警視庁53教場 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.69
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本棚登録 : 303
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041060575

作品紹介・あらすじ

警察学校教官・守村が首吊り死体で発見された。捜査一課の五味は、府中署の綾乃とともに捜査に乗り出す。守村は五味の警察学校時代のクラス(教場)の仲間だった。恋心を抱いた同期、自殺した問題児、旧陸軍学校だった中野校から新設された府中校への移転。当時の出来事が守村の死に関わっているのか? 妻を亡くし、忘れ形見の娘と暮らす五味は、かつての仲間たちを調べ始めるが――。

感想・レビュー・書評

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  • いやもうすごいなエリンボルク違った英梨さん(エリンボルクはこないだ読んだ『悪い男』の主人公)

    あの手この手やん
    まぁそりゃそうか、そりゃそうよ
    あの手この手を繰り出してくるわよ
    そういうお仕事ですもの

    今回は警察学校を舞台にした恋愛小説です!
    恋愛小説のシリーズ!w
    もう警察小説と呼ばないことにしよう

    恋愛絵巻に登場するのは警視庁捜査一課のエリート刑事と捜査一課を目指す所轄の女性刑事、そして…という組み合わせで、こちらもそう来たか!ほんとあの手この手やな

    うまいのよ相変わらず
    キャラの造形が、
    特徴的というか分かりやすいのよ
    それが分かりやすく動くのが気持ちいいのよ
    単純明快で
    登場人物たちはそれぞれ単純明快に動くのにちゃんと「謎」もある
    感情の爆発もある

    やっぱ分かりやすいの好きなんよねー

    • ひまわりめろんさん
      ゆーさん違ったいや違ってない
      そなのよ結果そうなのよ
      頼りになる上司に惚れるという単純明快な図式なのよ
      でもそれがいいのよ
      ゆーさん違ったいや違ってない
      そなのよ結果そうなのよ
      頼りになる上司に惚れるという単純明快な図式なのよ
      でもそれがいいのよ
      2024/02/15
    • 1Q84O1さん
      高評価街道まっしぐらの吉川さん!
      高評価街道まっしぐらの吉川さん!
      2024/02/16
    • ひまわりめろんさん
      ( ̄ー ̄)ニヤリ
      ( ̄ー ̄)ニヤリ
      2024/02/16
  • 教場シリーズの長岡弘樹が「強力なライバル出現」と帯を書いていたので、わざと「教場0」の後に続けて読んでみた著者初の警察学校小説。
    正直、この作家さんは恋愛小説でデビューをしたこともあり、ほとんどの作品は読んでいるが、警察小説を描くのが上手いと感じたことがなかった。今作の出だしも、警官同士の合コンで知り合った五味と、その後相棒になる瀬山のデートシーンから始まり、「原麻希シリーズ」の娘・菜月を思わせるような五味の娘の登場など、軽さが気になった。
    しかし、読み進めるうちに登場人物の心の闇の深さや、警察官になる人間の葛藤など、内容が重いことに気付く。
    五味の同期で、警察学校の教官をしていた守岡の自殺を巡る捜査を軸にしながら、守岡が担当していた「守岡教場」と五味が所属していた「小倉教場」の回想を上手く取り混ぜながら、物語は進む。
    真実が見えそうで見えない展開、それぞれが抱えた苦悩も丁寧に描かれており、この作家さんで一番いいと思えた一冊。
    帯にあった「強力なライバル出現」にも納得。

  • この小説を読むと警察官になる人が皆無になる(笑)
    病んでる精神の人ばかりの小説が狙いかと思ったら、しっかりしたナゾが回収されていた
    でも、この設定は五味警部補の為の作品だと思ったが、それを土台にシリーズ化されて多くの物語が書かれているのには驚き

  • 吉川英梨『警視庁53教場』角川文庫。

    またもや吉川英梨が新たな警察小説に挑んだ。タイトルにある『教場』から想像したのは長岡弘樹の一風変わった警察小説であったが、本作にはそこまでの雰囲気は無い。

    捜査一課の五味と綾乃が五味の警察学校時代の仲間、守村の変死事件を捜査するというストーリーだ。そして、事件の捜査と平行し、五味と事件の関係者の過去が少しずつ明かされるという、有りがちな構成である。

    前半はそこそこ楽しめたのだが、後半を過ぎると余りにもぶっ込み過ぎで、結局はスッキリしない結末だった。本作はシリーズ化のための序章といった位置付けで、まんまと作家の儀式に付き合わされたようだ。

  • 警察学校時代の同期が自殺した。現場の痕跡から殺人の可能性を考えた五味は、その背景にかつての警察学校時代の出来事が絡んでいると疑い…
    現在と16年前を行き来しながら徐々に事件の全貌が明らかになっていく。
    大きなどんでん返しはないが、全体に読みやすくあっという間に読めてしまった。3.5

  • 吉川恵梨の警察小説新シリーズ
    捜査一課の刑事、五味と所轄刑事の綾乃、警察学校の助教官の高杉、五味の娘の結衣が主な登場人物
    五味と高杉は同期の警察学校出身
    警察学校入校時の事件が絡んで発生した事件の解決に
    犯罪の隠蔽を許さない五味、綾乃が警察組織に立ち向かう

  • タイトルからして長岡さんの教場シリーズを意識しているんだろうなと思って読んだが、内容的には全く違う。
    内容的には現代の事件と過去の事件、どちらも警察学校の関係者が当事者で、現代と過去とを行き来しながらその繋がり、事件の真相を手繰っていくというもの。
    ただこの関係者たちがどうにも利己的だったり卑屈だったり陰鬱だったりで好きになれない人たちばかりだったので、事件の真相構図以前に、全体的に入り込めなかった。
    主役である五味も、若手警察官の綾乃も、もう少し魅力的に描けなかったのかなという思いが強い。
    五味を最終的にああいうキャラにしてしまったのも残念だし、五味と義理の娘である結衣との、親子でありながら親子以上の濃密な関係というのも個人的には受け付けられなかった。五味の亡くなった妻もう~んな人だったし。
    むしろ高杉の方が人間味溢れていて、こっちを主役にすればよかったんじゃないかと思えるほど。
    事件ものなのか、厭らしい閉鎖空間人間関係を描いたドラマなのか、恋愛ものなのか、ちょっとゴチャゴチャした印象だった。
    シリーズものらしく続編が出ているが、そちらは五味の恋愛にシフトしていくみたいだし、読まなくても良いかなという感じ。

  • 読みやすく、盛り上がる場面が散りばめられてて面白かった。
    警察学校の生徒たちの行動に関して、少し無理があったのが引っかかってしまったけど。

  • 警察学校に在籍していた当時に問題児たちの間で起きた事件の真相を追う刑事。
    初々しく弱かった頃のエピソードと、すっかり大人になって逞しくなった現在との対比と関連付けが面白い。
    警察官も人間なので色々問題かあるのは当然だけど、本書の面々はちょっと酷すぎるかも。
    でも、とても読み応えがある作品だったので、シリーズを読むのが楽しみです。

  • 2月-20。3.5点。
    警察学校で同窓だった、主人公達。同窓のひとりが自殺。
    自殺に怪しい点があるとみた捜査一課の同窓生、所轄の女子刑事と捜査に当たる。

    シリーズ第一作。読みやすい。
    次作も期待。

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著者プロフィール

『私の結婚に関する予言38』(宝島社文庫)にて第3回日本ラブストーリー大賞のエンタテインメント特別賞を受賞し、2008年デビュー。近著に『ブラッド・ロンダリング』(河出文庫)。そのほか、「原麻希」シリーズ(宝島社)、「新東京水上警察」シリーズ、「海蝶」シリーズ(ともに講談社)、「十三階」シリーズ(双葉社)、「警視庁53教場」シリーズ(KADOKAWA)、「感染捜査」シリーズ(光文社)など著書多数。

「2023年 『警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 グリーン・ファントム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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