PTAグランパ! (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041055014

作品紹介・あらすじ

大手メーカーを定年退職した勤。
さあ隠居生活と思いきや、商社勤めの娘が出戻り、勤は可愛い孫娘のため小学校PTAの副会長を務めることに!
会長はギャル男、相方の副会長は気弱な主婦。
PTA活動を「暇な主婦のお仕事ごっこ」と公言する勤も、敵を作らぬわけがない。
トラブル満載の行事が続く中、信頼する教師がある事件で起訴されてしまい!?

人生の全てを仕事に捧げてきた昭和の男が、子供と家族、自分と向き合う1年間!
怒って笑って優しくなれる、じぃじのPTA奮闘記。

解説・宮川一朗太

感想・レビュー・書評

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  • 中澤日菜子さん初読み。孫の小学校PTAの副会長職を成り行きで引き受けることになってしまった勤を中心とした物語。ホームドラマ調に話は進んでいく。PTAとはこんなに大変なのかと思う場面も多かったが、人とのつながりや支え合いの良い面も見た。勤は典型的な頑固親父で、周囲を見下し、会社での肩書きのなくなる定年退職後は嫌われるタイプの男性。それが、1年間で人との向き合い方が変わっていく様子に触れ、経験や様々な価値観の人とのコミュニケーションはやはり大事だと実感。PTAがなければ協働は有り得ない人たちの集まりの話で面白かった。

  • 純粋に面白かった。ジジイがどんどん変化していく様子が。

  • ★★★★★ 心が動いた名著。何度も読み返したい
    ★★★★☆ 暇な時に読み返したい
    ★★★☆☆ 読み返しはないが面白かった
    ★★☆☆☆ 面白くなかった
    ★☆☆☆☆ 同上

  • たまたま図書館で目について手に取った本。
    面白くて、時間を忘れて一気読みできた。
    読後は爽快で明るい気分になれる。

  • あるある役員決め、圧、派、あるあるですね、途中から教師の痴漢冤罪の話題には、少しガッカリまあ協力してくれるグランパには羨ましく思いました。

  • 定年退職した男性が、PTA役員になり、奮闘する話。笑い涙ありのおもしろい話でした

  • 定年間際のおやじなので武曾氏の気持ちが良くわかります…

  • ウンウン、みんな頑張ってるよねー。
    大変じゃない人、大変じゃないことなんて何もない。
    何事もほどほどに、そしてお互いの精一杯を認め合いたいな。と思いました。

  • 楽しかった。
    言葉や行動には実際はしなくとも、あるある思う思うと、思えることが満載でした。

  • ドラマPTAグランパ!が大好きで、原作小説も読んでみました!

    読む前は、ドラマのままのお話かな?と思ったけど、ドラマにないエピソードもあって楽しく読めた(大筋はドラマと同じですが)。
    ドラマより、父娘問題、キャリアウーマンと主婦問題が深掘りされてた。
    特に父娘問題は、母娘問題ほど取り上げられないけど、私も思い当たる節が多々ある。
    外で働く女性にとって、現役時代の父親へのコンプレックスと許せなさ。
    でも、都が勤を結局許すところも、父娘ならではかな。

    悲しいニュースや出来事も多いので、
    深く考えずに楽しく読めて大円団!なお話も、時には読まないとな。

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著者プロフィール

1969年東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。出版社勤務の後、劇作家として活躍。2007年「ミチユキ→キサラギ」で第3回仙台劇のまち戯曲賞大賞、12年「春昼遊戯」で第4回泉鏡花記念金沢戯曲大賞優秀賞を受賞。13年に『お父さんと伊藤さん』で第8回小説現代長編新人賞を受賞し、小説家デビュー。著書に『おまめごとの島』『星球』がある。

「2017年 『PTAグランパ! 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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