ストリップの帝王

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 55
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041051641

作品紹介・あらすじ

ヤクザと闘い、
警察を出し抜き、
ストリップ業界を支配した元銀行マン。
バックステージから時代を握った怪物がいた!!

業界を興隆させ、破壊し、終わりを見届けた男。
その人生、常識は通じない。

○刃物を抜いたヤクザ相手に大立ち回り、相手を病院送りに
○全国の踊り子を一手に握る
○月収1億8千万のカネをギャンブルにすべて突っ込む
○腹にダイナマイトを巻いて警察署に乗り込む
○全国指名手配をされるも逃げ切る etc

 このような武勇伝と裏腹に、帝王と呼ばれた男・瀧口義弘は線の細い銀行マンだった。
福岡の進学校を卒業後、福岡の福岡相互銀行(現・西日本シティ銀行)に勤めていたが、昭和50年ストリッパーとして活躍していた姉に誘われ、その日のうちに辞表を出して劇場に飛び込んだ。
以降、彼は帝王としてストリップ業界を差配するまで上り詰める。
 15年以上にわたり、日本各地、世界各国の色街を取材し、ストリップ劇場の栄枯盛衰も見てきた著者が描く、悪漢にして好漢の一代記!!

感想・レビュー・書評

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  • タイトルも面白そう。題材も昭和のノスタルジックぽくて惹かれる。で、最後まで読んで、結局つまらなかった。瀧口さんという、このストリップ業界の大物、彼自身がつまらないわけではないと思う。元銀行員でストリッパーの姉に言われるまま上京し、ストリップの世界に足を突っ込み、息子も引きづりこみながら、犯罪も厭わぬ、踊り子思いの“帝王”。つまらなくしてるのは著者だと思う。著者が惹かれたのはわかるけど、どこに惹かれたかあいまいで、ただ人生を追っているだけで、そういう叙述だとなにか起きそうで起きないという、ストレスだけが残った。帝王と息子の奇妙な親子関係ならそれにしぼっていいし、“無私”の姿勢に感動したならそれでもいい。浅い興味喚起を狙ってるのなら、読者にも帝王にも失礼。

  • やはりこの人の本は馴染めない
    テーマは好きだから読んでしまうんだが……

    私の読解力がないのか、読んでいまいち理解できないところがあったり、
    登場人物のストーリーを作るために、
    もちあげるんだが、それが違うところで書いてるのと
    矛盾して思えたり
    差し込む話があんあmり関係なく感じたり

    手癖というかパターンというか
    そういったもので表現して人物を表していて、
    長く書くと破綻してしまうようなそんな感じがしてしまう

  • ストリップの世界で素晴らしい生き方を実現した瀧口義弘の物語だが,それにしても凄い人だ.ストリップ界のスターだった姉の桐かおるの依頼で銀行員から異分野に飛び込んだ瀧口の波乱万丈の活動が,ストリップの歴史を絡めて素晴らしい物語になっている.会社の団体旅行ではストリップは不可欠のアイテムだったと記憶しているが,そのような旅行が下火になり,インターネットで自由に画像が見られるようになった現在ではストリップがあまり表に出ることはなくなった.少し寂しい感じだ.

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著者プロフィール

1972年神奈川県横浜市生まれ。ノンフィクションライター。写真週刊誌カメラマンを経てフリーランスに。『マオキッズ 毛沢東のこどもたちを巡る旅』で第19回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。著書に『黄金町マリア――横浜黄金町 路上の娼婦たち』(亜紀書房)『花電車芸人』『娼婦たちは見た』(KADOKAWA新書)『日本殺人巡礼』 『青線 売春の記憶を刻む旅』(集英社文庫)(亜紀書房)などがある。

「2022年 『裏横浜 グレーな世界とその痕跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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