- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041053669
作品紹介・あらすじ
錦糸町、川崎、上野、大阪、呉、六本木・・・・・・。
日本各地の旧軍都に発生すると言われる「裂け目」。
かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、現代に蘇る。
鮎観の一族は代々、この「裂け目」を封じ、記憶の化身たちと戦う“力”を持っていた。
彼女と同じ一族の遼平もまた、同じ力を有した存在だった。
愛し合い結婚した二人だが、息子、俊平を産んだことから運命の歯車は狂いはじめ・・・・・・。
――新時代の到来は、闇か、光か。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
これぞ恩田ワールド。月の裏側から入った私にはこちらがA面。この放り込み感も、投げっぱなし感も久々でワクワクした。蜜蜂と遠雷から入った方には目が点でしょうが、、、(笑)
雰囲気的にはエンドゲームに近いかな?に、してもこれは続編書いてもらいたい。単純に好きだ。
「りょうほう」から生まれた「めんどう」。多分これは序章に過ぎない。ゼロエピソードの家族の話。 -
日本各地の軍都にある裂け目、そこから過去に生きていた人たちがよみがえる。その風を感じる主人公たちが、各地の裂け目を縫い合わせて回る。
なんかよくわかんなかったなあ。
「夜のピクニック」みたいな作品はすきなんだけど、この本はなあ? -
説明無しに放り込まれ、そのまま投げっぱなしで終わる(続く?)恩田ワールド開幕です。
蜜蜂と遠雷を期待して読んだ方々は気に入らなかったようですが、これが恩田ワールドです。デビューからリアルタイムで追っていると蜜蜂と遠雷の方が異様で、もちろん素晴らしい作品ですが、あの投げっぱなしが無くなるのではないかと寂しくもありました。
でもこれで安心しました。迎合してもしなくても受け入れます。これからも新作期待してます。 -
軽く読めてしまうけど
よくよく考えると
日本の今の情勢を表してて
うすら寒い怖さを感じた。 -
「らしい」の好き。
あれ?なんか前作あったっけ?説明なしで唐突に始まり、え?あと2ページしかないけど・・・スパッと唐突に終わる。
気になってしゃあない。 -
久しぶりに読んだ「蜜蜂と遠雷」が傑作で、つい新作と言うことで手を出してしまった・・・全国の軍都と呼ばれたところに、「グンカ」と呼ばれる過去の記憶の化身が蘇る「裂け目」が発生。「煙草屋」の情報を元に、その「グンカ」を裂け目の中に戻し、裂け目を塞ぐ遼平や鮎観たちの活躍を描く。作品的には「常野物語」シリーズに近い感じ。非日常な物語だけれども、「裂け目」が現れる理由の時代背景はしっかりしており、歴史の勉強にもなる作品。