少年たちは花火を横から見たかった (角川文庫)

  • 124人登録
  • 3.65評価
    • (5)
    • (16)
    • (5)
    • (4)
    • (1)
  • 15レビュー
著者 : 岩井俊二
  • KADOKAWA (2017年6月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041056035

少年たちは花火を横から見たかった (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • アニメ化のおかげで岩井俊二監督の映画版に出会えた世代。奥菜恵がホントにかわいい。小さい頃にはドラマ「ふたり」を毎週たのしみに観ていたことを思い出した。
    なずなが言う「今度会えるの二学期だね。……楽しみだね」の破壊力。これは、典道がナズナはもういなくなってしまうということを知らないと思うからこそではないか。
    小学生男子のあの頭のなかゲームとマンガとうまい棒みたいな感じがリアルに描かれていて、初恋とよぶにはぼんやりとした親しみの置きどころがわからない感じが懐かしい。

  • 下から見るか?を読んだばかりなのが裏目に出たか…。雰囲気が好みじゃない。岩井さんの映像見たら印象変わるかも。

  • アニメ映画の原作版を読んでいたので、展開については予想がついていたが、映画とは描写が異なるので面白く読めた。

  • すっごくおもしろい小説\(^_^)/

  • 映画のノベライズ版を先に読んでいたために、読み進むに連れて先回して予測しまったせいで、ワクワクがちょっと減ってしまたかな。心のより深いところまで入っているので、感情移入はしやすい。結末がモヤモヤっとしていて物語としてはちょっと消化不良。でも現実ってそういうものかもしれないね。

  • 1993年のドラマ版「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を原作者の岩井俊二が24年後の2017年にノベライズした作品。
    原点となったドラマは「if」というテレビ企画の中で進められた物で制約も多かった。その制約を無くして書き直すとしたら・・・そうして1993年のドラマ版や2017年のアニメ版とも異なるこの「打ち上げ花火」の物語ができた。

    ドラマ版の前日談として、なずなと典道が典道の部屋で一晩過ごしたり、なずなが朝の海でもしも玉を拾ったりする部分が追加されている。もしも玉はアニメ版に登場したアイテムだが、こちらではなずなはもしも玉を使うことがない=運命を受け入れる大人、として描かれている。

    また、1993年のドラマ版は「銀河鉄道の夜」がベースになっているが、このノベライズではさらに直接的な表現で「銀河鉄道の夜」が出て来る点も注目ポイント。
    小学6年の課外授業のプラネタリウムで銀河の説明を聞いて「銀河鉄道の夜」と指摘するなずな。
    駅から引き返すバスの中で、雲に映る花火の反映を見て「なんか銀河鉄道に乗ってるみたい」と言うなずな。
    なずなと典道がプールで仰向けになって浮かびながら話す夏の大三角形アルタイル、デネブ、ベガは銀河鉄道の夜に出てくる三角標だ。
    監督の構想にあった「銀河鉄道の夜」の幻想的な世界が、この物語とオーバーラップする。

    気付いた点を羅列しただけの文章になってしまったが、このノベライズのおかげで1993年のドラマの世界がより味わい深いものとなるはずであり、1993年のドラマのファンにとっては喜ばしい一冊となっていると思う。

  • 2017.9.16

    アニメから、本作。次にアニメの脚本を読もうとおもう。

    大根さんが加えた部分、消した部分、もろもろを、考えて行くと。ならほど、と、あとあとがきもふまえていろいろ繋がった気がする

  • 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の放送からもう24年も経つのか。
    『if もしも』もその前番組の『大人は判ってくれない』も大好きだったけれど、この映像は異色でテレビに釘付けになって観たのを今でもはっきり覚えてる。
    最後に流れた「Forever Friends」の余韻が花火が消えていくイメージと相まって、次の日にCD化されないのかを問い合わせるためにフジテレビとフォーライフレコードに電話したもんなぁ。
    高校生の迷惑な電話にどちらも丁寧に応えてくださった。
    何年か経って『Undo』と同時上映でスクリーンで観た時も全然色褪せていなかった。

    だからこそ、この小説を読んでいても全部、奥菜恵や山崎裕太など映像の中の役者さん達がそのまま頭の中で物語を紡いでいってくれた。
    表紙の主人公二人、見てるだけで泣けてくる。

    ドラマ版とは微妙なパラレルワールド。
    だから多少の違いがあって「あのシーンはカットされちゃったのか」とか思うところもありながら、やっぱり良いストーリーだなと再確認。
    前日談、後日談とドラマで描かれていない部分もあって、嬉しくなっちゃう作品。

    しかし、この帯のコピー酷いな…。
    テーマそこか?
    かけおちなのか?
    しかも夜じゃないし。
    これ、新作映画のコピーじゃなくてこの本の煽りだよね?

    映画観ていないからわからないが、『打ち上げ花火…』の映画化なのだとしたら、アニメじゃ無いよなぁ。
    アニメにしちゃったら何でもアリになるからタイムリープが魔法みたいになっちゃうもん。
    やっぱりどうせリメイクするなら実写がいいなぁ。
    でも、最初の壁は超えられないだろうけれど。

  • ドラマ見たことなかったな。
    読んだ限りでは誰にも感情移入できなかったな。
    何回か読んだら変わるかな。

  • この天の川がほんとうに川だと考えるなら
    その一つ一つの小さな星はみんな
    その川の
    そこの砂や砂利の粒にもあたるわけです
    (本文より引用)

    劇場アニメ版にあわせて書き下ろされた
    短編小説
    読書が苦手な自分でも
    スラスラと読み進めることができた

    思春期以上青春未満の甘酸っぱい記憶

    席替えの度に一喜一憂していたあの頃
    放課後の響きだけで強くなれる気がしたよ

    小学校を三度転校した私は
    “なずな”のキモチが少しだけ分かる
    卒業文集は「大人になりたくない」と書いた

    父が怖くて厳しくて常に家出をしたかった
    母とよく喧嘩をしていた
    聞く度かなしい気持ちになった
    日々繰り広げられるそれに
    ある日どうしても堪えられず激情した
    「!!□!!☆○×△※!!??!!」
    鼻水も垂れ涙も流しながら叫んだ
    「喧嘩上等!!」(違う)
    内容はともかく突然の剣幕に
    両親は唖然とした表情で私を見つめていた
    そしてその後
    辺りはしめやかな空気に包まれた
    その日以降の記憶はあまり無い
    そんな夜もあった小五の夏

    夏休みの一番の思い出といえば
    海辺の小さな町に暮らしていた小三の頃
    砂浜にテントを張り
    波の音を聴きながら家族四人で眠った事
    空には満天の星達が煌めいていた

    もしも一度だけ
    “もしも玉”が使えるとするなら
    戻れるとするならその日に戻りたい

    夏休みのある大人になりたい人生だった

全15件中 1 - 10件を表示

岩井俊二の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
又吉 直樹
恩田 陸
森見 登美彦
宮下 奈都
村田 沙耶香
朝井 リョウ
有効な右矢印 無効な右矢印

少年たちは花火を横から見たかった (角川文庫)はこんな本です

少年たちは花火を横から見たかった (角川文庫)を本棚に登録しているひと

少年たちは花火を横から見たかった (角川文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

少年たちは花火を横から見たかった (角川文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

少年たちは花火を横から見たかった (角川文庫)の作品紹介

やがてこの町から消える少女なずなを巡る典道とその仲間の少年たち。花火大会のあの日、彼らには何があったのか。少年から青年になる時期の繊細で瑞々しい時期の友情と初恋の物語。映像化されなかった幻のエピソードを復刻し、再構成し、劇場アニメ版にあわせて書き下ろされた、ファン待望の小説。テレビドラマ版『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のOAから、24年の歳月を経てよみがえる、原点ともいえる物語。岩井版の『銀河鉄道の物語』。本書の本編のあとに書き下ろされた「短い小説のための長いあとがき」には、本作品を、始まりの部分がら深く楽しむための創作秘話が書かれている。

少年たちは花火を横から見たかった (角川文庫)のKindle版

ツイートする