蜘蛛ですが、なにか? (4) (角川コミックス・エース)

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著者 : かかし朝浩
制作 : 馬場 翁  輝竜 司 
  • KADOKAWA (2017年12月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041063958

蜘蛛ですが、なにか? (4) (角川コミックス・エース)の感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず地味とかガリガリとは言い難い肢体の表紙。

    ちゃんと射程って言うのがオタクっぽい。
    「殺してでもうばいとる」の元ネタもちゃんと知った上で使ってそう。

    ナマズの「熱纏」のスキル説明にある誤字は、実際にそう表示されているのだろうか?
    なまじゲーム要素が入ってるから蜘蛛子が「誤字あるやん」とか言ってても不思議じゃないし。
    あと、たぶん 10% の思考速度加速は「少しだけ」どころの性能じゃない。
    たかだか10ターン動いただけで1ターンのボーナスが付くって特に長期戦になりがちなボス戦とかで驚異的な性能じゃん。

    スキルレベルがじゃんじゃん上がる。
    スキルを調べるためにスキルを使ってもあがるもんだから、話の半分くらいはスキルレベルの上昇に関してなんじゃないか?と思うくらい。

    元々ゲーム世界っぽかったけど、「管理者D」の存在が示されたことにより確定したのかな。

    並列思考とか並列意思ってどんな感覚なんだろう。
    ちょっと想像ができないな。
    っていうか並列思考はマルチタスクのことだろうから CPU 1個で済むけど、並列意思はデュアル CPU 化だろう。
    (まぁ、擬似的に並列処理を再現してるだけかもしれないけど、その場合は並列意思よりも並列思考の方が再現が難しいと思う。)
    並列処理の根本的な方針が異なるから同系統のスキルではないような気もするのだけど。
    しかも「進化」じゃなく「派生」なので、実は4つのことを同時に考えられるのでは?
    っていうか、それぞれの意思が勝手に判断して行動するって、身勝手の極意じゃん。

  • この辺までは文句なく面白い。
    知恵と工夫と、どんどんレベル上がって行く面白さと。

    この先スケールがでかくなっていくと、ぜんぜんジャンルの違うお話になっちゃうんだよなあ。

  • ・展開結構が気になる。
    ・スキルとか確認するのは面倒、、

  • 真実があるとして、この深く熱い海の奥底でないことだけは、確かだ。

    三巻に引き続き、マグマの大海に挑む四巻です。足を踏み外したら即死という緊迫感は相変わらず。
    かといって常に張りつめているというわけではありませんよ。

    主人公も新要素としてスキル「並列意思」を取得。相変わらずぼっち生存競争をしつつ、今度からはひとりボケツッコミな自分漫才を繰り広げます。読者もふっ、と頬を緩ませることでしょう。

    マンガの古典的手法に心の中で、良い心と悪い心が「天使」と「悪魔」と擬人化されて小銭を拾う拾わないって葛藤を繰り広げるってのがありますが、絵面としては似たような感じと受け取っていただければです。

    もっとも対立するのではなくて協同するので、話としてはがっつり加わってくるわけですが。
    複数の“私”が同時並行で違ったアプローチから「敵」に挑むわけなんです。
    身体は一つなんですが、戦闘の中で同時進行して「魔法」やら「索敵」やらを行えると考えれば、疑似的に連携とかを再現できたりするわけですよ。

    独りということは変わらないはずなんですが、それを忘れさせます。
    小説で散々繰り返されて僕らを和ませた心の声での掛け合いというか自問自答の魅力を再認識しました。
    文から絵に媒体が移ることで可視化され、同じ根っこでも違った顔を見せてくれたってことで漫画の心強さを感じましたね。
    この辺、シリアスとコミカルが混在となって切り離せないという『蜘蛛ですが、なにか?』ってコンテンツの特徴なのかもしれません。

    この並列意思たちがかわいいのなんの。
    「体担当」「情報担当」「魔法担当」、あなたはどの子が一番好きですか?

    好きと言えば、この巻で「ゾア・エレ」に進化を成し遂げました。蜘蛛のフォルムを崩さないまま今までと同様に装飾が追加されてっています。
    今までやりたいなーって思っていた魔法その他諸々も使えるようになりました。
    ここからの展開も私は好きです。

    やれることが増え、実ステータスも増強されることで、今までのザコがザコじゃねえ! って状況が徐々に過去のものになっていきます。
    雑魚のことを文字通りザコとして扱えるようになり、本当の強敵との間に対等の勝負ができるようになっていくのですね。

    かと思えば、いつも以上に調子に乗りまくってる主人公に冷水を浴びせかけるような回も待っています。
    ゲーム的な世界観でがんばって強くなって、遊び気分もどこか生まれてきた中で「本当に遊んでいるプレイヤーは誰なのか?」って演出はゾッときました。

    なお、今回も書き下ろしとして卵の中の人のその後が引き続き明らかになる漫画『もう一人の「転生者」』が6P収録されています。
    何気に人間の「目」が書かれたのはこれが初めてだったりします。これは大きなことだと思っています。

    なぜなら、先に述べた演出も加えて物語が転回する準備が整ってきたように感じるからです。
    小説で先を読ませていただいている私でも、漫画で描くところの物語がどう描かれていくのか気になって仕方が無いのですよ。「見る」ことが先立つ漫画だからこその感想と受け取っていただければ幸いです。

    ぜいたくを言えば原作の最後まで描いてほしいのですが、せめて主人公の晴れ姿を見てみたいと、小説書籍版七巻が発売された今、思うのでした。
    漫画も案外先が読めませんね。上を目指す、それだけはわかってしまうから安心はしてますけどね。

    余談ですが、この巻で一コマだけ出てくる怪生物「エルローデベギアード」が気になって仕方ありません。
    どこか、多分東方見聞録とかで見たことあるフォルムなんですが、微妙に取っかかって口から出てこない謎っぷりに頭悩ませたところで、一番の謎生物っぷりを見せているのは他ならぬ主人公であることに気づきました。

    そんなわけで五巻に思いを馳せつつレビューを終わるとします。

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