僕だけがいない街 9 (角川コミックス・エース)

著者 :
  • KADOKAWA
4.10
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本棚登録 : 983
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041048795

作品紹介・あらすじ

ケンヤ、アイリ、佐知子、そして雛月…悟が“時“を賭けて奔走していたその裏で、悟の周りにいた彼・彼女らは何を考え、何を思っていたのか?本編に描き切れなかった悟と仲間の“絆”を描く著者渾身の『僕街』外伝!

感想・レビュー・書評

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  • このくらいの巻数でまとまっているマンガが一番、映画やドラマにしやすいのだろう。
    このような起承転結のしっかりした作品はマンガには少なく、逆に小説には多いように感じる。

    なんでタイムリープをするのか、はたまたなぜこの場面ではしないのかなどは最後までわからないが、最後まで通してある程度納得できる作品だった。
    あと、個人的に雛月さんのような女性の方が好みなので結ばれなかったのは残念。

  • 不思議なタイトルだと思いながらこの9巻まで通読してようやくわかった。無意識に時間を遡る主人公の青年が、母の事件をきっかけに子供の頃の連続少女殺害事件を意識し、犯人を追いかけて小学生時代に3度さかのぼり事件を未然に防ごうとする、そんな物語。でもタイトルと合わない。なぜ自分だけがいないのか。その答えがこの最後の巻にある。まさに自分だけがいない物語なのだ。読み取れるのは、自分以外の人の物語が無数にあり、誰にとっても大事な物語であるということ。逆説的に、自分の欲望で行動している犯人の邪悪さ、他人の痛みを感じないことの犯罪的とも言える非人間性に気づかせてくれる。犯人とは、もしかすると読者自身が隠したいわがままで邪悪な自分の心の象徴かもしれない。自分が主人公でなくとも自分の周りの人たちにはそれぞれが主人公の大切な物語あり、自分もそこで生かされている、そんなことを教えてくれる。

  • 8で終わったかと思ったら
    9があった
    この9があることで
    世界が広がるね
    こんな視点があったんだね
    いないことで
    いることを感じる
    いることで
    いないことを感じる
    大きな存在になるために
    何ができたのか
    何もできない中で
    できたことがここに
    形になったものがここに
    出会いがここに

  • かよちゃんへのサトルのお母さんからの手紙で感情を揺さぶられた。
    みんなは前に進めて笑顔になれる。本編の結末があって本当に良かった。


    佳代の母にすぐ気づけたのは学生時代の友達もそうだったから。
    途中で投げ出さなかったらこうなった。
    子犬のことあったから、本気になれないできた。
    その点ではやっぱり八代と似ていたのかもしれない。


    外伝ではあるがこれを読んでこそ完結と思えるほどの9巻。
    どのエピソードも涙なしには読めなかった。

  • 夢中で読んだな。アニメも面白かった。

  • 外伝があるのは知らなかったので、読めて嬉しかった。
    ケンヤは原作を読んでいるときから好きだったので、特に外伝になっていて良かった。
    しかし、大人びた小学生。

  • 全9巻

  • これで本当に完結!あの場面やあの場面の裏側、経緯、思いが知れて嬉しい!あの時の佐知子やケンヤ、雛月ら悟の身近にいた人たちの心情を今知れる。佐知子さんはみんなの母親だね。みんなに影響を与えてる。悟母が雛月を一歩踏み出させた。ってか悟は母親と同じことをしたのか(笑)母強し。悟の変化がケンヤを変えた。ケンヤの両親もスゲー良い人。周りの友達も相変わらず良い奴。アイリの言うようにまさに世界はリセットされ、ラストはやはりアイリ視点での悟との再会。それぞれのストーリーと共に色々と思い出させられた。最高の作品です!!!

  • きっと誰もが愛されている。
    余韻とともに訪れる胸の震え。

  • 裝幀/星野ゆきおfor VOLARE inc.

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著者プロフィール

北海道出身、千葉県在住。第40回「手塚賞」佳作。第41回「手塚賞」準入選。1995年「アフタヌーン四季賞 春のコンテスト」準入選。代表作は『カミヤドリ』(角川書店刊)、『鬼燈の島』、『魍魎のゆりかご』(スクエア・エニックス刊)など。

「2022年 『夢で見たあの子のために (11)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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