最後の晩ごはん 海の花火とかき氷 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 707
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041062548

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  • 夜だけ営業の定食屋〈ばんめし屋〉を舞台にした、ちょっと不思議な事件とドラマを描くシリーズ第9作。

    今回は海里が幽霊に襲われるという、なかなかハードな始まり。
    車道に突き飛ばされて車に引かれかけたり、首を絞められて殺されそうになったり。
    一体幽霊の女性は海里に対してどんな怨みを募らせたのか、プロローグに出てきた芸能人時代のラジオでの相談に関係するのかとあれこれ考えていたら、まさかの…。

    しかしこの幽霊女性の元カレはクズ過ぎる。女性も短絡的ではあったけれど。
    しかし考えようによってはこんなことで、プロローグに出てきたようなちょっとしたラジオ相談で怨みを買うこともある。
    人に注目されるということは恐いことでもある。

    今回は海里の人の好さと、ロイドとの絆が感じられて良かった。普段から喧嘩しつつも仲の良い海里とロイドだが、海里の危機に本気で立ち向かい、海里がボロボロになったロイドを必死で直すシーン、ラストの二人のやり取りは良かった。
    人と付喪神という、種を越えた関係でも通じ合うというのは心地好い。
    これからも二人の喧嘩しつつも仲の良い関係を見ていきたい。

  • 自殺した幽霊さんとばんめし屋のみんなの話。フミさん(幽霊さん)の生き方・亡くなり方にはちょっと思うところがあるけど、話はいつも通り、みんなが協力して成仏の手伝いをする、お話。
    ロイドさんが…!!!
    エピローグが1番感動した。

  • 兵庫県芦屋市。元俳優の海里の職場は、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。人間だけでなく幽霊も常連客という不思議な店で、それなりに楽しく働いている海里だが、近頃気になる事があった。誰かの気配と視線を感じるのだ。気のせいと割り切って、後輩の李英と芝居を観に行った帰り、海里は「シネ」という言葉とともに突き飛ばされる。その犯人は、視線の主でもある「重い女」の幽霊、フミで…。癒し系お料理青春小説第9弾!

  • 人ならざるものがたびたび登場するシリーズだが、今回はまさかの悪霊登場。海里の命危うしと思われたが、丸く収まってめでたし。毎巻長めのエピローグがありそれが印象的な本作だが、海里とロイドが親友と認め合うラストも良かった。

  • 突然、幽霊に命を狙われるはめになった海里。
    人知れず恨みでも買ってたかと思いきや
    …勘違いって!ひどいな( ̄▽ ̄)

    そんな迷惑千万な幽霊も成仏させたい一行。
    …てか、成仏してもらわにゃ
    この先安心して生活できませんわ。
    8巻と真逆に心残りありまくり
    怨念ありまくりな女子。
    どう対処しましょうねぇ。

    タイトルには「かき氷」持ってきてるけど
    作中に登場する唐揚げもバターチキンカレーも
    どっちもおいしそうでいいな♪

  • このシリーズには珍しく、最初はサイコホラーで危機に陥る海里。ロイドも腕が取れちゃうし(修理してもらうけど)、幽霊の怨念ってやっぱり怖いね。
    裏切ったクズ男への復讐も少しはして欲しかったな。
    海里は人違いであれだけひどい目にあわされたのに、結局は幽霊のために駆け回るんだから、本当に優しいよ。

  • 憎い恋人と間違えられて幽霊に殺されかける主人公

  • メインキャラに関係ないフミさん…幽霊になった経緯がカオス。

  • 今回の幽霊さんはかなり我が儘だったのにそれにも関わらず気長に付き合ってあげた3人に称賛。そして海里とロイドの絆の深さに感動の話でした。

  • 図書館から借りて読了。
    いつもの流れだから、安心して読める。
    まだ芝居に未練があるみたいだけど、それをずっと引きずりつつばんめしやで働くのかな?

著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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