- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041050590
作品紹介・あらすじ
東京は下町。昭和の雰囲気が残る三ノ輪に、評判の食堂がある。そこはいま大騒動の最中だった。隠し子騒動で三代目の長男が失踪。五人兄弟の次男、柊一が急きょ店を継ぐことになったのだ。近所でも器量よしと評判の兄弟だが、中身は別。家族の危機にてんやわんやの大騒ぎ。だが柊一の料理が大事なものを思いださせてくれる。それは、家族の絆。ときに涙し、ときに笑う。おいしくて、あったかい。そんな、懐かしい食堂あります。
感想・レビュー・書評
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三ノ輪橋駅近くにある谷村家が経営する「みけねこ食堂」が舞台。食堂を切り盛りしていた長男が、謎の失踪して休業の食堂になったため、食堂を救うべく家を出ていた次男が戻ってくるところから物語が始まります。食堂や谷村家に起こる様々な問題を読むうちに最後は目が潤んでしまいました。この著者の作品を読んだことのある人だと、思わずニヤリとする行もあります。
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同郷出身者だと知ってちょっとびっくり。
第1巻だなぁと言う感じ。
シリーズものははじめましての巻イコールプロローグだと思っております。
ご飯が美味しそうだったし、兄弟のキャラが面白かったし、杏ちゃん可愛いし続き楽しみです。 -
良かった! 続きも楽しみ。
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主人公に対して登場人物達があまりにもひどいので気分が悪くて読みたくなくなる。店の常連てネットで悪評があっても、自分がおいしいと感じてればくるもんじゃないの?父親と三男の最初の頃の態度もどうかと思うし、ライバル店のオーナーに至ってはわけわからん理由での嫌がらせ。なんでここまで心根が腐った人間になれるのか。続きがあるみたいですが、読む気になれない。
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経営の傾いた食堂を建て直す「お仕事小説」ではあるが、
家族経営の奮闘の中で「家族の絆」を再確認する、
というのがメインテーマのようなのでこの分類に(^ ^
この作者らしい、直球ど真ん中の「勧善懲悪」
「正義は勝つ」的な王道のお話(^ ^;
分かりやすい悪役にもきちんとストーリーがある。
が、あまりにストレート過ぎる気もする(^ ^;
善人がみな善人過ぎて、まぶしい(^ ^;
昭和の少年マンガのような素直さなので、
ヒネくれたおっさんには少し物足りない(^ ^;
ので、☆一つ減(^ ^; -
食堂を継いでいた五人兄弟の長男が突然現れた隠し子を残して失踪。有名シェフとなっていた次男がピンチヒッターとして食堂を切り盛りしようとするお話。下町の個人経営だからこそ持っている良さや辛さなどとても興味深く読むことができました。ぎくしゃくしていた家族が少しずつ絆を取り戻していくのはとても良かったです。近所のチェーン店の店長がとても悲しい。彼がそうなった理由も。また隠し子杏は頭が回りすぎ、気が回りすぎで、6歳という設定が不思議で仕方ありません。色々な謎を残しているので続きを楽しみに待ちます。
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「十五年前」
大切なものはなんですか。
きっと子を持つ大半の人間は彼女と同じ答えをするだろうし、何よりも優先順位の高いものになるのだろうな。
「ころもさくさくコロッケ」
いくら完璧な料理を作れど。
ここまで出来るのは下町の常連さんが一番のお店だったからでもあるかもしれないが、店主がお客さんをよく見て満足して欲しいと思って料理していたからもあるのだろうな。
「香りとコクが深いカレー」
聞こえた名から思いついたのは。
ここまで人間として根が腐っている人は中々居ないだろうし、居たとしたら彼の様に表裏をしっかり使い分けている人の心が分からない人間なのだろうな。
「新しい和風スイーツ」
素直じゃない弟からの後押し。
損な性格をしている様な気もするがこれだけ彼の事を理解してくれる家族がいるのであり、毒を吐いているように見えて人一倍思いやる心があるのであれば十分なのかもしれないな。
「ジューシーからあげ」
SNSが全てでないと伝えたい。
自分は何も出来ないと落ち込んで兄弟と比べ卑下していた彼とは思えない程の大活躍で、誰にも言わずこっそりとやり始めた所も彼らしくて本当に素直でいい子なんだろうな。
「たからもの」
彼の好きな言葉は。
彼女は彼が居なくなり家族が何かしらの危機に陥ることまでも想定していたのだろうかと思うぐらい、今この家族に必要な言葉だけを綴ってある大切な手紙だったな。