親鸞 (角川文庫 く 25-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041048115

感想・レビュー・書評

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  • 親鸞の生涯をえがいた小説です。吉川英治や丹羽文雄、近年では五木寛之も、親鸞を題材にした小説を刊行していますが、本書もそのなかの一冊であり、著者自身の親鸞観にもとづいた作品となっています。

    親鸞が九条兼実の娘である玉日を妻に娶ったという伝承がとり入れられており、また親鸞の娘の弥女を中心とする創作が含まれています。また、善鸞義絶事件にかんしては、親鸞との和解がえがかれています。

    比較的短い小説なので、親鸞の人間的な魅力についての掘り下げがじゅうぶんになされているとはいいがたいように感じますが、著者の親鸞に対する敬愛の精神が込められているように思います。

  • 信不退即ち浄土真宗なり

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著者プロフィール

1891年広島県生まれ。旧制第一高等学校を病気のため中退。大正期の人道主義的文学を代表する。1943年没。著書に『出家とその弟子』『愛と認識との出発』『絶対的生活』など多数。

「2018年 『新版  法然と親鸞の信仰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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