肉小説集 (角川文庫)

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著者 : 坂木司
  • KADOKAWA (2017年9月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041055748

肉小説集 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 豚の部位を目次に始まる肉と男の話。
    肉小説集と言うからにはさぞかし美味しい料理が出てくるのだろう、と思ったら、
    初っ端からマズいって言っててウケました。
    グルメ小説ではなくやっぱり青春だなぁと。
    (あ、1話目は違うか?)
    30代会社員から40代中間管理職、
    男子中学男子生に小学生。
    あらゆる男たちが鮮やかにかき分けられてて、
    流石だなぁ。

  • タイトルのとおり、肉にまつわる短編集。お初の作家さんでしたが、違う作品も読みたくなりました。

  • 肉を前にして人は冷静にはいられない。だからドラマが生まれる。肉欲は、ぬめりと生温かさのある物語を生む。

     肉って食べると、自分の体の一部になるって感じがある。そういう、カニバリズム的発想にはエロスとか罪悪感とか、そういうネガティブな感情がかかわってきて、だから古来から物語のモチーフとして用いられる。

     でも現代のぬるま湯のようにゆとりあふれる日本では、ゆるい肉欲の小説が生まれる。そんな感じ。

    ① 豚足の話
     豚足のグロテスクさにピッタリのグロテスクな話

    ② ロースとんかつの話
     とんかつはソースで食べるほうがうまい!いや、塩で食べるのが至高である!そういう濃い味と薄味のイデオロギー闘争が肉料理にはある。そういう人間関係のはなし。味付けって、人間性出るよね。

    ③ 角煮の話
     井の中の蛙が悶々とする物語。硬くて薄いバラ肉の炒め物に辟易する中学生は世の中にうんざりしてる。それは自分にうんざりしてるってことなんだろうな。若者よ。角煮のように箸で崩れるくらい柔らかい心を持てるようになるといいな。

    ④ 肩ブロックの話
     中年になり切れないおっさんの苦悩。上司としてうまく振舞えない、老いてきた体にイラつく、なんだかなぁ。豚の肩肉は一番動く赤身だから筋張っている。マジメなおじさんに似ているね。圧力なべで煮込めばおいしくなるよ。

    ⑤ ヒレ肉の話
     えろい。ダジャレの嵐。でも、肉欲って感じで一番肉小説だなって思う。粋だねぇ。
     ヒレ肉ってのは腰のお肉。腰の肉付き…。えろい。
     でもさ、この面白い青年ってのは、おじさんに寄りかかるタイプの女には…。僕としては、甘酸っぱい小説に見えて、血なまぐさい物語だなって思った。K血のにおいがする。

    ⑥ もも肉のハムの話
     人間みんな「君の膵臓を食べたい」と思っているのかもしれない。いや、うそ。
     でも、食べたものは自分の体の一部となるということは事実である。だから、君を手に入れたい、独占したい、そういう時、人は肉を欲する…。
     「打ち上げ花火、横から見るか、下から見るか」そういう作品と同じ、何にも知らない子供だからこそ味わえる、頭で理解できないドキドキのおはなし。

  • さまざまな人生の瞬間を、豚肉の部位と料理で綴る肉汁あふれる短編集。
    工夫がなされているのはよく分かるが、登場する料理が何とも美味しそうに感じない。折角の企画モノなので、食欲をそそるようなのを読みたかった。

  • 肉短編集。

  • 肉をテーマにした短編集。
    最初の頃に出て来る短編の主人公は、独りよがりで、好きになれないし、結構嫌な気分にもなるけど、作品を読み終わった時には、何だか優しい気持ちになれるから、不思議…
    タイトルが「肉小説集」だから、いろいろな肉が出て来るのかと思ったら、豚肉のみ。あとがきによると、作者が関東人だから「肉=豚肉」なのだそう。確かに、同じ関東人の私も豚肉のイメージが強い。登場する料理は、凝った物もほとんどなく、実際に作ってみたくなる作品。

  • 初坂木。タイトルからして美味しい料理が出てくるであろうと思い、買ったんだが——不味そうでイマイチ。ただ最後の“ほんの一部”のエロさで、評価(多少)回復w 星二つ半。

  • 今回の短編集は、最初は「ナンジャコリャ」
    なんて思いながら読んでいたけど
    クスッと笑えて、他にはない肉料理だった

  • ★3.0
    豚足やロース等、豚肉の部位をモチーフにした短篇集。文章が軽快で読みやすいものの、語り部となる各話の主人公にあざとさを感じ、思わず苦笑してしまう。中でも、「アメリカ人の王様」「魚のヒレ」の主人公が結構苦手。が、それでも読ませてしまうのが、坂木司の魅力なのかもしれない。そして、食を扱いながらも美味しそうな描写がほとんどなく、むしろ敬遠したくなる描写の方が多い。そんなタイトルを裏切る設定が逆に面白かったりも。全6篇の中では「肩の荷(+9)」がお気に入り。「アメリカ人の王様」もストーリーは嫌いじゃない。

  • 正直あまり面白くなかったので今回は感想無し。

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肉小説集 (角川文庫)の作品紹介

凡庸を嫌い、「上品」を好むデザイナーの僕。正反対な婚約者には、さらに強烈な父親がいて――。(「アメリカ人の王様」)不器用でままならない人生の瞬間を、肉の部位とそれぞれの料理で彩った傑作短編集。

肉小説集 (角川文庫)はこんな本です

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