- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041058527
感想・レビュー・書評
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著者初読み。
青春の一時期、同じシェアハウスに住んでいた人々が過去を振り返る、ちょっと切ない連作短編集。
関東某所、切り立った河岸に建つシェアハウス「スツールハウス」。スツールとは背もたれのない腰掛け、若者たちがひととき、腰かけるように住み、旅立って行く。
思い違い、ちょっとした謎、軽いミステリー、「スツールハウスの主」と呼ばれていた女性のことなど。
寝食ともにすると繋がりは深くなる。
良い話ばかりで物足りなかった。
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5つの短編で最後にまとめる系の作品
「メッセージ・イン・ア・フォト」
他の方も書いているように5つの短編の中で一番良かった
当事者だけが分かるメッセージっていいな…
「シャワールームの亡霊」
解説部分で分かりやすくするためか絵が入ってるのはいいけど、なぜかキョトンとしてしまった
「陰の花」
主人公の考え方はわりと好きかな… 取り扱われた花に関する別のお話を最近読んだのもあり、なかなか好きなお話でした。
「感傷用」
キャラ自体は好きなんだけど、その職業でそれをやっちゃっていいのか… と突っ込みながら読んだ。 途中から本編のまとめにも入り、秘密は分かったけどあんまり衝撃ではなかったかな…
「さよなら私のスツールハウス」
まとめ回。正直一つ前の「感傷用」で大体のオチは見えていたので物語のクライマックスの割には盛り上がりにかけた気がします。
総評:短編の出来はいいんだけど、1つの物語としてみるともう少し何か欲しかったかなという印象でした。 著者は「タレーラン〜」で有名な方なのでそっちも読んでみようかなと。