暗殺者、野風

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 63
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041054833

作品紹介・あらすじ

永禄四年九月、川中島。妻女山に立て籠もる上杉謙信を狙う、一人の美少女がいた。名は、野風(のかぜ)。幼さが残るその少女は、謙信の首を狙う山本勘助の密命により選ばれた、最強の刺客であった! 傑作時代活劇。

感想・レビュー・書評

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  • 武田と北条の国境に位置し、暗殺を生業とする事で中立を維持する「杖立ての森、隠り水の里」で両親を含めた親類が皆殺しの目に遭い育てられた野風と言う少女が仲間の蟹丸、甚内と共に武田の山本勘助からの依頼で上杉謙信の暗殺を請負。謙信は丁度、北条に攻め込み撤収を図る時に多聞衆と言う凄腕浪人集団の護衛を雇う。その多聞衆の中に過去、親類を虐殺した頬に傷を持つ右馬助が居てその因縁の闘いが面白い。川中島の信玄vs謙信の戦いは他本通り描かれており、その戦いの中で繰り広げる野風と武田忍者頭の熊若、多聞衆の頭の静馬、仇の右馬助を殺め、最後は謙信を撃てず多分衆弥太郎と分かち合い終える。

  • 強すぎ!
    面白くて一気に読んだ。
    続編があってもおかしくない終わり方。

    新聞で知って図書館に予約。わりと早く入手。

  • 2020.11.21完了
    なんとなくこんな集団もいたのかなと思わせてくれる自然な背景だった。
    気になったのは、色や景色を思い浮かばせる描写が多く含まれていること。少なくともスピード感のある展開の場面に二行を割いてその描写をされるとテンポが悪いと感じる。
    あれ、今戦闘中じゃなかったか、と疑問を抱く。
    霧の表現に同じ使いまわしが何度かあったが、同じ表現なら省いてもいい気がする。
    同年代の作家だからなのか、ボギャブラリーが少ないのだろうか、ちょっと失礼を承知で言いますが。

  • 読点が多すぎる。地の文なのにお婆様って。
    内容は面白いので残念。

  • 川中島の闘いの背後に、それぞれの陣営の忍び、そして独立した暗殺者-主人公の野風、そして暗殺者から守る側に立つ多門衆、それぞれが過去に痛みを持ち

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著者プロフィール

1978年群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。映画、テレビ番組の制作に携わった後、第十七回日本ホラー小説大賞の最終候補作となった原稿を改稿した『忍びの森』でデビュー。2015年『妖草師』シリーズが徳間文庫大賞を受賞。さらに同シリーズで「この時代小説がすごい2016」“文庫書き下ろし部門”第一位に。2022年『阿修羅草紙』で第24回大藪春彦賞を受賞。『吉野太平記』『忍びの森』「源平妖乱」シリーズなど、著書多数。

「2023年 『謀聖 尼子経久伝 雷雲の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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