dele ディーリー

  • 248人登録
  • 3.56評価
    • (7)
    • (37)
    • (33)
    • (5)
    • (0)
  • 32レビュー
著者 : 本多孝好
  • KADOKAWA (2017年6月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041049037

dele ディーリーの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • パソコンやスマホなどの誰にも見られたくないデータ。それを自分の死後に内密に削除してもらえる、というサービスを描いたミステリ。まさしく今どき必要そうなビジネスだなあ、という印象です。
    しかし。そのデータは本当に消してしまっていいものなのか。依頼人の望みであったとしても、遺される人たちにとっては必要なものなのではないか。そんな葛藤に悩まされ、データの意味を探る主人公たち。明らかになる謎は、ほとんどが心優しいもので穏やかな読み心地の作品でした。主人公ふたりのキャラクターも魅力的です。いずれの物語も、依頼人の望みを守りつつも一番良いと思える解決方が取られているのがとてもきれい。
    お気に入りは「ロスト・メモリーズ」。一番意外なところから謎の真相が出てきたなあ、という印象でした。「ドールズ・ドリーム」もいいなあ。

  • 自分が死んだとき、消してほしいデジタルデバイスってなんだろう。
    世の多くの男性諸君はあんな画像やこんな映像の数々だろうか。それともSNSのログか。
    けれど、誰にも見られたくなくて消し去るデータではなく、消し去ることで残したい、もしくは残るモノもあるのだ、としみじみ。
    ケイと祐さんの「dele.life」はそんな消すことで残るモノたちを私に見せてくれた。
    ツンデレなケイと、純粋で素直なフリーター祐さんの名コンビぶりも心地いい。ケイの姉やら祐さんの幼馴染みやら猫のたまさんやら、出て来る人(猫)たちの今までも今後も気になるし、なによりみんなを、愛しちゃいそう。

  • 2018.1.14
    依頼人の死後に、指定されたデータを削除することを仕事にする圭と雇われた祐太郎。
    今の時代、デジタル遺産整理という言葉も生まれるくらいだから、テーマとしては面白いなと思った。祐太郎の、どこかあったかい感じとか優しい感じとかも伝わってきた。テーマの割にはタッチが軽くてさくさく読了。ドラマ化とかしそう。

  • 死んだ人のデータを処理する会社に勤める祐太郎と社長の圭が仕事を通じて依頼者の人生に関わっていく。
    まともな人生を歩んでいなかった依頼人が人生の再起を目指すが殺されるふ「ファーストハグ」
    高齢男性のデータに若い女の写真が…その女の正体は介護士の男性だった「シークレットガーデン」
    引きこもりの男性が勇気を出して女性に近づく「ストーカーブルース」
    子どもを残したまま癌で亡くなる女性の依頼。データの入っていないフォルダ「ドールズドリーム」
    殺人を犯した父と子のストーリー「ロストメモリー」

  • H30/1/1

  • 死後スマホが24時間触られなければ
    指定されたファイルを遠隔操作から削除する
    というお仕事バディもの。

    信念のためにドライと割り切る圭司と
    曲がった事が大嫌い真柴祐太郎

    上下関係とも違う小間使いとしての日々が続くが
    (圭司が上司で、車椅子のため彼ができない仕事を祐太郎が請け負う。)

    どの話もスタートがデータを消したがる圭司と
    遺族に残してあげた方がいい、開示してあげたほうがいいという祐太郎のせめぎ合いなので少し同じ展開でお腹イパーイの感はあるが、
    何で依頼した死者が削除を依頼したかに関しては謎解きというか、鈍い痛みを伴った理解みたいのがある。

    圭司が何故車椅子になったのか?
    また何故このような仕事を始めたのか?
    何故依頼に対して徹底しているのか?

    祐太郎に関しては子供の頃死んだ妹のはなしとは?など様々残るものがあるのでシリーズものと期待して様子見。

  • 依頼人の死後、指定のデータを消すことを生業とする圭司と祐太郎。
    2人の性格の違いが実にいい味を出している。
    圭司は車椅子だし、祐太郎の過去も辛い出来事がある。
    そんな2人が依頼人の遺族の救いになる。
    彼らのその後も読んでみたい。

  • 本多さんの作品としては、いまいち。
    キャラクターの作り込みに無理があると思う。
    圭司が祐太郎の言葉で心を動かされるとき、なんか無理があり過ぎて、嘘の物語になってしまう。共感できない。残念ながら。

  • 201 11/1

全32件中 1 - 10件を表示

dele ディーリーのその他の作品

本多孝好の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

dele ディーリーを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

dele ディーリーを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

dele ディーリーを本棚に「積読」で登録しているひと

dele ディーリーの作品紹介

【あなたの死後、不要となるデータを削除いたします。】

罪の証。不貞の写真。隠し続けた真実。
『dele.LIFE』で働く圭司と祐太郎の仕事は、秘密のデータを消すだけ――のはずだった。

あなたの記憶に刻まれる、〈生〉と〈死〉、〈記憶〉と〈記録〉をめぐる連作ミステリ!



『dele.LIFE(ディーリー・ドット・ライフ)』。
真柴祐太郎がその殺風景な事務所に足を踏み入れたのは、三ヶ月ほど前のことだった。

所長であり唯一の所員でもある坂上圭司いわく、
「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除(delete)する。それがうちの仕事だ」。
誰かが死ぬと、この事務所の仕事が始まるのだ。

新入りの祐太郎が足を使って裏を取り、所長の圭司がデータを遠隔操作で削除する。
淡々と依頼を遂行する圭司のスタンスに対し、祐太郎はどこか疑問を感じていた。

詐欺の証拠、異性の写真、隠し金――。
依頼人の秘密のファイルを覗いてしまった二人は、次々と事件に巻き込まれる。

この世を去った者の〈記録〉と、遺された者の〈記憶〉。
そこに秘められた謎と真相、込められた切なる想いとは。


『MISSING』『MOMENT』『WILL』などで「生」と「死」に直面した人々を描いてきた著者が、
今だからこそ書き得た新たな代表作。

≪dele=ディーリー。校正用語で「削除」の意。≫

ツイートする