夜見師 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 379
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041050750

作品紹介・あらすじ

21歳の五明輝は、余命3年あるかないかの身体だ。妹のために、少しでもお金を稼ごうと必死に働いている。ある日、割の良い住み込みの仕事が舞い込んできた。これ幸いと仕事先に行ってみると……。

感想・レビュー・書評

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  • 初めましての作家さん。
    読み友のMirokuさんに頂いた本です。
    タイトルからして惹かれてしまうでしょ。
    夜見師とは封じられた祟り神を始末する者。
    クールな美青年:多々良。
    あぁ~新しいぃ(〃▽〃)ポッ
    もう一人の主人公?は呪いのために
    20代前半で命を落とすことが確定している五明輝。
    この二人のコンビがいい!
    いつ呪われた?誰に呪われた?何故呪われた?
    ちょっぴり怖くて、切なくて優しいお話し
    続きを早く読みたい!

  • とても読みやすかったです。ホラー文庫とありますが、ホラーではないかなと。
    次の巻も読んでみようと思います。

  • カバーイラストを見た印象通りのキャラクター小説。

    そのキャラクターにイマイチ魅力を感じず。
    例によってというか案の定のBL匂わせ。

    祟り神というからにはどんな壮絶な祟り方をしてるかどうかの描写がほぼないので恐怖無し。
    そもそも物語の中で誰もなにも怖がってないしね。
    祟り神になる理由なり条件なりがそんなに特別でない。悲劇と言えば悲劇だが。
    あぁ、そこがある種の怖さではあるのか?
    1話での女性なんかはその後に祟り神になってそうな勢いだったのにそれはなれないのね。

    こちらの想像を超えてくれる物語ではありませんでした。

  • #読了 呪いのせいで余命3年あるかないかの主人公という、とにかく行く末が気になる始まりだったけど、この巻で無事呪いがとけて良かった。
    祟り神を封じる神社や祟り神を斬る夜見師などの設定は面白いし、人間が祟り神になってしまう過程は悲しい。輝が絆されてしまうのもわかるし、多々良がそれはやめて!って思うのも納得できてしまう。
    概ね面白いんだけど、多々良と輝の関係が時々BLっぽいのが少し気になってひっかかってしまう。もう少しマイルドな方が好みだなぁ。

  • 読んでいるとなんか続きが気になる。
    多々良と輝、2人のやりとりも面白く、主従関係のようだけど実際はお互いを認め合って大切に思ってるような、そんな関係が見ていて気持ちいいのかもしれない。

  • もう最初の設定からして良かった!好き!

    話が進むにつれて、微妙にBLな"かほり"も匂わせてるような気もするけれど、そんなんなくても楽しめると思います!兎にも角にも、輝はアツくていいやつ!そして、多々良は最初諦め切った冷めたやつだったのに、どんどん輝に影響されていくのが微笑ましく可愛いですね!
    幽霊もの・陰陽師系が好きな人にはおすすめなんじゃないかな〜。

    ーーーー
    車椅子の青年・多々良は、祟り神を封じる「夜見師」。
    金髪の家政夫・五明輝は、曽祖父の時代にかけられた呪いのため、20代半ばまでしか生きられないという期限付きの青年だったが、多々良の秘密を知りつつも自ら「夜見師」の世界へ飛び込んでいく。

  • 続きが読みたいと思った。

  • 最初から普通ではないと主人公たちの話。実は特別、というパターンが多い中で主人公たちが最初から特別な存在(羨ましがられる特別ではないが)なので、そのあたりのカタルシスはない。
    内容はまとまっていてハッピーエンドかつ話の続きも気になる構成で簡潔。書き慣れて、あるいはこなれている文章なのでこのあたりも熱量やカタルシスはない。形振り構わない力強さというのがちょっと欠ける作品。とはいえエンタメとして読むにはかなり楽しめた。少し怖い現代ホラーを読みたいならばおすすめできる。

    少し気になったのがブロマンス風というか、少しBLの気配を感じたところ。指を舐めたり、その指を見つめちゃったりするシーンは蛇足感があった。果たして必要だっただろうか。個人的にはご褒美です!ありがとうございます!という気持ちでしたが。
    問題解決後も熱い言葉をかけたり、その言葉に込み上げるものがあったりとしていたので発展しない(肉体的には物理的に無理な設定なので)プラトニックラブ系になりそうな気配を感じました。いやホラー文庫なのでそんなはずないのですが。
    そもそもがブロマンスを求めての購入ではなかったので、うさみちゃんの顔をしつつ得をしたのかホラー文庫でいいのか読了後は疑問符を浮かべている。

  • 表紙と人物イメージがだいぶ違った。そこでニアBL要素必要なのかと思うところもあったけれど、読み物として概ね面白い。

  • ヤンキー風な外見だけど、中身はおかんな青年の新しいバイトは、ある洋館の家政夫。この屋敷の主人には異様なところがあり……。ホラーミステリ。死んだ人の苦しみを味わうところが苦いけれど、だからこそその後が際立つ。

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著者プロフィール

秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。

「2022年 『異邦の使者 南天の神々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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