作品紹介・あらすじ
ダキア軍での功績が評価されてしまい、再び前線に返り咲く(?)こととなったターニャ。レルゲンや部下達とのすれ違いもますます加速!
感想・レビュー・書評
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アニメ1期及び劇場版視聴済。
ノルデンへ出立するところから、オース市攻略作戦立案まで。
本巻もすれ違ってます。部下とか、ルーデルドルフとか。
合理の権化で、情念のポンコツです。
◆部下とのすれ違い
互いに相手を戦争狂だと思っているターニャとその部下。
ろくに認識共有できていないのに、少しずつ好感度が上がっていく様が面白い。
本巻は「上と下の意思疎通がしっかり出来ている職場は素晴らしい」とすれ違い漫才のごり押しまでありましたしねw
意図せず部下の好感度が上がっていく様は「オーバーロード」でも見られましたが、それぞれ異なるベクトルの書き口なので、なかなか興味深く思いつつ楽しませてもらっています。
また、このコミュニケーション不全(ターニャの思い通りにならないこと以外は実害がない)や人の顔色を読み違えまくるターニャの振る舞いは、昨今よく見られる「超優秀だけど特定の機微に疎い」系の最強物っぽい路線にも思えますね。
色々考えながら読むのが面白いです。
◆四十年後
四十年後「十一番目の女神」を追う記者のエピソードが挟まれる構成が、とても面白い。
当事者が当時を思い出して回想で語る構成は割とあると思うが、第三者が真実に迫る、という構成はサブカルではあまり見かけない構成に思える。
実写映画とかのイメージ。
少しずつ実像に迫っていく様、そしてターニャや二〇三がどうなって、どのように歴史として処理されたか、とても興味深いです。
◆ヴィーシャ
えっ、あれっ?
18話扉絵(122ページ?)のヴィーシャの表情が……。
なんかターニャと同じような目になっているような。いつの間にウォーモンガーに……。
扉絵用にきりっとしているだけかもしれませんが、思わず動揺してしまいましたw
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背が伸びてきましたかね、ターニャさん。
それはそうと、航空機は航空機で存在するのですね、プロペラ機だけど。
魔導士部隊と航空機の関係は、母艦と艦載機・戦闘機の関係なのね。
冬行軍の無謀さも、それを見たことない世界の人には伝わらないのよね。
その辺りを言うまでもない常識と考えてるターニャさんの感覚とは大きなズレがあって、お互い知識豊富で変に察してしまうからこそズレが激しくなるという、悲しい話。
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自由度が上がってきているので、安心して見ていられるし、大隊の部下たちの成長も楽しみ。
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ノルデン攻勢。
またも昔懐かしい場所へ。
そしてやってはいけない冬季攻勢という地雷。
回避しようとするのにどんどん自分の首が絞まっていく幼女。
どうしてこうなった、が、わかりやすくて好きだ。
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夫の蔵書。
大洗で読み。
北方で爆撃機を撃墜するデグさん。
そこから色々あって冬季攻勢をすることに。会議室でのやり取りがなんともはや。
リアル歴史でいかに冬季攻勢が無理な作戦だったかがよくわかる。
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ダキア軍での功績が評価されてしまい、再び前線に返り咲く(?)こととなったターニャ。レルゲンや部下達とのすれ違いもますます加速!
ダキアが終わって今度はノルデンへ。途中で遭遇した爆撃機付きの敵を相手に余裕の圧勝。ターニャは言わずもがな、大隊のメンバーも順調に他を圧倒するレベルに仕上がってるな。
ちょっぴり形だけの副官かと思ってたヴィーシャがちゃんと指示出してたのには感動した。
そしてワイン飲めるなーと涙するターニャをまた盛大に美化して誤解してるという…彼らのこの意志疎通の出来てなさとすれ違いっぷりがもう毎回面白い。
ルーデルドルフ閣下とも意志疎通出来てるようで全然思惑違って笑った。君たちもう少し、明確に言葉にして確認する癖を付けた方がいいと思うわ。ひとまずワンコと戯れるターニャが可愛すぎて驚く。
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相変わらず上層部とデグさんはそもそものトレンドの時代の違いや理解度によってズレが生じ、どうしてこうなった、となるのであるが、元々何故ここにターニャ・デグレチャフという人物が登場するに至った経緯を振り返るに、現世での意思疎通の齟齬と相手の気持ちの汲み取れ無さが原因。であれば、どうしてこうなった?原因もデグさん自体に起因することになる。なまじ頭がキレ過ぎて1周回ってズレてるのはデグさんということになる。そう、この世界でも、元居た世においても。
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連続刊行の最終巻ですが、マンガがアニメを追いかけている状況ですね。
ターニャと周りの人の噛み合わなさをコミカルに描いているので、7巻も楽しみです。
東條チカの作品