薫風ただなか

  • KADOKAWA
3.24
  • (3)
  • (15)
  • (25)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 133
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041051931

作品紹介・あらすじ

江戸時代後期、十五万石を超える富裕な石久藩。鳥羽新吾は上士の息子でありながら、母の反対を押し切って藩学から庶民も通う郷校「薫風館」に転学する。藩校は家格で全ての順列が決まる、陰湿で息苦しい場所だった。そこで、身も心も深く傷つけられた新吾は、自由な校風の薫風館で親友の弘太郎や栄太らと出会い、真の学びを得て救済されたのだ。ある日、妾宅で暮らす父が久しぶりに帰宅する。人払いをした父は新吾に驚くべき指示を出す。「間者となり薫風館を探れ」 と――。困惑する新吾。「あの場所でいったい、何が起こっているのだ」若き剣士たちの命を懸けた節義を描く、時代小説の新しい風!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ1

    鳥羽新吾は、上士の子弟のみが通う藩学で心身共に傷を負い、庶民も通う、郷校「薫風館」に転学した。
    自由な校風で学ぶうちに、弘太郎、栄太と言う何物にも変え難い友を得た。

    ある日、家を出て、巴と言う女と暮らしている父親から「薫風館を探れ」と言われる。

    ---何より人は人によって変わる
    これすなわち人の真理なり
    おもしろい、そして深い---

    母親、依子と弘太郎とのやりとりが、とても良い。
    最後は何やら煙にまかれたような気がするが、
    それもよしとしよう。

  • 藩校ではいじめに遭い、薫風館に通うがために母親と対立、さらに、別居の父親の命令は辛いなぁ。

  • 上級武士の藩校で辛い経験をした新吾は百姓、町人の郷校へ転校し自分のいどころを得たが、前
    校からの嫌がらせが続く。いつの時代もおなじことで権力者のいじめがあらる。仲良し三人組の儚い抵抗。お家騒動の結末がいまいちはっきりしない。

  • さわやかで
    清々しくて
    面白かったんだけど
    なんだか、宙ぶらりんな・・・

  • L

    まず、13.14の子供がいくら時代が時代とはいえ、こんな聡明で賢いだろうか?新吾、弘太郎、栄太、それぞれ立場の子達が友情を育み対等に生きようとするなかでお家騒動に巻き込まれる、的な。 3人の会話はクスリと笑えるところが多々あったけれど、3人よりも新吾の母、依子が際立ってた。依子側の心情の方が気になる。残り数ページでお家騒動の事案が急展開して、このページ数で終わるのかよ?と思ったら、あっけない幕切れ。幕切れにするための犠牲者でてた。なんかよくわかんなかったな、そのへんの関わりは。なんせ名前だけの登場人物多かったし。藩主、家老、中老、学頭。複雑だったのか、簡単だったのかもよくわかんないうちにおしまい。連載でお尻決まってたのかな?プロローグとエピローグの甲子園、現代版はよく読み解けず。なにかの対比なのか、引き継がれてるよ的なのか。読みが浅くてわからんかった。
    なんにせよ、母依子がいちばん!

  • なんか・・どうだった?ってきかれたらコメントに困るな。
    そんな感じ。

  • 最後の展開が早すぎる

  • 身分の差なく学べる幸せ、それを皆享受してるかなぁ?

  • お家騒動、陰謀、暗殺
    諸々の謎の回答はまったくない。
    中心は主人公とその友達の生活。いっそ清々しい。

  • 高校野球の試合から突然時代が遡る。薫風館高校がてきた時代へと。藩校を辞めて薫風館に入った主人公の鳥羽真吾。
    魅力的な登場人物
    間宮、栄太、瀬島、父 兵馬之介、母 依子

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

あさのあつこの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×