バチカン奇跡調査官 楽園の十字架 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 557
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041049853

感想・レビュー・書評

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  • シリーズものの良いところはキャラの意外な一面とかが見えてくるところだったり、お決まりの方にはまってくることの安心感。前作は平賀とロベルトの立場が逆転したような描写が多くて新鮮味があった。今回2人が定位置の活躍をする巻で、でも場所や設定が少し風変わりで心地よかった。

    2023.4.8
    58

  • ルッジェリさん。イケメンで金持ちで社会的地位があるなんて、韓国ドラマの財閥かガウドウネしかいないでしょって穿った見方で読み進めていたらやっぱりか笑
    表紙のTHORES柴本さんのイラスト、カッコ良すぎでしょ。
    と、途中の仮面舞踏会で平賀をダンスに誘った女子がジュリアさんだったらウケると思ってたらまさかのこちらも予想的中してしまった。流石にマジシャンもジュリアさんとは思わなかったけど。
    でも危なかった。お姉さんの言葉に乗せられて平賀もドレス着てたらジュリアさんとダンス出来ないところだった。って、登場人物の中に女装して違和感ない人物が二人もいるってどういうことよ。
    ロベルトも数年休みを取ってないとか可哀想すぎる。バチカンブラック企業・・?
    折角サウロさんが1週間休みをくれたのに。。
    と、メインのストーリーとしては海に現れた十字架の奇跡調査と船内で起こる殺人事件の調査の平行で進むのだが、十字架の奇跡は前回同様ローレンの助けによって解明。殺人事件の方はあんまり後味良くない感じで解決。ハイチって南国リゾート的なイメージしかなかったけど、国の歴史としては結構凄惨な歴史だったんだなぁ。
    私の大好きなシン博士は今回も健在。
    「休暇中の定期連絡は不要です。」
    「私のプライバシーに干渉しないでください。」
    「十字架の最下部にロケット噴射口がついていたかもしれませんね!」
    もう、最高でした。
    平賀はその後死体の写真を博士に送りつける訳だけれども、案の定返信が来ない。
    絶対「ヒィッ」ってなってびっくりして返信がかけない状態だったんだと思う。
    そんなにシン博士をいじめないで。
    最後はやっぱりジュリアさん登場。
    ジュリアさんが上司的な感じかと思いきや、ルッジェリさんが上司側だった。
    うーん、第13弾も楽しみ。

  • 相変わらず面白いシリーズだけれど、今回は平賀とロベルトのふたりが、なんと豪華客船でクルーズするはめになるという仕掛け。
    当然、楽しかるべきクルーズの間にとんでもない事件が起こるのだけれども、その事件に深くかかわるのがハイチのヴードゥなのだ。
    但し、ヴードゥどっぷりというより、ハイチの歴史や政治的状況を背景としたミステリであるので、日本人には馴染みがないハイチの状況に関する説明がいささか長いのは、退屈な人には退屈かも。
    あと、今回は複数回にわたり、特定のシーンに行われる祈祷の全文が載せられている。
    これも、一度ならともかく、いかがなものかなと思った。

  • さくっと読めた
    CIAカルロスが好きじゃなかった(笑)

  • 今回も楽しく面白く読めました 只 船内限定と言う事で 話の広がりに欠けた感が有る 最終的に悪者は逃げて スッキリしない終わり方でした

  • エンディングが好みな事件だった。死線をくぐり抜けてきた2人の仲がすごく深くなってることを思い知らされる。

  • 妹より。

    ようやく読了。豪華客船にバミューダトライアングルとか、もう気になってしょうがないじゃないか!(笑)
    二人とも無事で良かったよ。

  • 休暇中の船上で起こる様々な事件。今回はずいぶんと開放的な舞台でした。次々といろいろな出来事があるのでほんとうに楽しく読めた。で、例のごとくジュリア登場と。ローレンの失踪ともなにか関連している雰囲気なのでしょうかね。

  • 半ば強制的に休暇を取らされたロベルトと平賀。なんと豪華クルーズに搭乗することになり、優雅なバカンスを楽しむ……だけだったらお話になりません、残念ながら(苦笑)。素晴らしい奇跡の現象だけならともかく、陰惨な殺人事件やテロの脅威など、心が休まる暇もない。けれどロベルトはともかく、平賀はこの方が楽しそうだなあ。
    ハイチのヴードゥーを巡るぞくぞくとした恐怖感も個人的に好み。あの謎の歌の不気味さがまたたまりません。そして不可解にしか思えなかった数々の事象がどんどん解決されていくのには、毎度のことながら舌を巻くばかり。ラストの緊迫したあのシーンまで、一気読みです。
    ああしかし、まさかあの人が関わっていたんだとは……!

  • 豪華客船に殺人事件、仮面舞踏会にヴードゥ教、バミューダ海域とわくわくするシュチュエーションが目白押しで一気読みでした。

    せっかくの休暇なのに結局休めていない2人の体が心配です。
    相変わらず随所で平賀さんの食事に細やかな気遣いを見せるロベルトさんに、悪気はないんだけど着実にシン博士にトラウマ植え付けていってるマイペース平賀さん。
    今回はクスリとする小ネタ満載で楽しかった。

    ローレンが少し出てくるだけでものすごく嬉しくなる。前に彼が言っていたことの意味も分かったので、早く天使が彼を見つけますように。

    黒幕側のことがまた少し分かったけれどこれは……規模大きいし、まだまだ解決しない気がする(笑)

著者プロフィール

大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズは累計140万部を突破するヒットとなり、アニメ化もされた。他の著書に「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズ、『太古の血脈』など多数。

「2022年 『バチカン奇跡調査官 秘密の花園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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