AX アックス

著者 :
  • KADOKAWA
4.09
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本棚登録 : 5554
感想 : 738
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041059463

感想・レビュー・書評

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  • R2.4.27 読了。

     グラスホッパー、マリアビートルが良かったので、期待していたが残念。
    連作短編の前半は恐妻の対応がほとんどでしたが、後半2篇は殺し屋らしさが垣間見れて、良かった。
    ラストは予想外でした。

    • kurapapaさん
      参考になります!ありがとうございます!
      参考になります!ありがとうございます!
      2020/05/31
  • 「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない…。

    最初は妻に怒られまいとする兜にクスッとした。
    ちょっとしつこいかなとも思ったけど、段々それが最強の愛なのではと思えてきた。1日にあれだけ奥さんのことを考える旦那さんがいるだろうか?羨ましいくらい。
    妻と息子への愛が「FINE」に繋がりキュッととくる。父が残したものは届いたかなぁ。

    殺し屋なのに兜の言葉は温かくて優しくて。胸にくるものがたくさんあった。
    そして、普通の友達を欲しがる兜に、彼はもう殺し屋ではないのだと思った。
    だけど、殺し屋としてしてきたことはもうリセット出来ない。そんな彼の行く末を思うと不安で不安で…。

    「AX」と「FINE」はスピーディで殺し屋シリーズのドキドキ感があったが、他はちょっとのんびりで殺し屋の日常みたいな感じ。

    『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる殺し屋シリーズ最新作!と書かれていたので、期待しすぎたかな。
    ハードな殺し屋の戦いを期待すると物足りなさを感じるかもしれない。

    今までの殺し屋の名前がたくさん出てきて嬉しかった。桃も元気だ。
    だけど、彼がいない…。彼の笑顔をまた見たい。

    • 杜のうさこさん
      けいちゃん、こんばんは♪

      久しぶりにお邪魔したら、もう『AX アックス』のレビューが~!
      けいちゃん、早すぎ!って、私が遅すぎ(笑)...
      けいちゃん、こんばんは♪

      久しぶりにお邪魔したら、もう『AX アックス』のレビューが~!
      けいちゃん、早すぎ!って、私が遅すぎ(笑)
      ☆3つだったのね。
      私はね、泣いたわ…
      早く感想書かなくちゃね。

      それと、アイコンのうさちゃん!
      この子が、けいちゃんの黒うさちゃん?
      すごい美男子ね!あ、美少女さんかな?
      かわい~~♪
      どんな子かなぁって、ずっと思っていたから、お目にかかれて嬉しいです(^^♪
      お家に可愛いモフモフちゃんがいる生活、いいよね~幸せだよね!

      では、またね(^^)/
      2018/02/19
    • 杜のうさこさん
      けいちゃん、ごめん!
      女の子だったよね。さっきコメした後で思い出した~
      凛々しいお顔だったからうっかり(>_<)
      それに、コメントする...
      けいちゃん、ごめん!
      女の子だったよね。さっきコメした後で思い出した~
      凛々しいお顔だったからうっかり(>_<)
      それに、コメントするのに夢中で、いいね!し忘れてるし…
      あぁ、まったく…
      あいかわらずドジというかなんというか…
      寝ます(>_<)
      2018/02/19
    • あいさん
      うさちゃんへ♪

      こんにちは(^-^)/
      私は殺し屋シリーズが好きだからこれはちょっと違うと思ったの。
      「AX」をひとつの作品とし...
      うさちゃんへ♪

      こんにちは(^-^)/
      私は殺し屋シリーズが好きだからこれはちょっと違うと思ったの。
      「AX」をひとつの作品としたら私も好きだしいい言葉もいっぱいあってよかったと思えただろうなぁ。

      私、必殺仕事人が大好きで、お金もらって人を殺す厳しさを主水さんからたくさん学んだからね(笑)
      兜自身もわかっているんだよね、自分のしてきた事が許されるわけじゃないこと。
      殺した相手にも愛する家族がいたこと。
      それでも、家族を持って子供を持って、絵本を読んであげて優しさを知って…
      兜がいい人なのはわかるけど、殺し屋が家族を持つリスクを考えてほしかった。
      家族危ない目に合うでしょう、なんて深く考えてしまって。
      殺し屋シリーズはもっとハードで、時々見せる人間臭さにホロリとする感じであってほしかったので、星3つにしました。

      決して嫌いな作品じゃないよ(^o^)v
      うさちゃんの感想は家族愛に満ちた優しい感想だろうな。

      うちの黒兎を見てくれてありがとう(^-^)/
      そう、女の子だよ〜可愛いでしょう♪←親バカ
      そんなに深く謝らなくても!
      凛々しい(*≧艸≦) 嬉しいなぁ。
      ぽやんとした顔が多いので。

      うさちゃんの本にまた今度ゆっくりコメントさせて〜凄く考えさせられる感想だったので。
      じっくり考えてコメントしたいわ。
      今日はオリンピックを見なくちゃいけないので、今から急いでご飯の用意しなくちゃ(笑)
      2018/02/21
  • 恐妻家の暗殺者エピソードが中盤までとにかく長かった。
    世の中に暗殺者がどれだけ存在する設定?そしてそれらが家庭を持ち、父になるとみんな愛に溢れた善人になる設定?がなかなか受け入れられなかった。
    が、後半の怒濤の畳み掛けは面白かった。
    親子で一矢報いることができて、スッキリ。
    予備知識なしで読んだら、予想に反してハードボイルド系ではなく、がっつり人情ものだった。

  • 前半部分はなかなか読み進めなかったが後半一気に読むことができた。ラストの一歩手前で「えっ!?」って思わせるけど家族愛に満ちたお話だった。次作が楽しみ!

  • 伊坂幸太郎さんの最新作。
    本屋で見つけ、即購入。
    大好きなマリアビートルの続編だったので、他の積読を無視して読了…

    「最強の殺し屋はー恐妻家」という面白そうな設定。
    最初のページから檸檬・蜜柑の登場、そして「最終的に行き着くのは魚肉ソーセージ」の流れがなにせハンパではなく、一人でニヤニヤしながら読んだ(笑)

    マリアビートルよりも、殺し屋本人の気持ちに目を向けた作品という印象。
    マリアビートルのようなジェットコースター的なスピード+ハラハラ感に期待をしていたので、思っていた感じとは若干違ったかも…
    いつものようなお洒落+ウィットに富むようなセリフは少ない。
    伊坂さんだっただけに、自分が過度に期待してしまっていたかな…

    妻が「兜が気を使いっぱなしだったこと」に最後まで気付いていなかったところは笑えた。
    でも、現実って意外とそんなものなのかもしれない。

    <印象に残った言葉>
    ・ 時々、深夜のコンビニでいかにも俺と同じような、仕事帰りの父親が、おにぎりやらバナナを買っていこうとするけどな、それを見るといつも、まだまぁだな、と感じずにはいられないんだ。最後に行き着くのは、魚肉ソーセージだ。(P10、兜)

    ・いいか、その悪口を言った相手は、そこで何かポイントを取ったか?おまえの父親が駄目社員であるのは、そいつの功績なのか?違う。そいつはただ単に、事実を指摘しただけだ。事実ですらないかもしれない。事実を声に出す。そんなことは誰にでもできる。けれど、誰もやらない。分別と常識があるからだ。強いて言えば、そいつは、感情に任せて、分別を失って、言ってもどうにもならない事実を発声しただけだ。その件に関して、おまえは、そいつにポイントを取られていない。逆に言い返せばいい。おまえの先祖は猿じゃねえか、とかな。これも事実だ。(P40、兜)

    ・ ただ、俺も。家族を守らなくてはいけないのだ。(P87、兜)

    ・ おまえの武器は毒の針だろ?だけど、無理だぞ。この恰好を見ろ。刺さるわけがない。おまえが来ることは分かっていたからな。俺は準備をして、待っていた。(P92、兜)

    ・ 「やれるだけのことはやりなさい」それで駄目ならしょうがないんだから。その通りだ。(P250)

    ・ でも、いいお父さんになれそうだけどね。(P306・妻)

  • 伊坂幸太郎作品は、9冊目。

    最後の数ページは、「兜」の生き方も満更でもなかったんじゃないかって、少し暖かい気持ちにさせられます。死ぬことも決して悲劇ではなかったのかもしれない、と。
    殺し屋シリーズはどれも、陰湿でない「手術」が多いので、笑えるシーンの連続で楽しく読めます。今回は、少し意外な展開になりましたが、期待は裏切られませんでした。
    やっぱり、「フェア」でなくちゃ。

    印象的なフレーズは以下:
    ★『自分がやった時はいいけど、自分がやられた時は駄目』と主張するのがアンフェアだ
    ★誰であれ、間違を指摘されれば心地よいはずがない。もう一つ、夫に過ちを指摘され、喜ぶ妻はいない。
    ★二極化が進んでいます。つまり、有名な人はより有名に、無名な人はいつまでも無名のまま、と。
    ★妻が抱える苛立ちや不満の大半は「自分の大変さをあなたは正しく理解していない」ことに還元できる。
    ★定期的に神様はリセットするんだよ。断捨離みたいなもんだろう。…。整理整頓が苦手な神様。

  • ここまでではないにしろ恐妻家設定って結構伊坂作品には既出だと思うので少々食傷気味にならないでもない。魚肉ソーセージのくだりには実体験に基づいてるでしょ感漂いまくりですが。

    ドライな面白みがこのシリーズの良さだと思うのでその意味ではちょっと湿っぽいかな…。何しろマリアビートルが好きすぎるのでハードル高いのですが。

  • 殺し屋シリーズ。「グラスホッパー」「マリアビートル」、けっこう細部を忘れているので再読したいところ。

    しかしめっちゃあっさりと!話が進んでしまった!
    兜が!

  • 殺し屋の話なのに思わず笑ってしまったり、アットホームな雰囲気を味わえる作品。
    最後の短編を読んだあとに最初の短編から読み直すとまた違った見方で話を味わえる。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    最強の殺し屋は―恐妻家。「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる殺し屋シリーズ最新作!書き下ろし2篇を加えた計5篇

    読み始めて...奥さんに頭が上がらない殺し屋なんて...笑笑! 兜の奥さんへの言動が笑えます。と同時に旦那も似たような気持ちで私に接してるかも〜って思いました。
    『グラスホッパー』『マリアビートル』とともに非日常な内容で面白く 脳内で情景を想像しながらクスクス笑いながら読みました。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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