- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041049853
感想・レビュー・書評
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シリーズものの良いところはキャラの意外な一面とかが見えてくるところだったり、お決まりの方にはまってくることの安心感。前作は平賀とロベルトの立場が逆転したような描写が多くて新鮮味があった。今回2人が定位置の活躍をする巻で、でも場所や設定が少し風変わりで心地よかった。
2023.4.8
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相変わらず面白いシリーズだけれど、今回は平賀とロベルトのふたりが、なんと豪華客船でクルーズするはめになるという仕掛け。
当然、楽しかるべきクルーズの間にとんでもない事件が起こるのだけれども、その事件に深くかかわるのがハイチのヴードゥなのだ。
但し、ヴードゥどっぷりというより、ハイチの歴史や政治的状況を背景としたミステリであるので、日本人には馴染みがないハイチの状況に関する説明がいささか長いのは、退屈な人には退屈かも。
あと、今回は複数回にわたり、特定のシーンに行われる祈祷の全文が載せられている。
これも、一度ならともかく、いかがなものかなと思った。 -
さくっと読めた
CIAカルロスが好きじゃなかった(笑) -
今回も楽しく面白く読めました 只 船内限定と言う事で 話の広がりに欠けた感が有る 最終的に悪者は逃げて スッキリしない終わり方でした
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エンディングが好みな事件だった。死線をくぐり抜けてきた2人の仲がすごく深くなってることを思い知らされる。
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休暇中の船上で起こる様々な事件。今回はずいぶんと開放的な舞台でした。次々といろいろな出来事があるのでほんとうに楽しく読めた。で、例のごとくジュリア登場と。ローレンの失踪ともなにか関連している雰囲気なのでしょうかね。
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半ば強制的に休暇を取らされたロベルトと平賀。なんと豪華クルーズに搭乗することになり、優雅なバカンスを楽しむ……だけだったらお話になりません、残念ながら(苦笑)。素晴らしい奇跡の現象だけならともかく、陰惨な殺人事件やテロの脅威など、心が休まる暇もない。けれどロベルトはともかく、平賀はこの方が楽しそうだなあ。
ハイチのヴードゥーを巡るぞくぞくとした恐怖感も個人的に好み。あの謎の歌の不気味さがまたたまりません。そして不可解にしか思えなかった数々の事象がどんどん解決されていくのには、毎度のことながら舌を巻くばかり。ラストの緊迫したあのシーンまで、一気読みです。
ああしかし、まさかあの人が関わっていたんだとは……!