんだ。』(15年)などで新時代を代表するアニメーターとなった、田中将賀。
また、『千と千尋の神隠し』(01年)など数多くのスタジオジブリ作品を手掛けた、アニメーション界のレジェンド、
安藤雅司を作画監督に迎えるなど、日本最高峰のスタッフがスタジオに集結。音楽はその唯一無二の世界観と旋律で、
熱狂的な支持を集めるロックバンド・RADWIMPSが担当する。
声の出演として、三葉が夢の中で見た男の子・瀧役に同世代の中でひときわ異彩を放つ演技派俳優、神木隆之介。
そして、自らの運命に翻弄されていくヒロイン・三葉役を、オーディションでその役を射止めた上白石萌音が務める。

山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉、そして、東京に暮らす男子高校生の瀧。
出会うはずのない二人は、ある日、お互いの存在を知る。それは、心と身体が“入れ替る”、不思議な夢の中で……。
少年と少女が経験する恋と奇跡の物語。世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」。
新海誠はその物語を圧倒的な映像美とスケールで描き出す。

誰もが経験したことのない、アニメーションの新領域。
新たな“不朽の名作”が、この夏、誕生する!

感想・レビュー・書評

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  • 2020.05.31


    当時買おうか迷っていたものの、読めてよかった
    新海さんの一枚絵はやっぱり素敵だ。
    キャストの話、アフレコとか、作画やCGなど色々コメントがあり読み応えあった。
    「君の名は。」の草案も面白かったし、そちらも見てみたい気もする。
    ヒット作品のメイキングなんてのは、眺めるだけで楽しいよね!

  • ストーリー紹介と主要キャスト・スタッフのインタビュー、RADWIMPSメンバーのロングインタビュー、キャラと美術の設定資料で構成されている。公式ガイドとして必要な要素は大体揃っているんじゃないでしょうか。Blu-ray限定版の特典ブックレットと併せれば、作品を読み解く情報はほぼ網羅できるかと。

  • DVDが出たらそちらへ移行

    可もなく、不可もなく。
    期待と異なり、好きでも嫌いでもない作品。

    監督はMADみたいな作品を作るのが好きなのかなぁ。オープニング気合入ってる。

  • 映画見たので備忘。

  • 新海誠監督の映画「君の名は。」を小説化した一冊(映画の方が先にできたらしい)。
    現実には起こり得ることのない、男女の身体が入れ替わり、時空も超えてしまうストーリー。自分が小説を読むことにハマっていたもう少し若い頃(高校生くらい)に読めばもっと物語に入り込んで読めたのかな…30手前のおっさんに差し掛かる微妙なオトシゴロのせいか「小説の世界だな」感を持ちながら読むことになった。とかなんとか言いながらページをめくる手は止まらず、一日で読了。うーん、映画も見てみたい。

  • movie reviewだったりして。

    キャラクターは…そこまで好みの感じではないのだけれど、とりわけ映像が、風景が美しくて、きれいな映画だと思いました。

    うん。注意深く感想を書いていこうと思う。

    わたしはとても素直な人間なので、面白くない映画を見ると、寝ようと思わなくても眠くなってしまったり、「あ、自分飽きてるな。」というのに途中で気づいてしまったりするのですが、この映画に関してはそれがほぼなかった。だから、私の身体はこの映画を面白いと思っていました。

    内容。まず…いろいろなご都合主義的なところは…わたしはこの監督の作品を他に見たことがないので、この監督の主義や傾向なのか、それとも伝えたいことが明確にあって、その構造を説明するためにキャラクターを動かしているパターンなのか分からないのですが、後者としてとらえて考えていこうと思います。
    そのうえで。私は、え?助かっちゃうパターン?と、このままバッドエンディングかと思っていた人間なので、ちょっとびっくりしてしまったのですが、ふと思い返せば、このハッピーエンドはハッピーエンドにあらず、なのではないかという考えが頭をもたげたのです。

    うーん。うまく話せるかな。
    読んで不快な気分になる人がいたら申し訳ないです。


    二人の入れ替わりによって、
    未来を少し知る者の手によって、
    超常的な力によって未来が垣間見えたことによって、
    町の人は助かりました。

    裏を返せば、
    超常的な力がなければ、人は助からなかったわけです。

    このお話は、日本人なら誰でも、3.11と重ね合わせるはず。(いや、重ね合わせなくてもいいんですが。私はそう思うだけです)


    助かった人たちのその後の生活が描かれていることは、
    それが叶わなかった人たちの未来が描かれているみたいで、私には、とてもそれが、幸せな光景のようには思えなく見えた。「それが叶わなかった人が、ものすごくたくさんいるんだ」という光景が、幸せそうであればあるほど、生き残ってこの映画を見ている人たちに、訴えかけてくるわけです。

    「この未来が叶わなかった現実を、あなたは一体どのように捉えるのか。」(どのように「自分のこととして」捉えるのか。というほうが、近いかもしれない。)

    そんなことまで思う必要ないのかもしれないけれど、

    正直痛烈な皮肉にも思えてくる。


    「こんな未来は起こらない。(あるいは起こらなかった)」



    私は、別に悲観的になって見ていたわけではありません。

    「こんな未来は起こらない。だから、起こってしまった現実に対して、もう二度と繰り返さないように、目の前にある小さくても確かな幸せを守って、我々は未来に繋いでいかないといけないんだよ。」ということなのだろうと思います。


    という目線で見ると、いかに町を守ったかを、もう少し紡いでほしかったという気持ちもあるのですが、そこまでやっちゃうとあからさまなので、それはそれとして、このお話は楽しめる気がします。

    ただ、アカデミー賞とか、そういうことになると、こういうローカルなメッセージって、世界性を持つにいたるのかどうかは、私にはわからないなぁ。マスコミが叫んでいるだけのような気もします。

    追記
    あぁ、「ローカルなメッセージ」というわけではないか。誰にでも当てはまるメッセージか。じゃあ、真の意味で世界的な評価を受けられるといいね。

    でも、なんだろな。この「ちょっと否定したい気持ち」。天邪鬼だからかな。村上春樹を思い出したんだよね。二つの目線が重なって、あの世とこの世の境目があいまいになって、突然襲い来る自分の日常を奪うものに立ち向かっていく。…ただそれが、なんとなく、どことなく、「あまりに意図的」な感じがしてしまって、「この線なぞっておけば『世界性』を獲得できるだろう」的な。映画だからさ、時間内にお話を納めなければならないという制約もあるのだろうと思う。だから、先にしっかり筋道を決めていく必要があるのだろうと思う。多分そのうえで排除されてしまったノイズのせいで、クリアカットで「あまりに意図的」になってしまった感、なのかもしれない。

  • 素晴らしいアニメ映画

  • 映画はフライト中に鑑賞。日本での日常を描いているため素朴。そんなSF。描写の順序が秀逸だと思う。そのうちハリウッドがリメイクしそう。舞台は、NYとNZあたりが完ぺき?

  • 文字通り公式ビジュアルガイド。本編の内容がほぼほぼ紹介されているので鑑賞後に読むことをおすすめします。

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著者プロフィール

1973年生まれ、長野県出身。
2002年、ほとんど個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。
2016年『君の名は。』、2019年『天気の子』、2022年『すずめの戸締まり』公開、監督として国内外で高い評価と支持を受けている。

「2023年 『すずめの戸締まり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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