夜見師2 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041059340

作品紹介・あらすじ

夜見師・多々良によって自身の呪いが解けた輝。屋敷に祀られている祟り神が封じられた箱の片付けを手伝っていたが、ある日、新しい箱が持ち込まれる。多々良の過去も垣間見える、感動の第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • 前回より面白かったです。何よりも読みやすい。
    ホノの母親はもしや?と思いましたがそこは伏せられてて想像に任せる感じであえて伏せられてたのが面白く感じました。

  • シリーズ第2弾。
    今回は、多々良邸の幼い幽霊ホノの過去と多々良自身の過去も明かされ、輝のライバルとも言える助手志望の高校生が登場!

    幼くして幽霊になってる以上、悲劇的なことは想像できたけど、それにしても哀しいホノの過去。
    怨霊にすら感情移入してしまうお人好しの輝なら、ホノの過去に尚更平静ではいられない。
    感情を排除し仕事と割り切る多々良にとっては苛だたしいけれど、だからこそ多々良には思い付かない輝の解決策。

    怨霊たちの負の感情に毒されないためには、多々良のような冷徹さが必要なのかも知れない。
    でも、怨霊にも人間として穏やかな最期を願う輝の気持ちも理解できる。
    自らを危険に晒すと分かっていながら、彼らに干渉してしまう輝のような存在もアリだと思う。
    正反対の二人だけど、本当にいいコンビになってきた。

    脇を固める佐伯先生や、もう一人の幽霊カゲルもいい味を出してる。
    作者自身続編があるとは考えていなかったみたいだけど、ここまで来たら箱を全部片付けるまで続けて欲しいような気もする。

  • 夜見師シリーズ、2作目。

    前作で無事呪いが解けた輝であるが、多々良の家政夫としてだけでなく、夜見師の助手としての立ち位置も築き上げていく。途中、強力なライバルが現れたり、お人好しな性格が災いして多々良に助手失格を言い渡されたり、なかなか一筋縄ではいかぬ夜見師の助手としての道だが、最後は多々良の助手にはやっぱり輝じゃなきゃ、と思わせられるような場面もあってほっこり。次作も続くことを期待。

  • #読了 続いて二巻目。新キャラの登場や、同居幽霊ホノちゃん関連の話など。幼い子供の祟り神のエピソードは悲しくてならない。輝も多々良も少しずつ歩み寄って、お互い普通の人間らしくなっていく感じが良い。
    続きはでないのかな?まだまだ処理してない祟り神も多いし謎も多いので、でたら嬉しい。

  • 目的は達成されたけど、さらに絆が強まった感じ。相変わらずの怨霊の方にもストーリーがちゃんとあり、今回は繋がってたりで、内容が深かったように思う。色々すれ違いそうになる2人も最終的に絆を取り戻し、絶対的な主従関係が見えた。続きが気になる。

  • 疑似親子関係(父・息子/王様・輝)が好き過ぎるんだなぁ。
    続刊が出てないのが寂しいですね。

  • ホノ〜!(涙)3巻出ないのかな?

  • ひよこ頭の輝くんは、不思議なほどにピュアで真っ直ぐで、読むのも辛くなりそうなこの物語を明るくてらしてくれてる。続きがもっと読みたいなぁ

  • 新キャラも登場し、箱の悲しくもよくある話が次々と出て来るので一気に読み進められる。ニアBLに関してはいきなりまた始まったな、と違和感は2巻でもしっくりこないまま。

  • 畳み掛けるように不幸を見せられるし救いがなかったりもするけど全部が全部ハッピーエンドでないのがしっくりくる。小さな幸せって大事ですね…。
    生きてる人たちにとっても死んでいる人たちにとっても物語が動き出した二巻という感じ。続巻も楽しみ。

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著者プロフィール

秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。

「2022年 『異邦の使者 南天の神々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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