- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041100202
感想・レビュー・書評
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好きなんだけど、多分自分にもこういうとこがあって、読むと堕落の道に走りそうだから読まないで、しかし棄てられないでいる本
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個人的には堕落論よりもデカダン文学論・教祖の文学・不良少年とキリストの方が面白かった。他はあまりしっくりこなかったが、無頼さがひしひし感じられた。
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焼け跡から。読みやすいし、おもしろい。勇気がわいてくる。
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天秤のよう
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人間は堕落するものだ、と言うと後ろ向きなようだが、実の所、その真実を踏まえてから考えていこうという前向きな本。
武士道が日本人の本質のように語られることがあるが、そうではなく、武士は力があるので寧ろサボりたいというのが本音であり、それを制する為の武士道、という考えのほうがリアリティがある。武士道は本質的ではない。すなわち人は堕落の部分を見つめ、自分なりの武士道を見つけるべきだ・・・といった感じ。 -
実質というキーワードが響いた。
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再読。虚飾で自分を守ろうとすることの愚かさに気付かされた。
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2010/12/18 読了。
初めは少し古い文体に戸惑ったが、慣れてくると大して気にならなかった。 -
堕落論や続堕落論で書かれていることは非常に本質的だと思った。日本人の所謂ムラ的なるものの、建前性がよくわかる。天皇に関する考察も共感できて、現代の政治でも未だに見られる権力の二重構造状態である。
日本人の未発達な自我が、こういったエゴイズムや建前を生むのではないか。