涼宮ハルヒの消失 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 143
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067703

作品紹介・あらすじ

「涼宮ハルヒ? 誰のこと?」いつもの日常のはずだった12月18日の昼休み。長門との戦いで消滅したはずの朝倉涼子が現れ、ハルヒは消えた。この世界改変は誰が起こしたものなのか。解説:尾崎世界観

感想・レビュー・書評

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  • 昔好きだった作品を読み返すキャンペーン実施中。とりあえず一番好きだった「消失」をと思って選んだけど、やっぱり面白かった。でもシリーズ全部最初から復習したくなるなー。キョンのゆるくてグダグダで若干ウザい語り口が懐かしくって、しんみりしちゃった。

  • 解説子のおっしゃるとおり、ヒトは誰も一度きりの人生で限られた経験しかできないのだから、ひょっとしたら自分の身にもおこっていたかもしれない、あれやかれやの活劇や心の震えを、小説の主人公たちに託して観劇することに喜びを感じるのだ。そりゃキョンが羨ましいさ。羨ましいよな。

  • 谷川作品四作目。人気作と聞いて読むのを楽しみにしてましたが、本当に面白かった^^ シリーズをちゃんと順番通りに読んできたからこその、この気持ち。装丁も桜と思いきや、粉雪で…嗚呼、ホワイトクリスマスか、と。綺麗で素敵でした。映画版もぜひ観たい!!

  • 時間改変SFは、これまで読み続けていた読者にとっては
    根本的な改変ということになるのだが、
    世界にとってはとても局所的で、実はどうでもよいこと。
    そのなかでSF、ミステリー、ファンタジー、ラブコメ、
    青春モンという大まかな枠組みをまとめて背負いながらも
    登場人物の心情、これまでの蓄積を背景とした揺れ、
    イベント・アクシデントに対する
    語り手の嘆き、ボヤキ、ではなく
    そう思いながらも、自分はどうしたかった
    どうなりたい、どうありたい感情・心情の流れ、現れを
    これまで読み続けてきた読者だからこそ
    深く共感できる、このシリーズでの感情・心情
    というものを一つにまとめ上げている(と思う)。

    ここまで読んできて、この作品が
    今のところのクライマックス。
    だから映画化されているのだろうな(観ていないけど)。

  • 数年ぶりに読んだ作品ですが、めちゃくちゃ面白かったです。本作は映画となり、本編とは異なる漫画などにも発展していきました。本シリーズがSFとして確立した巻かもしれません。

  •  TVアニメシリーズが13年前。
     当時「長門は俺の嫁」というネットスラングが大流行だった。
     ハルヒではないのは当然として、みくるでもなく、長門。
     アニメだけ見ていた俺は、何故に長門?と疑問だった。
     TVアニメシリーズがエンドレスサマーも終わって、だいぶ経ってから劇場版で涼宮ハルヒの消失が公開された。
     長門は俺の嫁と言っていた連中は、原作既読で消失で長門にハマっていたんだろう。

     文庫化4作で最初のピークが本作だと思った。
     前作の七夕ラプソディで張られていた伏線を回収し、本作で伏線(と思われる)が新たに張られる。
     今までで一番SFっぽい。
     タイムパラドックスが起きないように、未来の自分と過去の自分が何人も同じ場所、時間でそれぞれのやるべきことをする。
     バックトゥザフューチャーの2作目みたいな印象だ。
     
     
     朝起きたら、自分をとりまく世界が一変していたキョンの驚愕と絶望。
     SOS団が元からなかった世界になっていた。
     見つけたたった一つの希望に縋って、元居た世界を取り戻そうと必死になる。
     
     こんな世界に作り変えられるのはハルヒだけだが、あいつがSOS団のない世界を望んだのか?
     なぜ世界は改変されたのか。
     誰が世界を改変したのか。

  • シリーズ4作目にして、ここまで読んだ中での最高傑作!
    タイトルどおりのことが起こり、最初から最後まで、キョンと完全に気持ちがシンクロしながら、安堵と脱力のラストを迎えました。
    未読の方へのアドバイスはひとつだけ。いきなりこの巻から読んではいけません。必ず「憂鬱」→「溜息」→「退屈」と順番に進んでから挑みましょう。
    そうすれば、最高のハラハラドキドキ体験が約束され、涼宮ハルヒとSOS団をより一層好きになること請け合いです。

  • 「涼宮ハルヒ?誰のこと?」珍しく俺の真後ろの席が空席だった12月18日の昼休み。颯爽と現れてその席に座ったのはハルヒではなく、長門との戦いに敗れて消滅したはずの委員長・朝倉涼子だった。困惑する俺に追い打ちをかけるように、名簿からもクラスメイトの記憶からもハルヒは消失していた。昨日まで普通だった世界を改変したのは、ハルヒなのか。俺は一縷の望みをかけて文芸部部室を訪れるが―。

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著者プロフィール

2003年、第8回スニーカー大賞<大賞>を『涼宮ハルヒの憂鬱』で受賞し、デビューをはたす。ほかに『学校を出よう!』(電撃文庫)などがある。

「2019年 『涼宮ハルヒの驚愕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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