- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041062333
感想・レビュー・書評
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東京・丸の内の本命一流不動産会社の最終面接。就活生の澪が面接官から聞かれたのは、「面接官は何人いる?」という簡単すぎる質問。澪は見た通り「4人です」と答えたが、実は面接官は3人しかいなかった?
幽霊が見える体質を買われ採用された澪は、事故物件を扱う「第六物件管理部」で働く事となった。
丸の内の不動産会社を舞台にした、オカルト×お仕事小説。
幽霊相手にぎゃあぎゃあ怖がりつつも、お人好しで前向き、頑張り屋な主人公が可愛いです。主人公の上司や友人など、周囲を取り巻くキャラクターも良くマスコット(?)の子犬も可愛い。というか、読み終わってからよくよく見たら、ちゃんと表紙の犬透けてるんですね。見返すまで気づかなかった……。
主人公たちは、あくまで不動産会社の社員であり、除霊などを生業にしているわけではないので、個々の物件で起こる心霊現象に対して出来るのは原因究明や説得くらい。全体的に優しい読後感ではあるのですが、そういった事情もあるので幽霊の未練に対しあまり深入りは出来ず少し物足りない、寂しい印象も残ります。
解決まではあっさりめではありますが、幽霊が出るシーンは思いのほか臨場感ありなかなか怖いです。キャラクター文芸のつもりで読んでいたので、そこは少しうれしい誤算でした。
主人公と上司の今後の関係の変化なども気になるので、続きも読みたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夏だし怖そうな本を読んでみようと。。
実は超怖がりな私。テレビの心霊番組は絶対に見れない。
表紙が明るい感じだったので大丈夫と思っていたら怖かった!
霊が出てくる所で震えてました。
後半登場するマメ、抜けててコミカルな澪、ぶっきらぼうだけど頼りになる次郎さん。
登場人物のおかげで楽しく涼しく読めました。 -
霊感ありの主人公澪ちゃんが就職したのは一流企業吉原不動産の第六物件管理部。所謂事故物件を扱う部署で起こる事件簿。軽く読み始めたのだけれど、怪異の表現が、脳内で映像変換すると意外と怖かった。実は吉原グループの訳あり御曹司だという澪ちゃんの上司、次郎さんだったり、美形エリートだけどちょっと残念な第一物件管理部主任の高木さんだったり。キャラクターも楽しく次巻にも期待。
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おもしろかったし、子犬がかわいいのはいいけど、この子だけ残っちゃうのはルール的にOKなのかな?
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大手不動産会社の事故物件をなんとかする課に配属されて、事故物件の幽霊たちとやんややんやする話。同じ作者さんの別の幽霊が登場する話よりもその描写がグロい。
主人公は非常に鈍感で前向きな女の子だけれど、さすがにこのこの歳になるまで霊感に気づかないのはなくない?と気になっていちいちひっかかる。
けれど、キャラクターも設定も面白いので、続き読んでみたい。 -
うん、うん…ホーンテッドキャンパス感。ゴーストハントには及ばないけども、ホーンテッドキャンパスとは並ぶ。あんまり怖くないけど、これから怖くなるかしら…?
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気軽に読み始めたら割と怖い描写でゾクッとする場面が多かった。
いい細かさの描写で読みやすさ、怖さ、気軽さがちょうどいい。
読んでいて体が冷えそうだった。 -
楽観的という主人公の気質のお陰で、すごくすごく読み易くてストレスの少ない話になっていると思う。
鬱々としがちな今読むのには丁度よかった。
マメがかわいい。とてもかわいい。